「トットちゃん!」第29話(11/9)~大人の愛と、ついに帰ってきた守綱 | 日々のダダ漏れ

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「トットちゃん!」

 

 

 

第6週 第29話(11/9)

大人の愛と、ついに帰ってきた守綱

 

北海道から帰ってきた徹子(清野菜名)は

土産のジャガイモをシイナさん(小澤征悦)

の店まで届けに行く。そこへ、昭和14年

に徴用されて以来、ずっと行方不明だっ

たダニー市川(新納慎也)が帰って来た。

ダニーは、妻のエミー(凰稀かなめ)がキ

ャバレーでダンスを踊っていることを知り、

激怒していたが…!? そんなとき、父・守綱

(山本耕史)が復員してくるという情報が舞

い込む。

 

**********

 

北海道・原乃の実家で

二晩過ごした朝と徹子が、

東京に帰る日になりました。

 

徹子) 大丈夫…あっ!

(大きな風呂敷包みを背負った

 徹子がひっくり返る)

茂子)  ああ~!

三好) ちょっと…。

茂子) まあ、大丈夫?

三好) あっ、児玉先生。

児玉) おはようございます。

朝) お久しぶりでございます。

 母から、聞きました。門山医院

 を、お継ぎくださるそうで、

 本当に、ありがとうございます。

(頭を下げる朝)

児玉) 相変わらず、おきれいですね。

徹子) どなた?

三好) 新しい、院長先生よ。

徹子) 新しい院長先生、徹子です。

児玉) 朝さん。

徹子) 黒柳徹子です。

児玉) 私は戦後、このような時代が

  来ようとは思ってもみませんでした。

  自由恋愛など、皆がするようになる

  とは想像も出来ない、人間でした。

  でも、あなたは時代の先端をお歩

  きになった。脱帽です。

朝) そんな…。

児玉) 私は、時代遅れな人間ですので、

  あなたのような大胆な生き方はもう

  死んでも出来ません。これからも、

  この地と、ここに生きる人々の命を

  守りながら、門山先生のご遺志を、

  継いでいこうと思っとります。

朝) どうぞ、門山医院と、母の事を、

 よろしくお願い致します。

児玉) お引き受けしました。

  どうぞ、お達者で!

朝) 先生も…。

(呆気に取られている徹子)

朝) 徹子さん、じゃあ行きましょうか。

徹子) はい。

(荷物を背負う徹子)

徹子) よっ…!

  おばあちゃま、茂子さん、児玉先生、

  ♪さよなら三角 また来て四角

(児玉にもう一度お辞儀をする朝)

児玉) お孫さんも、

  変わったお子さんですね。

三好) ええ。

 

戦争が終わって4年。

時代は、前へ前へと進んでいました。

 

**********

 

昭和二十四年・東京

 

(キャバレーのホールの真ん中で

 妖艶に踊っているエミー)

エミー) ダニー!?

(エミーを連れて行こうとするダニー)

店員) おいあんた、

  何やってんだよ! おい!

(店員を突き飛ばし、店を出るダニー)

 

**********

 

徹子) ママの実家から届いた

  ジャガイモですから、美味し

  いと思いますってママが。

椎名) へえ~。おおっ…ありがとう。

  カレー食べていく?

徹子) いえ。

椎名) あっ、そっか、ここでカレー

  食べると、思い出してしまうかな、

  あの人のこと。

徹子) もういいんです。忘れました。

椎名) じゃあ食べていきなよ。

徹子) 大丈夫です。

椎名) フッ…頑固だね、案外。

徹子) あっ、

  もう暗くなっちゃったんで帰ります。

椎名) はいはい、気をつけて。

徹子) あっ!?

(ダニーとエミーが入って来る)

椎名) ダニー!

ダニー) 早く着替えてこいよ。

椎名) 無事でよかった。

  おかえり…おかえり!

ダニー) シイナさんも、無事でよかった。

椎名) 僕も兵隊には行ったよ。

  大した苦労はしなかったけど。

  エミーさんとは、どっかで落ち合ったの?

  昼間出ていく時は何も言ってなかったから。

徹子) ダニーさん、おかえりなさい。

ダニー) えっ、誰?

椎名) 黒柳くんの、お嬢さんだよ。

ダニー) トットちゃん!?

徹子) そうです。黒柳徹子です。

ダニー) わかんなかったよ。

   大きくなってて。

徹子) ダニーさんが帰ってきたって聞い

  たら、母もすごく喜ぶと思います。

ダニー) ママとモーリーは、元気かい?

徹子) 父はまだシベリアから

  戻ってこないんです。

椎名) 華子さん! ダニー帰ってきたよ!

華子) ダニー!

ダニー) ただいま。

華子) エミーは? エミーは知ってるの?

  今日仕事だったわね。

ダニー) 華子さんとシイナさんは、エミー

   が場末の酒場で踊り子をやってる事

   を知ってたんですか?

(気まずそうに目をそらす椎名と華子)

ダニー) 俺は、英語が出来るからって

   軍に呼ばれて、ヒロポン打たれて、

   何日も寝ないで働かされてた。

   戦後はその基地で、捕虜を虐待し

   たっていう無実の罪で戦犯にされ、

   マニラの監獄に入れられてた。

   その監獄で死んだ者もいるけど、

   俺は…俺はエミーのもとに帰り、

   もう一度エミーとソシアル・ダンス

   を踊る事だけを思って生き抜いた。

   それなのにエミーはどうだ!?

   あんな格好で、酔っ払いの前で…。

   いかがわしい…!

(階段の上で聞いているエミー)

ダニー) エミーは元は伯爵家の令嬢だ。

   気品にあふれた、美しい女だったのに。

   あの姿はなんだ! 俺がいるのに、な

   ぜ見知らぬ男に媚なんか売るんだ!

エミー) 生きるためよ。

ダニー) お前は、本当にエミーなのか?

   俺のためにすべてを捨てた

   エミーなのか!?

エミー) 人は変わるわ。

   世の中の価値観が、

   コロッと変わったみたいに。

ダニー) それは言い訳か?

エミー) でも私は、酔っ払いに

   媚を売った覚えはない。

   踊りを披露していただけよ。

   相手が酔っぱらいだろうとなん

   だろうと、私は真剣に踊ってた。

ダニー) バカ野郎!

エミー) あっ…!

(エミーの頬を殴り、抱き締めるダニー)

 

**********

 

華子) 見たでしょ。大人の愛は

  矛盾に満ちたものなの。

徹子) はあ…。

華子) それがわからないうちは、

  本当の恋愛は出来ないわね。

徹子) う~ん…。

椎名) みんな、苦労したんだな。

華子) 戦犯だったなんて…。

椎名) 何があったか知らないけど、

  どんな事をしようとも、必死で

  生き延びてここに帰ってきた。

  その事だけで、素晴らしいよ。

 

**********

 

エミー) 生きるために踊ったモダンダンス

   は、とても奥が深かったわ。ソシアル

   ・ダンスでは表現出来ない事が出来

   ると思ったの。だから…いろいろやっ

   てみたかったの。

ダニー) あの酒場での踊りもそうなのか?

エミー) あの酒場は…生きるため。

   私、他のダンスも踊るのよ。

   今度、見て。

ダニー) これまでの事はもういい。

   だからこれからは…俺と踊ろう。

(にっこり頷くエミー)

ダニー) エミーだけが、俺の希望だ。

エミー) 私も…。

(星空の下でキスをする二人)

(ドアの隙間からのぞいている徹子)

 

トモエ学園の幸ちゃんとの恋や、

牧師様との恋とはまるで違う、

大人の愛が、そこにはありました。

 

**********

 

徹子) (ため息)

(赤いペンキが剥げた靴に白い

 ペンキを塗っている徹子)

 

**********

 

昭和二十四年・十二月

 

(家に入り、急いでラジオをつける朝)

ラジオ) 「佐々木貴史さん…」

朝) はあ…。頭聞きそびれちゃった。

ラジオ) 「…遠山信一郎さん、以上です。

朝) (ため息)

徹子) ああ~…。寝癖が直らないの。

(戸をたたく音)

男性) 黒柳さん! 黒柳さん!

徹子) はい。

塗装屋) あっ…ラジオ聞いた?

   復員兵の放送。  

朝) ええ…。

塗装屋) ええって…。

   1番最初に、黒柳守綱さんの

   名前呼ばれたの聞いた?

朝) えっ…!?

塗装屋) 21日に、舞鶴に着く復員兵の

    名前の、一番最初に呼ばれた。

    間違いないよ。

    魚屋も米屋もみんな聞いてる。

    間違いないからほら、

    早く問い合わせてみなよ。

徹子) ママ…。パパが帰ってくるわ。

 

**********

 

(数日後、鏡台の前で口紅をひく朝)

 

パパの帰ってくる日がわかってから、

ママは見違えるように華やぎ、

昔のママに戻っていくのが、

徹子にもわかりました。

 

徹子は、舞鶴の港にある連絡所に、

父への手紙を書いて送る事にしました。

 

(徹子の手紙)

パパ、トット助です。

長い間、本当にご苦労様でした。

ママと、お帰りを楽しみに待っています。

 

**********

 

塗装屋) いよいよだね。

朝) はい!

(白いペンキを塗った靴を履いた徹子)

一同) アハハハ!

塗装屋) ペンキは靴に向かねえけど、

   まあいいか。

朝) では、行って参ります。

徹子) 行ってきます!

 

その日は木枯らしの吹く

寒い日でしたけれど、

朝も徹子もちっとも寒く

感じませんでした。

 

**********

 

(品川駅の改札で待つ朝と徹子)

 

(ヴァイオリンを持った男性に気付く2人)

徹子) パパ!

(2人に気付く守綱)

 

昭和24年12月、

ついに、黒柳守綱は、

朝と徹子のもとに帰ってきました。

出征した日から、

5年の歳月が流れていました。

 

**********

 

ダニー&エミー大人の愛劇場がまんま舞台

劇になっていて、中の人たちがまた、宝塚、

ミュージカル畑だけあって見応えがあった。

 

大人の愛は
矛盾に満ちたものなの。

 

ベタだけど…。ちと暑苦しくもあったけど…

あそこまで劇的(大袈裟)に演じてくれたら

いっそ清々しいし、面白かったからOK~!

 

守綱さんが帰ってくるとわかってから、どん

どん昔の自分に戻っていく朝さんが可愛い。

守綱は、きれいな朝さんが大好きだからw

トットちゃん、家族がそろってよかったね!

 

 

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