「カルテット」第5話~女の戦い、涙、告白・・・夫失踪の真相!! | 日々のダダ漏れ

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「カルテット」


第5話
第二章開幕!?
女の戦い、涙、告白・・・夫失踪の真相!!



鏡子) あのあと私、東京のマンションに
   行ったの。あの人ね、夫婦の部屋に、
   男引きずり込んでたんだよ。
すずめ) それは…。
    その人って別府さんですよね?
    それはただゴミを捨てにいっただけで…。
鏡子) 何にもない男と女が、
   あんな顔するかな~。


(回想)
鏡子) 久しぶり~真紀ちゃ~ん。
真紀) お義母さ~ん。
鏡子) いたの?
真紀) いた~。
鏡子) あれは?
真紀) カルテット? 今日は…。
鏡子) あっ、ちょっと待って。
   お手洗い貸して。
真紀) お義母さん、お手洗いは…。
(寝室に入る鏡子)

真紀) お義母さん、こっちこっち。
鏡子) あっ…。ここに来るの久しぶりだから。


**********

(回想)
鏡子) 幹生、もう帰ってこないような気がする
   んだよ。死んじゃったんじゃないのかな。
真紀) ごめんなさい…。もっと電話すればよか
   った。お義母さんそんな事考えてたの?
   そんなわけないでしょ。そんなわけないよ。
   もう…。


鏡子) 幹生は保険にだって入ってるはずなの。
   あのマンションにしたって売れば結構な
   お金になるし。
すずめ) 巻さんは…巻さんって人はお金の
    ためにそんな事しますか?
鏡子) ダンナが消えた翌日に、こんなパーティ
   に出た人だよ。裏表がある人なんだよ。




すずめ) そう見えません。
鏡子) あなただってあの人に嘘ついてるじゃな
   い。あの人はあなたの裏表に気付いてる?
   出会った時から嘘で結び付いてるのに。
   今さら何友達ぶって。


**********

多可美) おかしいでしょ!
谷村) おかしいかな?
   おかしくないでしょ。おかしくないな。
別府) どうしたんですか。
多可美) この人、私の携帯勝手に見るの。
谷村) 夫婦だよ。
   見られて都合悪いことある?
多可美) なくても、恋人でも夫婦でも、
    勝手に見られるの嫌だよね?
すずめ) イヤです。
真紀) 私は別に…。
別府) 僕は大体平気です。
家森) 見るけど見られるのはイヤだ。

多可美) えっ?
谷村) うん?

すずめ) 見られてもどうって事ないですけど。
真紀) 見るほうも良くないですけど。
別府) 見る事はないと思いますけど。
家森) 見るけど見られるのはイヤだ。

多可美) えっ?
すずめ) プライベートはやっぱり…。
別府) 気になる気持ちは分かるけど。
家森) 見るけど見られるのはイヤだ。

谷村・多可美) 一人ずつしゃべって!

**********

真紀) あきれてお帰りになったと思いますよ。
   殺されなかっただけマシだったんじゃ。

(ノック)
朝木) (拍手) いや~素晴らしい!
   素晴らしかった! 皆さんがどうしてプロに
   なれなかったのか、不思議で仕方がない。
   ファーストバイオリン、今まで何してました?
真紀) 主婦です。
朝木) チェリスト。
   あなた面白いチェロ弾くね~!
   トレビアン!

(家森と握手する朝木)
家森) メルシー。
朝木) よろしいですか? プロというのは、うま
   ければいいというものじゃございません。
   あなた達には、華がある。オーラが出て
   ます。40年間、音楽業界にいた僕が、断
   言します。あなた達は…売れる!
   もちろん、問題はあります。チェロ。
すずめ) はい!
朝木) 遊びすぎだ。あなたがテンポを
   コントロールしないと。
すずめ) はい!
朝木) ヴィオラ。もっと楽譜を読んで。
   楽譜あっての、オリジナリティーだ。
   セカンド、テレちゃダメ!
   もっと、自分を主張して。
別府) はい。
家森) はい!
朝木) ファースト。
真紀) はい。
朝木) 音を楽しみましょう。
   音に…酔いましょう。
真紀) はい…。
朝木) うん。フフフ…。


**********

真紀) からかわれてるんだと思います。
家森) そうそう、
   なのにみんなニヤニヤしちゃってさ。
真紀) 家森さんだって。
すずめ) 「はい!」って言ってたじゃないですか。
真紀) 小学生みたいでしたよ。
すずめ) お世辞に決まってるじゃないですか。
家森) 分かってますよ。ああいう人はね…。
真紀) 口が上手だから。
すずめ) 浮ついてたら足元すくわれますよ。
真紀) でも、うれしかったですね。
別府) はい。
家森) まあ…まさかね。
すずめ) あんなに褒められたの生まれて初めて。
別府) あの…。僕には夢があって。一度でいい
   から、ワガママ放題して、みんなから
   「破天荒な人だ」って言われることです。
   すずめさん、夢ありますか?
すずめ) お布団の中に住むことです。
    あと、部屋に、自分の部屋に
    回転寿司をひくことです。
別府) 家森さんは?
家森) 「ジュノンボーイ」か…。
別府) 巻さんは?
真紀) 家内安全、無病息災です。
別府) 僕ら、その夢…一回捨てましょう。
   僕達、今ここ上り坂なのかもしれません。
   一人一人の夢は捨てて、しばらくは…し
   ばらくの間は、カルテットドーナツホール
   としての夢を見ましょう。いいですか?
真紀) みぞみぞしてきました。


**********

真紀) クソ…。えっ!?
すずめ) あっ?
真紀) 私今何か言いました?
すずめ) 「クソ」って。
    へへ…何がクソなんですか?
真紀) この人のインタビュー
   テキストにしてたんだけど。
すずめ) はい。
真紀) クソ野郎で。
すずめ) クソ野郎?
真紀) 結婚してるんだけど、「妻のことは
   女として見られない。恋愛感情なんか 
   持てない」って言ってて。
すずめ) ああ…。
真紀) まあ、自分と重ねた的な?
すずめ) 夫さんのことも、クソ野郎って?
真紀) えっ? うん…。
   友達の結婚パーティーで、「クソ野郎!」
   って叫んじゃったこともある。
すずめ) 結婚パーティー?
真紀) 夫がいなくなった次の日に。
すずめ) えっ? 夫さん、いなくなった次の
    日に、パーティー出たんですか?
真紀) 出たよ。
すずめ) 事故に遭ったんじゃないかなとか、
    心配…。
真紀) すぐ、彼は私から逃げただけだ
   って分かったから。
すずめ) どうして?
真紀) その日ね、お義母さんがうちに
   来たの。彼のお母さん。
すずめ) はい。
真紀) お義母さん、彼がいなくなった
   って知って、すごく取り乱してて。
   それ見ててね、思い出したの。
すずめ) はい。
真紀) 彼は前にも一回、
   お義母さんから逃げてたんだって。
   彼から聞いたことあったの。
   「二人暮らしだったお母さんが面倒になっ
   て、申し訳ないけど、ある日突然家出した
   んだよね」って。ああ~あの人また同じ事
   したんだ。お義母さんから逃げたみたいに、
   今度は私から逃げたんだ。私、お義母さん
   みたいに捨てられたんだ。あのクソ野郎に
   って。だからね、パーティーに出て、思いき
   り楽しんでやった。思いっきり笑顔で、「ク
   ソ野郎! 私はこんなの何でもないぞ!」
   って叫んで、写真撮ってもらった。
   あっ、あの写真まだあったかな?
すずめ) その事って夫さんのお母さんには?
真紀) 言えないよ。可哀想だもん。ないか。
すずめ) どんな顔して写真撮ったんですか?
真紀) 「クソ野郎!」




すずめ) フフフフフ…。お邪魔した。
    お風呂入ってきます。
真紀) あっ、すずめちゃん。
すずめ) えっ?
真紀) くっついてた。
すずめ) あっ、どうも。


**********

藤川) キュンキュンしますね。
岡中) キュンキュンしますね~。
   では、設定をご説明しますので、
   質問があったら、手を挙げて下さい。




岡中) はい。
家森) 設定…。




岡中) 説明します。皆さんは、地球外生命体
   である戦闘型カルテットです。

(手を挙げる4人)
すずめ) 「戦闘型カルテット」って?
岡中) え~その名も…
   カルテット美剣王子愛死天ROO(ルー)。




(手を挙げる4人)
岡中) え~キャラとしましては、
   真紀さんが、アラサーキャラ。




岡中) 別府さんが童貞キャラ。



岡中) 家森さんが、ドS王子キャラ。



岡中) 世吹さんが、妹キャラとなります。



岡中) まず、巻さんの口癖が、
   「ありガトーショコラ」。
   言ってもらっていいすか?
真紀) ありガトーショコラ。
岡中) う~ん…もっと、アラサーっぽく。
真紀) ありガトーショコラ。
岡中) いい。すごくいい!
   「時すでに、お寿司」。
別府) 時すでに、お寿司。
岡中) 「よろしく頼、ムール貝」。
家森) よろしく頼、ムール貝。
岡中) 「おにい茶碗蒸し」。
すずめ) おにい、茶碗蒸し。
岡中) ありガトーショコラ。
真紀) ありガトーショコラ。
岡中) 「よろしく頼ムー…」
別府) 時すでにお寿司。
岡中) 君じゃない!


**********

朝木) 素晴らしい。うん! いいね、岡ちゃん。
岡中) どうも。
朝木) いや~素晴らしいよ。

(拍手)

**********

朝木) これからスポンサーの皆さんと、
   飲み会です。
すずめ) 初めての曲だから
    もっと練習したいんです。
朝木) 飲み会は、遊びじゃございません。
   接待という、お仕事です。
真紀) 間に合わないかもしれないんです。
朝木) いいの。間に合ったもんが正解なの。
   プロは。
家森) 僕達も、注文に応えて、
   ベストを尽くした演奏を…。
朝木) 注文に応えるのは、一流の仕事。
   ベストを尽くすのは、二流の仕事。
   我々のような三流は、明るく楽しく、
   お仕事をすればいいの。フフフ…。
別府) 僕達も、せっかく選んで頂いたから。
朝木) あなた達を選んだのは、
   弟さんに頼まれたからでございます。
   はい、お疲れさん!


**********

すずめ) 私そんなの嫌ですよ。
    絶対嫌ですよ。
真紀) どうしたんですか?
別府) 若田さん…ピアノの若田さんの
   入りが遅れてて、五重奏のリハー
   サルができないそうなんです。
真紀) リハなしでやるんですか?
別府) いえ、それは、
   若田さんも無理らしいんで。
真紀) 私達の出演はなし?
別府) プログラムは決まってるんで、
   出るらしいです。
真紀) じゃあ…。
すずめ) 音源流すんですって。
    私達音源に合わせて演奏してる
    フリするんですって。
家森) いいよ。やる必要ないよ。
   こんな仕事やる必要ない。
   僕らは奏者なんだよ。
   フリだけしろなんて、バカにしてるよ。
別府) すいません…。
家森) 何で別府君が謝るの?
   すずめちゃん大丈夫?  
   真紀さん、帰ろう。帰る帰る。
別府) はい…。
真紀) 家森さん。
家森) 大丈夫。僕が話してくるから。
真紀) やりましょう。
家森) えっ?
真紀) ステージ立ちましょう。
家森) でも…。
真紀) だって、もともと信じられない
   事だったじゃないですか。
   私達、奏者として全然なのに。
   プロ名乗る資格ないのに。
   普通の人ができるような事もできない
   のに。あんなに褒められて、大きいホ
   ールで演奏できるって聞いて、嘘でし
   ょって思ってたじゃないですか。それ
   やっぱりそのとおりだったんですよ。
   これが、私達の実力なんだと思いま
   す。現実なんだと思います。そしたら、
   やってやりましょうよ。しっかり三流の
   自覚持って、社会人失格の自覚持っ
   て、精一杯、全力出して、演奏してる
   フリしましょう。プロの仕事を、カルテ
   ットドーナツホールとしての夢を、見せ
   つけてやりましょう。
別府) お願いします。お願いします。
すずめ) (泣) はい…。
真紀) ありガトーショコラ。






**********

藤川) あんまり楽しくなかったんでしょうか。
朝木) 志のある三流は、四流だからね。


**********

電・鏡子) もういいの。あなたはもういいの。
     もういらないの。
電・すずめ) えっ?
電・鏡子) さようなら。


**********

有朱) 巻さんって、彼氏の携帯とか
   見たことあります?
真紀) ううん。
有朱) あります?
すずめ) ないです、ないです。
有朱) 気にならないんですか?
真紀) 気にならないって事はないけど。
有朱) やっぱり見る人って相手の人の事
   疑ってるんですかね?
真紀) うん…。あと、その人の全部を知り
   たいとか。自分といない時、何してる
   んだろうとか。
有朱) あれってどう思います? 浮気は、
   バレなかったらしてもいいってやつ。
真紀) バレてもバレなくても、
   浮気はダメじゃないですか?
有朱) 私は、バレないようにしてくれたら
   いいかな。
真紀) へえ~。
有朱) どうですか?
すずめ) うん? バレなかったらしてもいい
    って、ズボンはいてるけどノーパン
    みたいなこと、ですよね?
真紀) そうだね。
すずめ) 気持ち悪いじゃないですか。
有朱) でもズボンは履いてるんですよ。
真紀) でもノーパンだよ?
有朱) それ言ったら、人間関係ってどれも、
   ズボンはいてるけどノーパンみたいな
   事じゃないですか。
真紀) そうかな?
有朱) 私はズボンはいてれば、
   ノーパンでいいと思います。
真紀) 嘘つかれてもいいの?
有朱) 全部じゃあれですけど、7割本当
   だったら、3割嘘でも、本当って事
   じゃないですか。
真紀) それ言ったら有朱ちゃん、
   人間は7割水だよ。人間、水?
有朱) 水、水、水、なんじゃないんですか。
真紀) 私も前はそういう感じあったけど。
   でも例えばすずめちゃんなんて、
   嘘が全然ない人だし。そういう人と
   一緒にいる事が一番大切っていうか、
   正直で、感情がまっすぐな人って、
   一緒にいてこんなに楽なんだって。
   この間もね、いろいろあってね。
   また道端で演奏しようね。
有朱) でも、夫婦って
   嘘で成り立ってるものでしょ?
真紀) 夫婦だって、嘘がない方がいいよ。
有朱) 巻さん、既婚ですよね?
   ご主人嘘つかない人ですか?
真紀) う~ん…。
有朱) ご主人と本音で話してますか?
真紀) うちは…。
すずめ) 巻さん、あれ、ありましたよね。
真紀) えっ?
有朱) ご主人と…。
すずめ) バームクーヘン。
真紀) あったっけ?
すずめ) ありませんでした?
有朱) 私、おなかすいてないんで。
   ご主人と…。
すずめ) ニワトリのマークの。
真紀) あっ、ロールケーキ。
すずめ) あっ、はい。
有朱) 私はいいです。巻さんって…。
すずめ) 食べたい。
真紀) うん?
有朱) 今主婦業どうしてるんですか?
   おうちあけてて、
   ご主人に怒られないんですか?
すずめ) ニワトリのマークの
    ロールケーキ食べましょうよ。
真紀) 食べます?
有朱) いいです。
すずめ) おいしいですよ。
有朱) 酉年だし。
すずめ) 酉年関係あります?
有朱) 鶏肉好きじゃないんです。
真紀) ロールケーキ、
   マークなだけでニワトリは。
すずめ) すずめだけど人間です。
有朱) 私甘いもの好きじゃないんです。
真紀) あっ、そうなんだ。
有朱) ご自宅、東京ですよね。
すずめ) あれば食べるかも。
真紀) 夫は、今いないんです。
   1年前にいなくなっちゃって。
有朱) えっ? 家出系ですか? 
   何でですか!?
すずめ) 理由とか聞かなくて
    いいじゃないですか。
有朱) えっ、ダメなんですか?
   だって巻さんが。
すずめ) それを、
    聞き出すみたいな事するから!
有朱) ダメなんですか?
   知りたくないですか?
真紀) 私も分かんないけど、夫とはたぶん…
   私の片思いだったのかなって。
有朱) 夫に片思い? へえ~。
真紀) 夫もきっと、ズボンはいて隠してたの。
   もう恋愛感情がないってこと。
有朱) 夫婦で普通、
   恋愛感情ってないものでしょ?
真紀) そうかな?  でもドキドキする気持ち
   って、夫婦にもあった方がいいじゃない。
   その気持ちがないのに、続けるのって、
   やっぱり、偽りって思う。
有朱) えっ、何なんですか?
   その、夫婦の安全神話。
真紀) えっ…。
有朱) 巻さん。
   そのドレス、本当に気に入ってます?
   ちょっとどうかなって思ってません?
   でもこの子が、わざわざ持ってきて   
   くれたからって、思ってません?

(真紀の顔の前でパチンと手を叩く有朱)
有朱) ほら、巻さんも嘘つき! フフフフ。
すずめ) えっ? 何ですか!?
有朱) 何ですかって?
すずめ) このドレス気に入らないだろうな
    と思って持ってきたんですか?
有朱) いらないやつだったんで。
すずめ) 何でそんな…。
有朱) えっ、えっ、すずめさんは、
   嘘つかないんですか?
すずめ) 何ですか?
有朱) みんな嘘つきでしょ。
   この世で一番の内緒話って、
   正義は大抵負けるって事でしょ。
   夢は大抵叶わない。
   努力は大抵報われないし、
   愛は大抵消えるって事でしょ。
   そんな耳障りのいい事口にしてる人って、
   現実から目そむけてるだけじゃないです
   か。だって、夫婦に恋愛感情なんてある
   わけないでしょ。そこ白黒はっきりさせ
   ちゃダメですよ。したら裏返るもん。
   オセロみたいに。




有朱) 大好き、大好き大好き
   大好き大好き大好き。殺したいって!




有朱) えっ? 違います? 夫婦に、恋愛持ち込
   むから夫婦間に殺人事件起きるんじゃ…。
真紀) どうして…。
有朱) えっ?
   「どうして」って、どの部分ですか?
真紀) 私に何か思ってる事があるの?
有朱) 結局、ご主人どうして
   いなくなったんですか?
真紀) それは分からない。
   分からないっていうか…。
すずめ) 巻さん、いいですよ。答えなくて。
真紀) 分からないけど…ただ…。
有朱) ご主人もう生きてないかも
   しれませんね。
すずめ) ロールケーキ食べましょうよ。
真紀) ロールケーキ食べようか。
有朱) ご主人に裏切られたと思ったから
   巻さんが…。

(有朱を止めるすずめ)
(転がるレコーダー)
有朱) あっ、それ…。
(レコーダーを拾う真紀)
(録音されていた会話を聞く真紀)
有朱) ごめんなさい。巻さんのご主人の
   お母さんに頼まれたんです。
   あの人おかしいんですよ。
   巻さんが、ご主人殺したって言うん
   ですよ。私達は、絶対妄想だって思
   ってたから、巻さんの事信じてたし、
   ねっ。調べてあげようと思って。ねっ?
真紀) そうなんだ。
有朱) はい。
真紀) ありがとう。






**********



すずめ) あの、この、カルテットって
    ご存じなんですか?




男) (小さい声で) ご存じっていうか…。
すずめ) えっ?


**********

別府) 巻さんと…。
真紀) 夫です。




**********

今回もみぞみぞするわ、嗚咽するわ、「大好き!」の
どストライク、ど真ん中のセリフ、シチュエーションに
やられた。何もかも好きで好きでたまらない。このキ
ャストありきで作られた贅沢なドラマのセンスが好き
でたまらない。この人たちにこんなことをやらせたら、
面白いに決まってるじゃないか。キュンキュンするに
決まってるじゃないか。もう好きになるに決まってる
じゃないか~! 「好き」が細かすぎて書ききれない。

先週の少女漫画メイクもグッときたけど、更にそれを
上回るコスプレを持ってくるとは、このドラマ、ホント
侮れない。「カルテット美剣王子愛死天ROO」って!

真紀(アラサーキャラ:口癖「ありガトーショコラ」)
別府(童貞キャラ:口癖「時すでに、お寿司」)

家森(ドS王子キャラ:口癖「よろしく頼、ムール貝」)

すずめ(妹キャラ:口癖「おにい茶碗蒸し」)


いや…もう…何もかも…素晴らしい。素敵すぎる~w
おかしいやら萌えるやら、なのに、切なくて泣ける…。
 
しっかり三流の自覚持って、
社会人失格の自覚持って、
精一杯、全力出して、
演奏してるフリしましょう。
プロの仕事を、
カルテットドーナツホールとしての夢を、
見せつけてやりましょう。


真紀さんの言葉にすずめちゃんが「はい」と答えた後
の「ありガトーショコラ」に、不覚にも嗚咽してしまった。
夢を仕事にできる人はほんの一握り。そしてその中
でも、好きな事だけできるなんて、奇跡のようなもの。

 

間に合ったもんが正解なの。プロは。

注文に応えるのは、一流の仕事。

ベストを尽くすのは、二流の仕事。
我々のような三流は、明るく楽しく、
お仕事をすればいいの。

志のある三流は、四流だからね。

朝木の言葉はきついけれど、的を射ていて、辛い…。
自分が好きな事でプロになれない理由が分かってし
まう。「注文に応え」続けられるのがプロなんだよね。

 

みんな嘘つきでしょ。

この世で一番の内緒話って、
正義は大抵負けるって事でしょ。

夢は大抵叶わない。
努力は大抵報われないし、
愛は大抵消えるって事でしょ。
そんな耳障りのいい事口にしてる人って、
現実から目そむけてるだけじゃないですか。
だって、夫婦に恋愛感情なんて
あるわけないでしょ。
そこ白黒はっきりさせちゃダメですよ。
したら裏返るもん。オセロみたいに。
大好き、大好き大好き
大好き大好き大好き。殺したいって!

さすが淀君! 毎年学級崩壊させる女、有朱ちゃん。
うん。目が笑ってない。目が笑ってないことが、最大
に活かされたシーンに圧倒された。彼女の言う事は、
正論のようで正論じゃない。人による…ことだから。

彼女がないと思っていることも、あるところにはある。
信じないと決めている人には見えないもの…はある。

裏切られた真紀よりも、心に痛みを感じているように
見えたすずめ。裏切も嘘も、関係性が近くなればな
るほど辛くなる。有朱なら、こんな子もいるよね~で
済むのが、すずめには信頼をおいた分だけ辛くなる。
でも、傷つけられた側の傷は、傷つけた側の態度に
よっても違うような気がして…。真紀さんは、すずめ
の涙に、あの姿に、少し、救われたような気がした。

それにしても、真紀さんの夫さんがクドカンとはね…。
なるほど、そこかしこにあまちゃんへのオマージュを
感じたのは、あながち間違いではなかったんだなと。
イケメンな夫さんを期待していたけど、あのお義母さ
んの息子となれば、納得のキャスティングw 夫婦関
係がどうなっていくのか興味深いし、みぞみぞ度高し。
ああ…カルテットがずっと続けばいいのに…!(マジ)


●「カルテット」HP

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