「トットちゃん!」第24話(11/2)~トットちゃん、鉄橋で危機一髪! | 日々のダダ漏れ

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「トットちゃん!」

 

 

 

第5週 第24話(11/2)

トットちゃん、鉄橋で危機一髪!

 

終戦から3年がたち、徹子(清野菜名)は

高校生になっていた。ある朝、徹子は定

期券を放り投げてなくしてしまうが、朝か

ら晩まで懸命に働く母・朝(松下奈緒)に

言い出すことができず、線路の上を歩い

て通うことに…。その頃、朝は、青森と東

京を行き来する行商をして生計を立てて

いたが、夜になって東京から戻ってきた

ところ、徹子がまだ学校から帰って来て

おらず…。

 

**********

 

終戦から3年。

徹子は高校生になっていました。

北戸村には高校はなく、

徹子は毎朝汽車になって、

高校まで通っていたのです。

 

(草むらの中、定期券を探し回る徹子)

徹子) 返事っこしてけれ~!

畑) 何してらんだ?

徹子) 定期ばすっ飛ばしてまったのさ。

 学校さ行かれねえ。今日の1時間目

 は眼鏡のカバ先生の漢文だ。遅れ

 たら眼鏡が曇るほどしからいでまる。

畑) 駅まで送ってやっから。

徹子) 本当に? したけど郵便屋さんは、

 上戸さ行ぐんだべ? 上戸の山田の家

 に赤ん坊が生まれたべ。知ってら?

畑) そったらしゃべってねえで、急い

 ほうがいいんでねえが? 乗れや。

徹子) うん!

(畑の自転車の荷台に乗る徹子)

畑) しても、駅まで行っても定期

 ねんだば、汽車さ乗らいねべな。

徹子) 線路ば歩いて行ぐ。

畑) 隣の駅まで3里もあるべ。眼鏡の

 カバ先生の授業は終わってしまうべよ。

徹子) そったらしゃべってねえで、

 早ぐ行ってけれ!

畑) ああ…。

徹子) 畑さん、定期なぐした事、

 母ちゃんに言わねえでよ。

畑) なしてさ?

徹子) なしても。

畑) おら、おめだのおかさんは裏切ら

 いねや。黒柳朝さんは、戦地から負

 傷して帰還したおらさ、最初に優しぐ

 してけだ人だはんで。

徹子) したけど、母ちゃんが朝から晩

 まで働いてぐれた定期ば、落とした

 なんてしゃべらいね。

畑) んだな。

徹子) だべ?

畑) したら、しばらくは黙っとくべ。

 

**********

 

(レールの上を下駄履きの

 徹子が歩いていく)

(のんびり遊びながら歩く徹子)

(鉄橋に差し掛かる徹子)

徹子) わあ…。

 汽車に乗ってればわがんねばって、

 きれえだな~! 恐川さん、おめは

 流れ流れで、八戸の湾さ行くんだ

 べな。長え旅こだべな~! 

(汽笛の音)

徹子) なんだべ?

(鉄橋の真ん中で、

 近づいてくる汽車に気付く徹子)

徹子) わいは~!

(すぐそこに迫って来る汽車)

徹子) パパ…ママ…。

(枕木の間に飛び込み、

 両手で鉄橋にぶら下がる徹子)

徹子) わ~っ! わあ…!

 

**********

 

徹子) ただいま~!

 あ~こえじゃ、こえじゃ、

 おたってまった~。

朝) こんなに遅くまで、どこ行ってた

 の? ママ、農協まで行って、学校

 にお電話しようと思ってたところよ。

徹子) 友だちと、

 図書館で調べものしてらったの。

朝) 調べもの?

徹子) アメリカには青いリンゴがあるん

 だど。そったらだ珍しいリンゴは、青

 森でもつくったらいんでねえべかと

 思ってさ。

朝) ママとお話しする時は、普通にしゃ

 べりなさい。パパがお帰りになった時

 に、びっくりなさるでしょ。

徹子) んだな!

朝) 徹子さん。

徹子) 癖になっちゃって。

朝) あなたは、子供の頃から耳がいい

 から、お国言葉を覚えるのもママより

 早かった。それは素晴らしい才能よ。

 でも、東京の言葉も、忘れてはいけま

 せん。

徹子) はい。

朝) 明日から、ママ東京に行くけど、

 ママがいないからって、夜遅くなる

 事は、許しませんよ。

徹子) 心配しないで。

 私は不良じゃありませんから。

朝) そうよね。あなたは、

 パパとママの子ですもの。

 

**********

 

八重) うぢは、パイナップルの缶詰、

 それとコッペパン10個。

朝) パイナップルの缶詰、

 コッペパン10個、承知致しました。

八重) そいがら、西野町の久子さんが

 洋物の煙草10個。そいと、史子さん

 が板チョコ10枚さ、洋酒だど。

朝) 洋物の煙草、板チョコ10枚、

 洋酒1本。

八重) うん。全部うちさ持ってきて

 くれだらいいがら。

朝) 毎度、ありがとうございます。

 

**********

 

鴨田) 映画で見た、アメリカの

 カウボーイが着てたシャツ。

 縦横さ、線が入ってら。

朝) チェックのシャツですね。

鴨田) チェック…言うんだが?

 おらさに似合う、チェック、探してけれ。

朝) 承知致しました。

鴨田) おめだちも、黒柳さんに

 頼むものはねえが?

三沢) そせばおら、アメリカ煙草

 何でもいいから1個。

朝) はい。

男性) おらも。

朝) はい。

男性) おらも、コッペパン頼む。

朝) はい。

 毎度、ありがとうございました。

鴨田) ありがどう。気ぃ付げてな。

朝) はい。行ってきます。

(事務所を出て行く朝)

三沢) 黒柳さんの旦那さんは、いまだ

 に消息も、わがんねんだってな。

鴨田) 気の毒にな。あったらめんこい

 顔して…。寂しいべの…。

 

**********

 

戦争が終わると、

朝は農業会を辞め、

行商を始めたのです。

 

青森で仕入れた新鮮なするめを

大量に背負って東京へ行き…

するめをさばいたあと、

朝は空になったかごの中に、

東京でしか買えない品物を

仕入れて詰め込み、

青森に持って帰って売りさばきました。

 

**********

 

朝) パイナップルの缶詰と、コッペパン

 10個で、115円になります。これが、

 佐々木様へのご請求明細書です。

八重) ご苦労さん。

朝) あと西野町の久子さまの煙草

 10個、え~史子さんの板チョコ

 20枚と洋酒1本。これが、えー…

 お二人への、ご請求明細書です。

八重) 板チョコは10枚だべさ。

朝) あっ、申し訳ありません。

 それでは、これで。

八重) はいよ。商売繁盛してら

 みたいで、いがったなあ。

朝) はい、何もかも、戦時中にお助け

 下さった、佐々木様ご一家の、おかげ

 です。また、よろしくお願い致します。

 毎度、ありがとうございました。

トメ) はあ~! あの人めんこい

 面して、商売上手だな。

八重) めごい面っこだはんで、

 商売も、繁盛すんでねえの。

佐々木) あんまし贅沢すんでねど!

八重) ばっちゃが東京のパンば

 食いてえってしゃべるはんで、

 しかたねっきゃさ。

トメ) あれ? 

 おら、そんな事言ったっけ?

八重) うん。

佐々木) ばっちゃがそんだば、

 仕方ねえな。

トメ) ハハッ!

 ほんじゃあ、明日はパンにすべし。

(笑い声)

 

**********

 

朝) ただいま。

(暗い家の中)

朝) 徹子さん? いないの?

 隠れてるんじゃないわよね?

 …よいしょ。

(電気をつける朝)

徹子) ただいま。

朝) またこんなに遅く…。

徹子) 間に合わなかったか…。

朝) あなた、ママに何か隠してるでしょ?

 顔に書いてあるわよ。こんなに遅くまで、

 どこで何してたの? パパがお留守の

 間に、あなたが不良なんかになったら、

 ママ、パパに合わせる顔がないわ。

徹子) 学校から、歩いて帰ってきたら

 遅くなっただけよ。

朝) なんで歩いてきたの?

 あんな遠いところから。

徹子) う~んと…。鉄橋から見下ろす

 川の流れがすごくきれいだったから。

朝) 嘘おっしゃい。何で歩いてきた

 のか聞いてるのよ、ママは。

徹子) 落としちゃったから。

朝) 何を?

徹子) 定期。ママが一生懸命働いて

 買ってくれた定期だから、言いだせ

 なくて…。

朝) (ため息) いつなくしたの?

徹子) ママが東京に行った前の日。

朝) 3日も歩いて学校に行ったの?

徹子) 線路の上を歩いて行ったから、

 危うく死にそうにもなったりしたけど、

 汽車のおなかが見れたのは

 面白かった!

朝) 定期は明日買ってあげるから、

 もうそんな線路の上を歩くような、

 危ない事はしないでちょうだい!

徹子) よかった~。3か月も歩くの

 はしんどいなって思ってたから。

 あ~よかった!

(苦笑いしながら、大きな

 風呂敷包みをほどく朝)

徹子) あれ? これ何?

朝) チョコレートよ。

 余分に仕入れちゃったの。

徹子) 食べていい?

朝) いけません。それは売り物です。

 アメリカのチョコレートはいくらだって

 売れるんだから。

徹子) じゃあ見るだけ。

(チョコレートを包んでいた新聞に

 目を奪われる徹子)

朝) どうかしたの?

徹子) シベリアに抑留されている日本人

 捕虜の中には、帝都交響楽団のコン

 サートマスターだった、黒柳守綱もいる。

朝) パパは…生きてるわ。

 パパは生きてる…。

 パパは生きてる…! 生きてるわ…。

(新聞を抱いて涙を流す朝)

 

この涙は、戦時中朝が、

一度も見せた事のなかった涙でした。

 

**********

 

(東京でするめを売るかたわら、「黒柳

 守綱を探しています」と、大きく書いた

 紙を張りだしている朝)

 

朝) ご存じですか?

復員兵) いや、知らないな。

朝) 八戸のするめ、いかがですか?

 

**********

 

<駅>

朝) シベリアからお帰りの方、

 いらっしゃいませんか?

 ご存じですか?

復員兵) よく分からないですね。

朝) 黒柳守綱といいます。

 

**********

 

<市場>

男性) 黒柳さん。帝都交響楽団で、

 黒柳と一緒にバイオリンを弾いて

 いた、浅原ですよ。

朝) あっ! 浅原さん!

 

**********

 

<喫茶店>

浅原) いろんな、噂があるんです。

 バイオリンがうまいから、なかなか

 帰国させてもらえないとか…。

 収容所を脱走しようとして、

 撃たれたとか…。

朝) えっ?

浅原) それは、僕も、信じたくありま

 せんし、信じてませんけど。

 

パパは脱走を企てるタイプの人間で

はない。私と徹子のために、たとえ

時間がかかっても必ず帰ってくる。

朝は心の中で言い続けていました。

でも、それきり、

守綱の消息は途絶えてしまいました。

 

**********

 

(雨漏りを鍋で受けている小屋の中)

徹子) 雨の音すごいね。

朝) 毎晩聞いてた爆撃の音に比べたら、

 雨漏りの音は、ピアノの音色くらい

 美しいわね。

男性の声) 川が氾濫したどー!

徹子) わいは~! 川があふれたの?

男性の声) 川が氾濫したどー!

徹子) どうすべ?

 

**********

 

わいは~! 大胆過ぎる、あまりに斬新と

いうか、思い切ったCG合成に笑った~!

 

まとめ記事があるので、ぜひぜひ↓

逆に新しい!#トットちゃん

 

鉄道模型とジオラマ。川が流れてない!

何だろう、このメルヘン感! ニヤニヤし

ちゃうよw 汽車の前の、フィギュア感!

 

とはいえ、ドラマの中で模型を使うことは、

意図的なものだったらしい。詳細は↓

「トットちゃん!」服部Pが見どころを語る

 

(上記より抜粋)

リアルさよりもファンタジー性を感じるもの

の方がこの作品には合っているし、リアル

さはなるべく排除しようと思っていました。

 

なるほどね~。切り絵とか、そういう訳か。

確かに、トットちゃんにリアルな映像はい

らないかもね。中身は十分リアルだから。

 

鉄橋の話も実話のようだし、どんだけ面

白いというか…危機一髪な人生なんだ、

徹子さん! 事実は小説より…面白いw

 

 

●「トットちゃん!」HP

 

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