「トットちゃん!」第26話(11/6)~東京に戻って来たトットちゃん | 日々のダダ漏れ

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「トットちゃん!」

 

 

 

第6週 第26話(11/6)

東京に戻って来たトットちゃん

 

疎開先の青森から東京に戻ってきた、徹子

(清野菜名)と朝(松下奈緒)。朝は、夫が

いつ帰ってきてもすぐにわかるよう、以前と

同じ赤い屋根、白い壁の家を建てていた。
そんな折、上野駅の近くの闇市で騒動に

巻き込まれそうになった徹子は、ひとりの

男性(竹財輝之助)に助けられる…。
 

**********

 

昭和二十四年・東京

終戦から4年、
東京の街は、驚くべきスピードで
復興をとげていました。


**********

<闇市>

徹子) わあ~。
店員) いらっしゃい。
徹子) これなあに?
店員) 香水だよ。

徹子) 香水?

ラジオ) シベリアから引き揚げて、昨日

 舞鶴港に到着された方の、お名前

 をお知らせします。市川栄作さん…。

(ラジオ放送を聴く朝)

徹子) シナシナだ…。

(パンダのぬいぐるみを見つける徹子)

徹子) ママ見て。シナシナよ。

店員) お嬢ちゃん、これはトルーマンの

 孫娘も抱いてたクマだぜ。

徹子) シナシナはアメリカでも有名なの?

 私は小学校の入学祝に伯父様からも

 らったのよ。支那のクマさんだよって。

 だからシナシナって名前を付けたの。

 面白いお顔よね。シナシナのお顔

 面白いと思わない? おじさん。

朝) 徹子さん、それ買いましょう。

徹子) えっ?

朝) 東京に帰って来た記念よ。

徹子) わあ~! おじさん、これ買います。

店員) 300円だな。

徹子) あらま。

朝) 100円にして頂けないかしら?

店員) それはないよ、奥さん。

 ギリギリ250円ってとこだな。

朝) 100円よ。

店員) じゃあまあ、

 思い切って、200円だ。

 これ以上はまからないよ。

朝) じゃあ、間をとって、

 150円ではいかがかしら?

 

ママは戦後の東京へ行商に出て、

こういうたくましさを身に付け、

家を建てるお金をためたのだという事を、

徹子はこの時、初めて理解しました。

 

(怒号)

(男が2人飛び込んできて、思わず

 パンダを落としてしまう徹子)

(取っ組み合う男たちに踏まれてし

 まいそうなパンダを、ハラハラしな

 がら見ている徹子)

徹子) あっ、シナシナが…。

男) よくもやりやがったなこの野郎!

(パンダを掴み、振り降ろそうとした

 その手を、何者かが掴む)

男) 何するんだ!

清宮) 店に迷惑をかけてはいけません!

(男からパンダを取り上げる清宮)

男) やめだやめだ!

男) なんだよ! 余計な事しやがって。

 おいどけ! おら…見せもんじゃねえぞ!

清宮) お怪我はありませんか?

徹子) …はい。

朝) お助けくださって、

 ありがとうございます。

(汚れをはらってパンダを差し出す清宮)

清宮) 変わったクマだね。

徹子) …シナシナです。

(にっこりして会釈をし、去って行く清宮)

徹子) 変わったクマだね…。

 

徹子は見知らぬ男性の後ろ姿に、

胸がシュワッとするのを感じました。

それは遠い昔、トモエ学園の

幸ちゃんに感じた気持ちを、

10倍くらいにした感覚でした。

 

**********

 

朝) 元のおうちは焼けてしまったけれど、

 パパが帰っていらした時、わからなくな

 らないように、前と同じ赤い屋根、白い

 壁のおうちにしたのよ。

徹子) ただいま! わあ~! はあ~…。

(新しい家の空気を吸い込む徹子)

徹子) このお部屋も前と同じ。

朝) 新しいシナシナをソファに

 座らせてあげたら?

徹子) うん。

(パンダを新しいソファに座らせる徹子)

徹子) シナシナ。

 ここがあなたのおうちよ。

朝) はあ…帰ってきたわ。

(戦争前の暮らしを思い出す朝)

 

**********

 

(庭に出る徹子)

徹子) ロッキー…。

(そこに犬小屋はない)

徹子) …あっ!

 

**********

 

(寝室をながめている朝)

(窓から庭を見下ろす朝)

朝) 徹子さん? 何してるの?

(庭を掘っている徹子)

徹子) 防空壕に入れたパパのバイ

 オリンや支那バチを捜してるの。

朝) それはもう諦めましょう。

徹子) うわあ!

(防空壕に落ちる音)

 

**********

 

(夜、家に入って来る泥だらけの徹子)

朝) あら! お風呂沸かしたから

 入ってらっしゃい。

徹子) はい。

朝) 明日は、乃木坂上倶楽部が

 あった辺りに行ってみましょう。

徹子) 乃木坂上倶楽部はもうなく

 なってしまったんじゃないの?

朝) でも、パパとママが、最初に

 暮らした思い出のアパートだから、

 行ってみたいの。

 

**********

 

朝) ママがパパのアパートに初めて

 行った日は、大雪だったのよ。

徹子) 寒かった?

朝) ううん。パパと一緒だったから、

 暖かかったわ。

徹子) ヤッホー!

朝) フフフ…。

 ヤッホー ヘッホー ハナヘッホー

 ってあなた昔から言ってたわよね。

徹子) ママ。それは、

 オッケー ボッケー 花ボッケーよ。

朝) あっ、そっか。

徹子) オッケー ボッケー 花ボッケー!

朝) オッケー ボッケー 花ボッケー!

 

**********

 

朝) あら!

徹子) 乃木坂上倶楽部だ…。

 壊されてない。

(無事残った建物をしみじみ見上げる朝)

 

**********

 

(中に入ると、戦前と変わらず、シイナ、

 華子、エミーがいる。上原富夫も…)

椎名) はい、ナマステ。

徹子) シイナさん…。

椎名) あっ?

徹子) 華子さん。富夫さん。

 エミーさん!

朝) 徹子さん?

一同) 朝さん!

華子) まさかあなたトットちゃん?

徹子) そうです。黒柳徹子です!

エミー) 大きくなったわね、トットちゃん。

朝) ここは取り壊されたかと思った

 けど、また皆さんとこうやって会え

 るなんて…。

富夫) …守綱くんは?

朝) シベリアで、捕虜になってる事は、

 確認出来たんですけど。まだ…。

エミー) ダニーも、どこにいるのか…。

 生きてるのか、死んでるのかも

 わからないの。もう終戦から4年

 も経つのに…。

椎名) ダニーも黒柳くんも、

 必ず帰ってくるよ。

エミー) そうね。

徹子) かなえさんは? 

 今日も映画撮ってるの?

富夫) かなえは…死んだよ。

 8月の、最後の、空襲で…。

 主演映画の、撮影中だったから、

 一番、華やかな時に、逝ったとも

 言えるけど…。もう少し、生きてたら、

 終戦だったんだ。僕は戦地にいたし、

 死んだ場所も、定かではないから。

 みんなの胸の中に、かなえの墓標

 はあると思ってます。

(合掌する、朝と徹子)

富夫) ありがとう。乃木坂上倶楽部に

 帰って来て、よかった…。

華子) 私とエミーも、戦後、呉にその

 まま残って、暗そうかなって思った

 んだけど。エミーはますます沈んじ

 ゃうし、ここが残ってるって聞いて、

 無性に帰りたくなったの。

エミー) 東京はいいわ、活気があって。

 フフフ…!

華子) 乃木坂に来て、エミーも

 こんなに元気になったのよ。

椎名) トットちゃん、カレー食べる?

徹子) 食べます!

 

**********

 

(カレーライスを食べる徹子と朝)

徹子) う~ん! 美味しい!

華子) シイナさん、海軍のカレーの話、

 してあげなさいよ。

椎名) ああ、そうだね。

 僕ね、横須賀の海軍で、カレーを食べ

 ました。だけどあんまり美味しくなかっ

 た。だから、僕のカレーを作りました。

 そしたら、大評判! それからずーっと、

 横須賀でカレーを作ってました。

華子) 子供の頃散々差別されたのに、

 海軍では差別されなかったんですって。

富夫) カレー様様だねえ。

椎名) 海軍には食料があったから。

 みんな飢えてるのに、不思議だったね。

華子) ダニーと守綱くんが帰って来たら、

 またダンスパーティーしたいわね。

椎名) そうだね。僕はここで、カレー屋

 さんをやるつもりだ。カレーがなかっ

 たら今頃、外地に送られて、死んで

 いたかもしれない。だから、カレーは

 僕の、神様なんだよ。

 

**********

 

徹子) おなかいっぱい。

朝) シイナさんのカレーが美味しい

 からって、3杯も頂いたら、お腹が

 苦しくなって当然でしょう。

徹子) 苦しい…。

男性) おっ! 黒柳さん! 戻ったんか。

朝) ええ。

男性) 魚屋さん、黒柳さん帰って来たよ。

朝) お久しぶりです。娘の、徹子です。

男性) ああ! トットちゃんか。

徹子) はい。

魚屋) んっ? 誰よ?

塗装屋) 黒柳さんだよ。

 青森から帰って来たんだよ。

魚屋) ああ! よく帰って来たね!

 あっ、お祝いに、鯛なんかどうだい?

朝) じゃあ、鯛を1匹。

魚屋) はあ?

塗装屋) 鯛をお買い上げだってよ。

魚屋) ああ、毎度。

塗装屋) あの人さ、戦争が終わって世

 の中民主主義になった途端に、なぜ

 だか、腰が曲がって、耳が遠くなって

 しまったんだよ。

魚屋) へっ、また俺の悪口かい?

塗装屋) そうだよ。戦争中はさ、お国の

 ために死んでこそ日本男児だって大き

 な声で言ってたくせによ。最近では平

 気な顔して、国民の権利がどうのこう

 のって言うんだぜ。今じゃほら、魚屋の

 くせに、アメリカのウイスキーまで売っ

 てるんだから。

魚屋) これからは、アメリカですよ。

 ほら、アメリカ。

徹子) あれなあに?

塗装屋) んっ? ああ、あれは教会だよ。

 戦後建ったんだよ。

徹子) 教会? キリスト教の?

塗装屋) そうだよ。アーメンだな。

徹子) アーメン ソーメン 冷ソーメン。

塗装屋) えっ?

魚屋) あんたは、魚に話しかけたり、

 昔からおかしな子供だったけど、

 今も変わんねえな。

徹子) お耳聞こえてるじゃない。

魚屋) えっ? えっ…?

朝) 徹子さん…。

徹子) 私教会行ってみる。

(駆けだしていく徹子)

 

**********

 

(教会の中に入っていく徹子)

(祭壇に祈りを捧げている牧師)

(立ち上がり、振り返った牧師を見て、

 驚きのあまり、声がでない徹子)

 

清宮) どうぞ。あなたも神に祈りを。

 

(回想)

清宮) 変わったクマだね。

徹子) …シナシナです。

 

運命の再会でした。

 

(祭壇へ徹子を手招きする牧師)

 

**********

 

朝さんは本当にたくましい女性になったと

思う。母は強し。そして、愛は強し。帰って

きた時にわからなくならないように、前の

家と同じ屋根の色、壁の色にするところに

愛を感じるよ。守綱さんも、きっと帰ってき

たらホッとするよね。帰ってきて、よかった

と思うはず。乃木坂上倶楽部の建物が残

っていてホッとしたように。呉に行った2人

が心配だったけど、無事でよかった。かな

えさんが亡くなっていたのはとても残念…。

 

現在のトットちゃんは高校生というお年頃

のはずなのだけれど…ちょっと子供っぽく

見せようとしすぎて無理があるというか…。

大人モードのトットちゃんになるまで我慢、

我慢。幸ちゃんの次にトットちゃんが恋す

る相手、牧師さんがイケメンなのが救いw

アーメン ソーメン 冷ソーメン~!(*^。^*)

 

 

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