「カルテット」第8話~最後で最大の嘘つきは誰だ!?激動の最終章、開幕!! | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「カルテット」



第8話

最後で最大の嘘つきは誰だ!?
激動の最終章、開幕!!



(ワカサギ釣りをしている4人)
家森) おっ?
すずめ) おっ、おっ、お~っ!



真紀) うお~。
すずめ) 楽勝ですね~。
家森) こいつらバカだからな~。
真紀) 所詮魚類ですね。


**********

(まったく釣れなくなった4人)
別府) 皆さんが魚類をバカにしたから
   じゃないですか?
家森) えっ、別府君、魚に言葉が通じる
   とでも思ってるの?
別府) ごめんなさ~い。
すずめ) 何か楽しい話でもしましょうよ。
真紀) 私昨日の夜、ハハハハッ、あの、面白い
   夢見たんですけど。私達大劇場のステージ
   で演奏する事になったんですけど。いざ行
   ってみるとなぜか空中ブランコやる事にな
   ってて。わあ~っ!とかなっちゃって、すご
   い大変だったんですよ。
別府・すずめ) へえ~。
別府) そういえば、僕も面白い夢見ました。
   ある日突然、4人の体が入れ替わっ
   ちゃうんですよ。
真紀) へえ~。
すずめ) へえ~。
すずめ) あっ、私も昨日、夢…。
家森) ちょっとちょっと君達。
   一体何の話をしてるのですか?
すずめ) 夢の…。
家森) 夢の話じゃないでしょうね。
すずめ) 夢の話です。
家森) 真紀さん、
   人の夢の話聞いて、何て答えます?
真紀) へえ~。
家森) すずめちゃん。
すずめ) へえ~。
家森) 人の夢の話聞いても、「へえ~」としか
   答えられないでしょ。「へえ~」からは何も
   生まれませんよ。「へえ~」を生まないで。
すずめ) お腹空きましたね。
真紀) 寒いし帰りましょう。
すずめ) 帰りましょう、帰りましょう。
別府) あの…うちの別荘のことなんですけど。
   いや、あの…うちの別荘、春になるとリス
   が集まってくるって知ってます? えっ…。
家森) ずっと話題に困ってたのに、何で帰り 
   がけになってから楽し気な話を、ついで
   っぽくするの?
別府) ごめんなさい。
すずめ) いいじゃないですか。リスの話は、
    車の中でしましょうよ。
家森) 帰りは五文字しりとりしようと
   思ってたんだよ。
真紀) 何してるんですか? 早く帰りましょうよ。
すずめ) うわっ、うお~。
別府) うわっ。
家森) うわっ。
すずめ) ハハハハッ。ちょっと。



**********

鏡子) ご飯の前に、皆さんにお話しして
   おきたいことがあります。
家森) 謝罪とかなら、個々に…。
真紀) 私はもう何も。
鏡子) 私、ここ何日かこちらに泊めて頂いて、
   僭越ながら、気づいたことがあります。
   皆さんの生活習慣の乱れ、目に余ります。
   朝からバタバタして、あれがないこれが
   ないの大騒ぎ。前の晩に、夜更かしして
   て、支度をしてないからですよ。
別府・家森) はい。
鏡子) 食後もさっさとお風呂に入らないで、
   ダラダラダラダラおしゃべりして。
すずめ・真紀) はい。
鏡子) 私もね、
   こんなことは言いたくないんですよ。

(おかずに手を出し、食べるすすずめ)
鏡子) 人というのはね、夜は、遅くても、
   10時には寝るふうにできてるの。

(隙をみて食べ始める真紀、家森、別府)
鏡子) そうやって人は、心と心を育んでるん
   です。私の尊敬するパッチワークの先生
   はおっしゃいました。努力でもない。信念
   でもない。人の心というのは、習慣によっ
   て、つくられる。どういうことかというと、
   心というのはとても弱いものです。だけ
   ど、一度身についた習慣であれば、そう
   簡単には乱れません。何かしなきゃ…じ
   ゃないんですね。まず、思うより先に、手
   が、足が、動いてることが大事なんです
   ね。日々の生活をきちんとこなしていれ
   ば、落ち着いて物事に接することができ
   ます。明鏡止水、自然と心がキレイに
   なっていくんですね。パチイワークの先
   生はおっしゃいました。冬こそ、冷たい
   お水で顔を洗いましょう。今日から、生
   活習慣を改めるために、時間割りをつく
   りましょう。そして…。

(食べ物を口に含んで頬を膨らませている4人)
鏡子) フフフフッ。
4人) フフフフッ…。
鏡子) どうぞ召し上がれ。
別府) おいしいです。
すずめ) おいしいです。


**********

真紀) これ、弁護士さんの番号。
鏡子) 戻ったら、
   すぐあの子に会いに行ってきます。
真紀) うん。じゃ、電話…。
鏡子) もう真紀ちゃんには連絡しない。

(真紀の手を握る鏡子)
鏡子) 自分の人生を生きてください。
   ごめんね。じゃあね。バイバイ。
真紀) お義母さん! 



真紀) 野沢菜ふりかけ。
鏡子) あっ…。これだけは買って
   帰らないとね。うん。


**********



(すずめの夢)
別府) 冬の軽井沢もいいんですよ。
   10時になるとどこもシャッター
   下ろしちゃいますけど。
   あっ、ちょうど今…。



別府) これからよろしくお願いします。
すずめ) よろしくお願いします。
    いただきます。
別府) あっ、ちょっ…。
   立ってもらえますか?
   ナポリタン危険です。
   白い、きれいなお洋服だから。







すずめ) いただきます。
別府) いただきます。
(ナポリタンにチーズをかけるすずめ)
(別府のナポリタンにチーズをかけるすずめ)

**********

別府) 世吹さん、前もそのコーヒー牛乳
   飲んでましたよね。好きなんですか?
すずめ) ああ、はい。好きだってことを
    忘れるくらい、いつも好きです。

**********

別府) 今月は営業入ったし、
   無理にバイトすることないですよ。
家森) 別府君、
   結婚しても僕を追い出さないでね。
別府) 僕、結婚するんですか?
家森) 真紀さんお離婚したし、
   チャンスじゃないの。
   今「そうか」って思ったね。
別府) 思ってません。思ってませんよ。


**********

別府) サボテンって水あげなきゃ
   いけないんですか?
すずめ) サボテンこそ、
    お水あげなきゃですよ。

(食卓に置かれたざるそば)
すずめ) あ~あ。
別府) どうしました?
すずめ) 何で、お昼ごはんは、「お昼」って言
    うのに、朝ごはんは「お朝」、夜ご飯は、
    「お夜」って、言わないんでしょうね。

(わさびをすりおろすすずめ)
別府) お朝、お夜…言わないですね。
すずめ) いただきます。
別府) いただきます。

(わさびがツーンとくる二人)
別府) もうずいぶん一緒にいるような気が
   しますけど。すずめちゃんが初めて来
   て、ナポリタン食べたのって、ついこ
   の間なんですよね。
すずめ) 別府さん覚えてるんですか、
    ナポリタン食べたの。
別府) そりゃ覚えてますよ。
すずめ) じゃあ、あれも?
別府) あれ?
   覚えてます。覚えてるんですけど、
   どういうふうに、理解したらよかっ
   たのかなって。Wi-Fiって…。
すずめ) ロックンロールナッツ
    食べましたよね。
別府) あっ、アイス。コンビニ行きましたね。
すずめ) 行きましたよね。
家森) 別府君、別府く~ん。
別府) はい。
家森) 2階のトイレ、
   便座があったかくならないの。
別府) あっ、ちょっと待ってください。

(2階に行く別府)
家森) 冷たい便座って寿命縮むよね。
(そばを食べてわさびにツンとくる家森)
すずめ) 家森さん、バイト見つかりました?
家森) すずめちゃんって、
   前に別府君とキスしてたよね。
すずめ) 何で話そらすんですか?
家森) 別府君ってでも、巻さんのこと好き
   だよね。真紀さんお離婚しちゃったし、
   ピンチじゃない?
すずめ) 一緒にバイト探しましょうよ。
家森) 5文字しりとりする?
   「かたおもい」。
すずめ) 「いいんです」。
家森) あっ、いいんだ。
すずめ) 「す」ですよ、「す」。
真紀) ただいま。
すずめ・家森) お帰り~。
真紀) 単三だっけ?
すずめ) うん。
真紀) はい、あっ、これも。
すずめ) ありがとう。

(2階へ行くすずめ)
真紀) 何食べてるんですか?
家森) 何だっけ、そばです。
真紀) はあ~。

(そばを食べてわさびにツンとくる真紀)
家森) 真紀さん、晴れてお離婚したし、
   もう、ほてりまくりじゃないですか?
   別府君とかってどうですか? 
   相手として。も~う、食べない方が…。
真紀) 家森さんこそ、
   好きな人いないんですか?
家森) 僕は女性を好きにならない
   ようにしてるんで。
真紀) 何でですか?
家森) 向こうが僕を好きになる確率が
   極めて低いからです。
すずめ) 家森さん、自分のこと
    分かってたんですね。
家森) 分かりすぎてるからこその、
   この性格です。
別府) 家森さん、便座…
   あっ、お帰りなさい。
真紀) ただいま。
家森) 便座ぬくぬくなった?
別府) ぬくぬくです。
真紀) あっ…。
   ♪上り坂 ははんはん
   下り坂 ははんはん
   そうね 人生は まさか~


**********

圭) 会社だって近いんだしさ。
  高崎に戻ってきたらいいじゃない。
  メンバーのこと?
別府) まあ…。
圭) 分かんないんだけどさ、ちょっとその
  人達、ダメな人って言われるところある
  と思うんだよね。ほら、無職だったりす
  ると色々言われるでしょ。そういう、クズ
  とかダメ人間って言われる人達って。
別府) えっ、誰が言ってるの?
圭) いや、そういうふうに
  言う人いるじゃない?
別府) 今俺に言ってるのは、圭だけど。
圭) 兄ちゃん前に言ってたじゃん。
  みんなゴミ出ししてくれないんだって。
別府) それは冗談で。
圭) いや、全然ダメでしょ。
  ダメ人間じゃん。何?
別府) 人を査定しに来たの?
   どういう資格で?
圭) じゃあ、そう言ってたって、
  お父さんに言っとくよ。


**********

家森) わしにもくれ!
別府) ハハハ…何ですか?  それ。



家森) Vシネ時代のセリフ。
   わしにもくれ!
別府) ハハハ…。



家森) 別府君、お風呂は?
別府) 先どうぞ。

**********

別府) おみやげ買ってきました。
真紀) えっ? 
   あっ、これ食べたかったです。
   うわ~っ、やった!
   お茶いれますね。
別府) はい。



**********





**********



**********

根本) これ、お友達と行ってきたら?
すずめ) うん?



すずめ) これ…私の好きな人に
    あげてもいいですか?
根本) もちろん、一緒に行っておいで。
すずめ) 私の好きな人と、好きな人に 
    行ってもらってもいいですか?


**********

すずめ) 私の好きな人には、好きな人がいて。
    その好きな人も、私は好きな人で。
    うまくいくといいなあって。
根本) えっ、君の「好き」はどこ行くの?
すずめ) ああ。
根本) 置き場所に困らないのかね?
すずめ) 私の「好き」は、そのへんに
    ゴロゴロしてるっていうか。
根本) うん? そのへんにゴロゴロ…。
すずめ) 寝っ転がってて。で、ちょっと、ちょ
    っとだけ、頑張る時ってあるでしょ。住
    所をまっすぐ書かなきゃいけない時と
    か、エスカレーターの下りに乗る時とか。
    バスを乗り間違えないようにする時とか。
根本) 卵パックをカゴに入れる時とか。
すずめ) そう。
    白い服着て、ナポリタン食べる時、
    そういうね、時にね、
    その人がいつも、ちょっと、いるの。
    いて、エプロンかけてくれるの。
    そしたら、ちょっと頑張れる。



すずめ) そういう、好きだってことを
    忘れるくらいの、好き。
根本) ハハハハッ。
すずめ) 変かな?
根本) まぶしいね。


**********



すずめ) これでも職場では「きれいな
    お姉さん」で通ってるんですよ。
家森) へえ~。
別府) きれいなお姉さんですよ。
すずめ) で、同い年の素敵な人がいるんです
    けど、昨日その人が、「すずめさんは、
    食べ物は何が好きですか?」って。
真紀) あっ、「ご飯行きましょう」
   の前に言うやつ。
すずめ) 言われたんです。
   「鉄板焼き行きましょう」って。
真紀・別府) おお~。
(すずめの鼻についたヨーグルトをティッシュ
 で拭いてあげようとする別府)



すずめ) うん?

(別府の手からティッシュを取って口をふく家森)
家森) それはきっと、高い絵を買わされるね。
(自分でティッシュを取って口をふくすずめ)
すずめ) で、これなんですけど。チケット。
    私鉄板焼きなんで、
    お二人で行ってきて下さい。
真紀) その人と行けばいいのに。
すずめ) ピアノ聴くと、気持ちよくなって
    眠っちゃうんです。
別府) 僕行くよ。
すずめ) はい。
別府) 行ったげるって。
すずめ) はい。
別府) じゃ、行きますか。
真紀) じゃあ…。


**********

すずめ) 家森さん、もしかして真紀さん
    のこと好きなんですか?



家森) 僕は好かれたいだけで、
   人を好きにはなりません。
すずめ) いい物件紹介しますよ、はい。
家森) 君、僕を追い出そうとしてるの?
すずめ) 私は私でアパート借りようと思って
    るんです。もちろんカルテットは続け
    ますけど、独立しようかなって。
家森) ここあるじゃない。
すずめ) 別府さんの負担になってるんですよ。
家森) へえ~。
すずめ) 私、夢の話してませんけど。
家森) 夢の話でしょ。
   片思いって一人で見る夢でしょ。
   すずめちゃんがここを出たいのはさ、
   真紀さんを見てる別府君を見てるのが
   つらいからじゃないの?
すずめ) へえ~。
家森) 両思いは現実、片思いは非現実。
   そこには深~い川が…。
すずめ) 協力してください。
    2人がうまくいくように。



家森) へえ~。


**********

真紀) 別府さん、別府さん。
別府) はい。
真紀) 咲きましたね。
別府) ホントだ。咲くんですね。
真紀) う~ん。





別府) かわいい。
真紀) ねえ。
別府) こっちも咲きそうです。



**********



(すずめの夢)
別府) ナポリタン危険です。
   白い、きれいなお洋服だから。
(自分がかけていたエプロンを
 すずめにかけてあげる別府)
すずめ) いただきます。
別府) いただきます。
   すずめちゃんは、
   どんな食べ物が好きですか?


**********

(白いコートを着たすずめと、別府が
 デートしている夢をみているすずめ)









別府) 「愛の夢や、「ラ・カンパネラ」も好き
   ですけど、僕は「慰め」が好きで。
すずめ) 私は、「ため息」です。
別府) あっ、好きです。いいですよね。



(目を覚ますすずめ)



**********

(コンサート会場に走っていくすずめ)
(別府が真紀に黒いコートをかけて
 あげているところを目撃するすずめ)
(一緒の写真を撮ってもらっている2人)



(二人が通るところから隠れるすずめ)









**********



別府) こんなふうに見えてるんですね。
真紀) ずっとここでいいかなって気がします。
   それじゃ向上心なさすぎるかな。
別府) みんながみんな、向上心持つ必要ない
   と思います。みんながみんなお金持ち目
   指してるわけじゃないし。みんながみんな
   競争してるわけじゃないし。一人一人、ち
   ょうどいい場所って、あるんだと思います。
真紀) ちょうどいい…。


**********

(たこ焼きを食べるすずめ)
すずめ) 家森さんバイト見つかったんですか?
家森) どこもピンとこないんだよね。
すずめ) うん。フフフッ。







すずめ) フフフフフッ。
    何で恰好で選んでるんですか?
家森) フフフッ。今頃2人は、
   お酒でも飲んでるのかな。
   「かたおもい」。
すずめ) 「いいんです」。
    私には片思いでちょうど。
    行った旅行も思い出になるけど、
    行かなかった旅行も
    思い出になるじゃないですか。
家森) 意味が分からないね。


**********

(ピアノを弾き始める真紀)



**********

家森) 興味のない人からの告白って、
   夢の話と同じでしょ。
   へえ~でしょ。
   別府君に告白されても真紀さん
   困ると思うよ。
   S・A・Jの三段活用になりますよ。
すずめ) S・A・J…何ですか?
家森) 好きじゃない人から告白された時は
   どうする? 告白して、玉砕しちゃった
   時はどうする? 君、ちょっと告白して。
すずめ) えっ?
家森) して、告白。
すずめ) 好きだね、そういうの…。



すずめ) 好きです。



すずめ) うん?
家森) ありがとう。
すずめ) えっ?
家森) こういうしかないでしょ。
   興味ない人に告白されても。
すずめ) 返事になってないですよね。
家森) 返事したらダメだもん。「へえ~」
   って言ったら、傷つけちゃうでしょ。
   「好きです」には、「ありがとう」。
すずめ) それがS・A・Jは?
家森) 好きです。
すずめ) ありがとう。
家森) ああ、ああ~。冗談です。
すずめ) えっ?
家森) 冗談です。これ、このJで、
   Sはなかったことになるから。
すずめ) なかったことになるかなあ。
家森) …ことにして、みんな生きてるの。


**********

別府) 僕やっぱり真紀さんのことが、
   好きです。
真紀) またですか。

別府) またですが、好きです。

真紀) ありがとう。
別府) 真紀さん。
真紀) ありがとう。
別府) 好きです。
真紀) サンキュー。



別府) もう、一緒にいるのつらいです。
   このままだったら離れたほうが…。
真紀) えっ?
別府) 冗談です。
真紀) ですよね~。
   2人で出会ってたら、また違ってたか
   もしれないけど。私達は、4人で出会
   ったじゃないですか。このままみんな
   と、一緒にいたいんです。死ぬなら今
   かなってぐらい、今が好きです。



**********

たこ焼き屋) ご夫婦?
別府) いえ。ただの…僕の片思いです。
たこ焼き屋) ハハハッ!
別府) 笑いすぎです。
たこ焼き屋) はいはい。ごめん。いや、
     ちょっと前にもね、お客さんで、
     いらしたよ。好きな子が、お腹
     空かしてるから、持って帰りま
     すって。
真紀) へえ~。
別府) へえ~。
たこ焼き屋) 「恋人さん?」って聞いたら、
     「いや、片思いです」。
別府) へえ~。
真紀) へえ~。


**********



(すずめの寝顔を見つめる家森)



家森) 冗談です。

**********

真紀) ♪上り坂 ははんはん
   下り坂 ははんはん。
別府) たまにその変な歌歌ってますよね。
真紀) ♪そうね 人生は まさか~


**********

大菅) こちらが息子さん。
鏡子) 幹生、富山でも何か…。
大菅) こちらの女性は?
鏡子) 先日、息子と離婚しました。
   嫁だった人です。
大菅) お名前は?
鏡子) 早乙女真紀さんです。
大菅) えっとですね、お母さん。
   こちらの女性は、
   早乙女真紀さんではありません。
鏡子) いや…。
大菅) 実際の早乙女真紀さんは、
   この女性とは全くの別人です。
鏡子) じゃあ、誰なんですか?
大菅) 誰なんでしょ。
   誰でもない女ですね。


**********

ああ、もう…すずめちゃんが可愛すぎて、すずめ
ちゃんのピュアな思いが眩しすぎて、胸が痛い。
キュンキュンを通り過ぎて、切なすぎて、つらい。
別府と真紀が楽しそうにしているのを嬉しそうに
見つめるすずめが、まるで子供のようで。大好き
なお父さんと大好きなお母さんが仲良くしてるの
が嬉しくてたまらない子供のようで。ちっちゃなち
っちゃな子供のようで。手を離したら、迷子になっ
てしまいそうな危うさが痛々しくて。すずめちゃん
を見ているだけで泣けてくる。そして、そんなすず
めちゃんを見ている家森の気持ちもまた切なくて。

カルテットの何もかもが好き過ぎて困る。好きだっ
てことを忘れるくらい、好き。カルテットの世界に、
カルテットの4人に、まるで、片思いしてるみたい。
大好きで、好きすぎて語りたくなくなるぐらい大切
で。自分だけの好きにしておきたくなるぐらい好き。

好き過ぎて記事の分量が多くなりすぎて、感想を
書くスペースがなくなったって事もあるけれど…。
♪上り坂 ははんはん 下り坂 ははんはん そうね
人生は まさか~気が付くと歌ってる自分が怖い。
まさか~と歌う女は誰でもない女とな。面白すぎ。
こんなに好きにさせといて、どうしてくれるんだ!
好きです。ありがとう。冗談です…では済まされ
ないよ! 終わっちゃ嫌だと駄々をこねたい気分。
私の「好き」の置き場所が見つからなくて…困る。


●「カルテット」HP

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