「孤独のグルメ6」第1話~大阪府美章園のお好み焼き定食と平野の串かつ | 日々のダダ漏れ

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孤独のグルメ Season6


 

第1話

大阪府美章園の

お好み焼き定食と平野の串かつ

 

 

 

天王寺からひと駅で、

まるで雰囲気が違う。

こっちは…

 

 

この佇まい、

ずっと変わってないんだろうな。

 

**********

 

北海道生まれのあいつが、

いまやコテコテの、大阪人。

もともとパワフルだったけど、

更に押しが強くなってる。

すごい街だなぁ、大阪って。

声もでかいし、

そこらじゅうの看板もでかいし…。

 

あっ。

 

思い出した。

腹が…減ってた。

 

 

店を探さなアカン。

 

この前大阪に来た時は、

たこ焼き食べまくったな…ん?

おっと、お好み焼き。

 

 

 

「甘辛や」

 

●「甘辛や」(食べログHP)

 

 

たこ焼きと並んで、

大阪粉もん界の代表格。

 

この飾り気のない、等身大の貫録。

枯れたのれんに、「風流美味」。

決まりだろ。

 

 

**********

 

ん? 紅白おしぼり。

どっちにしよ…赤かな。

 

 

 

年輪を感じる店だ。

初めて来たのに懐かしい。

これは本物の店だぞ。

 

 

豚玉、いか玉、いか豚…。

ん? 田舎焼? わからん。

 

 

へえ~あんなちり取りみたい

なので運ぶんだ。

 

いいな、豚玉。変な冒険はせず、

こっちも、王道でいくか。

 

おおっと、いきなりきた。

本当に、お好み焼きを

おかずにご飯食べてる。

口の中はどんなことになってるんだ?

いや、こんな店に入れたんだ。

ここは大阪人の味覚に飛び込んでみるか。

 

五郎) すみません。お好み焼きの

 豚玉の定食をお願いします。

店主) 豚玉の定食ですね。

 

やっちまった…。

 

**********

 

 

全部混ぜて焼くんじゃないんだ。

 

 

おぁ、キャベツを

覆い隠すがごとき豚バラ。

 

**********

 

客) ほんなら1つ覚えといたらええで。

 こっちで何か言われたらな、「なんで

 やねん」ってこう返しといたらすべて

 オッケーや。

店主) なんでやねん。

客) これ! これやで。

 

濃い…。

俺は今、大阪というジュースを、

薄めないで原液のまま飲んでいる。

 

**********

 

 

ほ~。

 

 

おぉ!

 

 

ん~。

 

 

ケチャップに、カラシも。

 

これかぁ。

お好み焼きの定食。

 

「お好み焼き定食」

豚玉子(焼き) ご飯 みそ汁 たくあん

 

 

関東人には理解不能。

 

とりあえず切っちまおう。

コテ使いで大事なのは、思い切りだ。

よし。

 

五郎) いただきます。

 

おぉ、大阪ソース味。

いいなぁ、この微妙な甘辛さ。

マヨ、ケチャップ、カラシ。

この、駄菓子の、駄な感じ。

この、駄な味。俺、好きだ。

ソース味のカリカリ豚バラ、うまい。

これだけでいいじゃないか。

 

 

どれ!

大阪スタイルの構え。

 

 

お好み焼きを食べて

ご飯で追っかける。

よし。やってみよう。

 

ん? ああ…意外にありかも。

お好み焼きとご飯が、

口の中でちゃんと融合してる。

いけるじゃないか。

もしかすると、俺の体の中には、

大阪人のDNAがあるんちゃうか。

 

おおきに。

なんて後味を引き立たせる言葉なんだ。

 

それにしてもこのお好み焼きは

実に実にうまい。

ぺろっと1枚入っちゃった。

 

そして、たくあんご飯でフィニッシュだ。

 

ん? まだいける。

この際ご飯はなかったことにして、

焼そばもいっとくか。

さて…あっ。

 

 

五郎) あの、焼そばのミックスと

 デラックスって、どう違うんですか?

店主) ミックスはね、豚に、イカ、エビ

 が入ってまして。デラックスは、それ

 に、貝柱がプラスされるんですわ。

五郎) ああ、なるほど。

 じゃあデラックス下さい。

店主) はい。

 

 

このソースの焦げる匂い。

なんて暴力的な…。

お好み焼きを食ってなかったら、

即死だ。

 

 

 

目玉焼きもつくのか。

 

「デラックス焼きそば」

甘辛ソースで結ばれた

大阪選抜オールスター!

 

 

大阪ソースの催眠術か?

また腹が減ってきたぞ。

 

おお~! これはうまい。

食わなかったら後悔する焼そばだ。

デラックスだ。

遠慮なくデラックスにいこう。

 

この黒光りした鉄板に根を

張ったような、強靭な焼そばだ。

これは中華料理店の高い海鮮五目

焼そばなんかとは、全く別の料理だ。

貝柱、うまい。

ここで、やっぱり半熟。

 

 

そうこなくっちゃ。

 

ほっほっ…

思わず笑いが出るうまさ。

食うほどに、

食欲が加速していくようだ。

 

すばらしい。

この焼そばのうまさは、

俺のようにふらりと入った一見の

客には、到底語れるものではない。

この店の歴史、

飴色の空気が染み込んでいる。

きっと東京に戻ってから、

強烈に食べたくなるに違いない。

 

五郎) ごちそうさ…。

 

いやいやいや、

まだ終われないんじゃないの?

もう少し掘ってみたい気がする。

 

 

たこねぎって何だろう。

 

五郎) あの、たこねぎって何ですか?

店主) ああ、タコとネギを混ぜて、

 チヂミみたいにしたもんですわ。

 ソースと醤油、好きなほうの味に

 できますよ。

五郎) じゃあ、たこねぎの小を、

 醤油味でお願いします。

 

「たこねぎ(小)」

たこねぎを覆う醤油の香ばしさ

おやつに良し!つまみにも良し!

 

 

店主) 辛いの好きやったら、

 一味かけてくださいね。

五郎) あっ、はい。

 

グッとくるな~

この醤油の香ばしさ。

お好み、焼そばとは違うさっぱりなうまさ。

ソースたっぷりのあとの醤油味、いいな。

 

次は、一味で。

七味ではなく、一味。

それがこの店の掟。

 

 

なるほど。こうなるか。

たこねぎの奥行きが広がった。

 

はまる人ははまる味だな。

俺も今日からその一味。フッ。

 

お好み焼き定食を皮切りに、

焼そば経由のたこねぎ締め。

炭水化物トライアスロン、これにてゴール。

食い倒れずに完走したぞ。

これで、大阪に来る楽しみが1つ増えた。

この店に来て、また、豚玉の定食を頼もう。

今度はご飯、

おかわりしちゃうんだろうなぁ。

 

五郎) ごちそうさまでした。

 

**********

 

客) もう帰るの?

五郎) ええ。

客) 次来た時は絶対、これ食べてや。

 バナナクレープ。

五郎) なんでやねん。

 

 

客) ハハハ…正解! よっしゃ!

 兄ちゃんええ筋してるわ。

 わしの弟子になるか?

 

いやはや、それこそ…

 

五郎) なんでやねん。

客) ええで、ええで。

 

**********

 

あ~食った食った。

あいつもこういう店に通って、

大阪に溶け込んだんだろうな。

 

 

さて、もうひと仕事。

タクシー拾っちゃうか。

 

**********

 

 

大阪出張、これにて終了。

さて、東京に戻るか。

 

ん? あんなところに屋台。

 

 

「串かつ・どて焼 武田」

 

●「串かつ・どて焼 武田」(食べログHP)

 

 

ああ、やり残してることがあった。

 

**********

 

 

店主) はい、キスです。はい、どうぞ。

 

 

 

五郎) いただきます。熱!

店主) 熱いですよ。これ使って下さいね。

五郎) すみません。

 

二度づけ禁止。

 

串かつのウスターソースは、

大阪人の血液だ。

 

 

 

屋台なのに、この具材の多さ。

 

五郎) あのう、奥の赤いお肉何ですか?

 

 

店主) これですか? ヘレ肉です。

 

ヒレのことか。

 

五郎) それと隣の肉で巻いた…。

店主) これはニラ巻きです。

 ニラを豚で巻いてるんです。

五郎) ああ。じゃ、ヘレと、

 ニラ巻き下さい。

 

 

うわっ! 

この、ヘレ、うまし。やわらかし。

それに衣が軽いから、

肉の旨みが口の中に

ダイレクトに飛び込んでくる。

 

 

おお、こうくるか。

串かつのニラ、いい。

みずみずしいニラの甘さを、

衣が見事に閉じ込めている。

 

 

五郎) その手前の、赤いのって

 紅生姜ですか?

店主) 紅生姜です。

五郎) ほう~。

店主) 入れましょか?

五郎) あっ、お願いします。

 

 

でかい。

しかも、生姜にソースって、合うのか?

 

 

ああ意外!

全然すっぱくない。

ムチャクチャ甘いぞ。

ソースと相性抜群。

これは新発見。いいこと知った。

 

ここは、ウーロン茶じゃないな。

油もんには炭酸だ。

 

五郎) すごくおいしいです。

店主) ありがとうございます。

五郎) あの、炭酸とか飲み物って

 何かありますか?

店主) そこにね、自販機があるん

 ですよ。そこで買ってもらって。

五郎) 自販機。ちょっと行ってきます。

 

**********

 

 

これこれ。

 

五郎) どて焼を2本もらえますか?

店主) はい。

 

へぇ~生姜をかけるんだ。

 

 

わお、うまい!

俺、スジ大好き。

 

でも何なんだろう? このうまさ。

これまでに食ったのと全然違う。

生姜が効いてる。

 

客) どうも~。ビールとこんにゃく

 下さい。味噌つきで。

店主) はい、いらっしゃい。

 

ん? 味噌。

 

客) 純ちゃん、何食べる?

純) うずらとウィンナー!

店主) うずらとウィンナー。

客) お願いします。

店主) はい。

五郎) 僕もこんにゃく、味噌つきで

 お願いします。

 

 

どて焼の味噌で食べるんだ。

へ~こうなるんだ。

初めて食べたけど、うまいな。

 

客) やっぱおいしいね。

 おばちゃんとこのこんにゃく。

純) うずらもおいしいで。

客) せやな。

(笑い声)

 

なんだか、初めて大阪の

懐に潜り込めた気がする。

なんてあったかいんだろう。

 

 

五郎) 次いってもいいですか?

店主) はい、どうぞ。

五郎) えっとじゃあ、

 うずらとウィンナー。

店主) はい。

五郎) と…なすと、そっちの砂ずり。

店主) 砂ずり…はい。

五郎) ハムも…。

店主) はい。

五郎) ちょっとハムは1回おきます。

店主) はい。

五郎) どて焼も2本もらっていいですか?

店主) はい。

客) じゃあ、自分は、ヘレを。

五郎) 僕もまたあとでヘレもらえますか?

店主) はい。

 

 

**********

「孤独のグルメ」もSeason6に突入。安定

の面白さ! 井之頭五郎が、食べるだけ、

食べてその感想の声を聞くだけなのにね。

目が離せないし、そこがいい。初回は大

阪の定番メニュー、お好み焼き…を定食

で。ご飯のおかずになると思うけど…量

的に無理。五郎さんの胃袋はすごいなぁ。

中の人は大変だぁ。シリーズが続くのは

うれしいけれど、中の人は年々きつくなっ

てるんだろうなぁと。松重さんの役者魂に

頭が下がる~。毎回食欲をそそる熱演は

中高年の希望の星! 食べたいと思う気

持ちは生きる力になるからね~。今回は、

目玉焼きつきのデラックス焼そばが一番

食べてみたかった。食べないと後悔する

という味を味わってみたい。それも、デラ

ックスに。久々に大阪で食い倒れたいな

あとも思った夜…♪


 

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