スペシャルドラマ 「ストレンジャー」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

ドラマスペシャル
「ストレンジャー」



~バケモノが事件を暴く~


●相関図



**********

晃) 「unlearn」。
   アンラーンの意味が分かる人?
生徒) 習ってません。
晃) そんな時はこうすればいい。
   「un」と「learn」。
   要するに「not learn」という事。
   皆さんは「learn」はもう習ってるよね?
生徒) 「学ぶ」。
晃) それ以外。
生徒) 「習う」。「覚える」。
晃) じゃあ、それを反意語にすると?
生徒) 「学ぶ」の反対だから、「教える」?
晃) 惜しい。「覚える」の反対は?
生徒) 「忘れる」!
晃) 正解。
   このように「learn」に「un」を付けると、
   「忘れる」…。「記憶から消し去る」と
   いう事になるんだ。


**********

前島) お前の第一の使命は、
    お嬢様をお守りする事です。
晃) 了解。
前島) お前は時々、自分が何者で
    あるかを忘れることがある。
晃) わかってるよ。
前島) 鏡に映ってない!
    鏡に映らない人間がいたとしたら
    それはなんだ? それは人間では
    ないという事だ。
晃) 気を付けるよ。
前島) 息をしているフリをしろ。
    脈があるフリをしろ。影を作れ。
    傷をすぐに治すな。我々は、
    一切が静かであらねばならない。
晃) 今ここには僕たちしかいないだろ。
前島) そういう気の緩みが命取りになるんだ。
    敏感な人間は、どこにでもいる。
晃) わかった。
前島) 隠れようとするな。隠そうとするな。
   群れをなさず、
   普通に人間の中で暮らすんだ。
   でないと…必ず見つかる。
晃) わかってるよ。

**********

(回想)
真理亜) 命を粗末にしてはいけないわ。
      一緒に来る? 
晃) 君とどこへ…?
真理亜) 遠く…。どうする?
      おいでよ。一人じゃ…寂しすぎる。


晃) お前がいなくなったら、
   俺はまた一人になる。
   お願いだから、そんな事しないでほしい。
真理亜) ごめん。悪かったわ。


**********

真理亜) 忘れたほうがいいわよ。
      時間は永遠に進んでいくけど、
      遡る事は出来ない。
      起きてしまった事は変えられない。
晃) …わかってる。
真理亜) ちっともわかってないじゃない。
      復讐したいんじゃない?
晃) いや…。
真理亜) でもあれからずっと顔が怒ってる。
晃) それは…。俺がもう少し早く行ければ、
   こんな事には…。責任は俺にある。
真理亜) そうやって何でも背負い込まないの。
      全てはなるようにしかならならないん
      だから。でも晃君は、変わってるから
      放っておけないのよね。


**********

時を超えて生きる一族がいる。
我々の前に現れては消え、
永遠の時を生き続ける、不老不死の一族。
記憶の中で彼らの姿は変わらず、
我々の時間だけが、むなしく過ぎ去る。
彼らは幻なのか…。
いや、彼らはいる。
時を越えて生きる遥かなる一族。
時を彷徨う、旅人。

**********

前島) よく考えろ。
    死なないのではない。
    時を止めたんだ。
    過去もなければ未来もない。
    瞬間だけを生きている。
    だから、時の流れの中に生きてい
    る人間とは、関わらないに限る。
    一切が静かであらねばならない。


**********

晃) 人はどうして人を殺すんだろう。
  日々どこかで誰かが誰かを殺している…。
前島) 世界中で、1日に死ぬ人の数は
    15万人を超える。
晃) それが?
前島) でも毎日、その2倍以上の人間が生ま
    れてくる。もし、誰も死ななかったとした
    ら、どうなると思う? 地球は人間で溢れ、
    今以上に食料がなくなり、結局、殺し合
    いをする事になる。
晃) それとこれとは話が違う。
前島) 同じだよ。どうしてと疑問を投げても、答
    えは得られない。あるとすれば、人間は
    同族で殺し合う生き物だから、と言うしか
    ない。

**********

宮本) 血を、吸われた…。
    俺も、バケモノに…。
真理亜) お前にそのような資格はない。人間
      として定められただけ生きるといい。
      でも、死刑ね。
宮本) どうするつもりだ…。
晃) 生きてるという事は、それ自体が奇跡な
   んだ。
その事にどんな人間でもいつか必
   ず気付く。それがどんな人間でも。
   お前もな。

**********

真理亜) 死にたい人間を助け、
      守りたい人間を失った。
      アンラーンするしかないわね。
晃) やっぱり忘れられる事は悲しい事だ。
   人はたとえ命が尽きても誰かの記憶の
   中に忘れられずにいれば、その人は生
   き続ける。しかし忘れられてしまえば…
   その人は本当に死ぬ。俺はだから…
   俺の愛した人や大切な人の事を絶対に
   忘れない。そう決めたんだ。
真理亜) 苦しいだけよ。
      人間って、なんて愚かなんだろう。
      何百年たっても、何千年たっても、
      決して成熟しない。行こう。
晃) うん。

**********

最初にお断りしておきますが、このドラマの原案
とされている、「ポーの一族」の作者、萩尾望都
(敬称略)の、昔からのファンであり、ほとんどの
作品を読んでおります。とはいえドラマはドラマ。
原作ではなく原案ということで、原作をモチーフ
にした作られた全く別作品として、観てはいます。

でもまあ、正直、このドラマの存在を知った瞬間、
「ゲゲゲゲゲ…」って絶句してしまったのも事実。
実写化がそもそもどうなの?って思ったし、より
によって、既におじさんの年になってしまった香
取が主演っていうのも、原作の世界観からかけ
離れすぎていて、おいおいおい…ってのが本音。
原作を知らない人には、それが何なの?って話
だろうけれど、原作ファンにとって、このドラマ化
はそれくらいあり得ないお話だったと理解しても
らえれば…。何より反感を買ったというか、原作
ファンに、ケンカを売ってるとしか思えない副題、
「バケモノが事件を暴く」ってバケモノ発言がね。
なんでわざわざ、そんな副題付けるかな~って。

という訳で、始まる前から、そして初回をざっと
観た後でも、文句たらたらだったのだけれど…。
数日たって、もう一度ちゃんと観てみようと思っ
て観直してみたら、それなりに、ポーの一族の
世界観、空気感を、頑張って描こうとはしていた
んだなあって、ちょっと見直して。「ポーの一族」
とは言わないまでも、不老不死の一族のお話と
しては悪くないかもと…。何かね、「どこか馴染
まない孤独」という共通項を慎吾ちゃんの中に
感じるところがあって。ジャニーズの一族、いや、
SMAPの一族に、大人になる前に取り込まれ、
そこでしか生きていけないのに、いつまでも、馴
染めない…。いや、実際の彼がどうかなんて事
は関係なく、そんな妄想をしてしまう自分がいて。

ドラマのおかげで、おそらく十数年ぶりに、原作
漫画「ポーの一族」を読み返す機会を持てた事
が、最大の功績。しかも5月には、コミックスの
復刻版が出版されるという朗報が。持ってる本
が古すぎるので、きれいな本でもほしいかなと。
この機会に、原作の方を読んでみたいと思った
人がいてくれたらうれしいなぁと。原作は本当に
素晴らしいので、未読の方はぜひ。お勧めです。

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●「ストレンジャー」HP


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