「トットちゃん!」第44話(11/30)~やりたい事だけをおやりなさい | 日々のダダ漏れ

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「トットちゃん!」

 

 

 

第9週 第44話(11/30)

やりたい事だけをおやりなさい

 

多数のレギュラー番組を抱える売れっ子

となった徹子(清野菜名)は、ついに過労

でダウンしてしまう。入院中、自分が出演

していなくても番組が平然と進んでいくこ

とに、徹子は衝撃を受けるが…!? この後、

復帰した徹子は、共演していた女優・沢村

貞子(浅野ゆう子)の手作り弁当をご馳走

になる。

 

**********

 

テレビ6本、ラジオ3本を抱える

売れっ子となった徹子は、

ついに過労でダウンしてしまいました。

 

朝) あっ、どうしたの?

徹子) 行かないと…本番が…。

朝) 何言ってるの。そんなの無理よ。

 ほら、横になって。徹子さん…。

医師) 黒柳さん、死にますよ。

 

**********

 

<病院のロビー>

 

(テレビを見ている患者たち)

 

私が出ていない事に、

誰も気付かない。

その事に徹子は愕然としました。

自分が倒れたらNHKが困る、

そう思ってやってきた徹子でしたが、

自分がいなくても平気で番組が

進んでいく事に衝撃を受けました。

 

徹子) テレビはみんな、使い捨て。

 

**********

 

朝) こんな事なら、あの時結婚

 させておけばよかったのかしら。

守綱) 僕はそうは思わないな。

朝) 仕事は厳しいものだと

 おっしゃりたいの?

守綱) トット助は、もう僕らの子で

 はない。皆様の黒柳徹子なんだ

 と言ったのは、君じゃないか。

朝) そうでしたわね。

守綱) これで消えてしまわなければ、

 トット助は今度こそ本物のプロに

 なるよ…きっと。

 

**********

 

徹子) 先生、私、死ぬまで病気に

 なりたくないんですけど、どうした

 らいいでしょう?

医師) そうですね…。それには、嫌だ

 と思う仕事は、しない事ですかね。

徹子) は…。

医師) やりたい事だけをおやりなさい。

 そうしたら、死ぬまで、

 病気にはなりませんよ。

徹子) わかりました! そうします。

医師) お大事に。

 

徹子は先生の言いつけを守り、それ以後、

やりたい仕事だけをやるようになりました。

そして二度と倒れる事はありませんでした。

 

**********

 

<NHKのスタジオ>

久松) はいオッケーです!

 休憩入りまーす。

徹子) 沢村さん! 

 次のシーンまで、2時間あるから

 一緒にカレー食べに行きません?

 乃木坂においしいカレー屋さんが

 あるんです。

沢村貞子) 私はもう年だからカレー

 なんて重たいものは食べられない

 のよ。お弁当持ってきてるから、

 あなたも一緒にいかが?

徹子) お弁当…素敵!

 

**********

 

(立派な重箱に入った豪華なお弁当)

徹子) うわあー!

 海のものと山のものだ!

沢村) なあに、それ?

徹子) 小学校の校長先生に、お弁当に、

 海のものと山のもの、両方持ってくる

 ようにって言われていたんです。

沢村) ひじきの煮物、

 うちの人が大好きなの。

徹子) ひじき…。うちはお肉

 ばっかり食べているので。

沢村) お野菜食べないの?

徹子) ポテトサラダは食べてますけど。

沢村) 外国人みたいね。どうぞ。

徹子) いただきます。

沢村) おにぎりもどうぞ。

徹子) んっ…。

 うん、おいしい、ひじき…。

沢村) 山のものもどうぞ。

久松) あっ、うまそうですね。

沢村) あなたもどうぞ。

久松) ああでも仕事中なんで…。

沢村) わかりゃしないわよ。

 さっさとつまみなさい。

久松) そうですか…。

 じゃあ、いただきます。

(おにぎりを食べる久松)

久松) うん! うまいです。

徹子) お料理も作って、女優さんも

 して、沢村さんってすごいですね。

 私はおうちに帰ったらなんにもしない。

 バタンキュー…。

沢村) あなたはあなた。私は私よ。

久松) ごちそうさまでした。

 

**********

 

久松) まもなく参ります。

 よろしいでしょうか?

沢村) はい。

久松) お願いします。

(ブザー)

久松) ランスルー参りまーす!

(ランスルー : 本番と同じように

 行う通し稽古)

 

その頃、ドラマは生放送ではなく、

VTR収録するものも出始めていました。

 

久松) はい、5秒前、4、3、2…。

渥美) 姉さん!

徹子) しっかりして!

 もうすぐお医者様が見えるから。

(セットの上から電気が落ちてくる)

沢村) 痛っ…。

久松) 大丈夫ですか!?

徹子) 血が出てるわ…。

渥美) 救急車だ!

沢村) いらないわ、そんなもの。

 氷ちょうだい。

久松) しかし、

 やはり病院に行った方が…。

沢村) 早く冷やさないと顔が腫れて

 今日の分撮れないでしょ。早く氷。

久松) 氷!

咲子) はい!

沢村) ランスルー続けて。

おでこ冷やしながらやるから。

久松) 申し訳ございません!

 早くどかして。

 

**********

 

(ランスルー)

渥美) 姉さん!

徹子) しっかりして!

 もうすぐお医者様が見えるから!

沢村) わたしゃこれくらいじゃ、くたば

 らないよ。タカシ! んなとこ座ってな

 いで仕事に行きな!

渥美) ね…姉さん!

(氷嚢を額に当てて芝居を続ける沢村)

 

**********

 

徹子) 沢村さん、おでこお大事に。

沢村) すぐに冷やしたから

 どうって事ないわ。

徹子) はあ…よかった。

沢村) 私ね、時間通り終わってもらわ

 ないとうちの人が待ってるから困るの。

 いつも、家の事7割仕事3割でやって

 るから。

徹子) 仕事たったの3割なんですか!?

沢村) だって、女優はもしかしたらやめ

 るかもしれないけど、うちの人の妻で

 ある事はやめないって決めてるから。

 そっちのほうが大事なの。

徹子) へえ~…。

沢村) じゃあお先に。

徹子) あっ、今日はごちそうさまでした!

沢村) 今度うちに遊びにいらっしゃい。

徹子) はーい!

 

沢村貞子さんは、徹子から見たら

完璧なプロの女優さんでした。

お芝居がうまいだけではなく、

絶対に時間には遅れないし、

セリフも完璧に覚えているし、

NGも出さないのです。

でもそれらは、一刻も早く家に帰るため

なのだと知って、徹子はたまげました。

 

 

**********

 

(青森から届いたリンゴ)

朝) はあ…見事ね。

 佐々木さんの畑のリンゴは。

徹子) 青森のみんな元気かな?

朝) 今でも、私たちの事を忘れないで

 いてくださって…。ありがたいわね。

徹子) あっ、そうだ。今度沢村さん

 のお宅に遊びに行くから、お土産

 にリンゴ持っていこ。

朝) うん、いいんじゃない。

 

**********

 

<沢村貞子の自宅>

沢村) さあどうぞ。黒柳徹子さんよ。

徹子) ごきげんよう。

大橋) うん。

沢村) 青森のリンゴをたくさん

 ちょうだいしたのよ。

大橋) ん~。

沢村) まあ、おいしそう。

徹子) フフッ…。

沢村) ほら。

大橋) うん…。

(ずっと本を読んでいる大橋)

 

**********

 

(テーブルに並ぶ手料理の数々)

徹子) うん! この栗の含め煮、

 ホントにおいしいです。

沢村) たくさん作ったから、

 あとでおみやにするわ。

徹子) ホントですか!?

 母が喜びます。沢村さんは、スタジオ

 では、「あなたなぜセリフを覚えてこな

 いの?」とかって早口でおっしゃってる

 のに、おうちではおとなしいんですね。

沢村) この人は殿だから、

 余計な事は言わないの。ねっ?

大橋) うん。

徹子) うちの父は、ママを愛してるとか、

 ママはきれいだとか、一日に一度は言

 ってます。だから私、ご夫婦というもの

 はみんなそうなんだと思ってました。

(黙々と食べている大橋)

 

**********

 

徹子) すっごいおいしいお料理なのに、

 沢村さんのご主人は、ずっとブスっと

 して食べてるの。

渥美) お嬢さん。普通男はあまり

 思った事を言わないもんなんだよ。

徹子) あらま、そうなの? お兄ちゃんも

 おうちでは、奥様にブスっとしてるの?

渥美) うちかい? 

 うちは…そりゃ、あれだよ…。

徹子) あれって?

渥美) うん?

徹子) 教えて教えて。

渥美) うちは毎朝母ちゃんギューッ

 と抱き締めて、家を出てくるから。

徹子) キャーッ…!

渥美) なんて事言っちまったんだよ…。

徹子) やっぱり、沢村さんの旦那様は、

 私の事をお気に召さなかったのかしら…。

渥美) そんなこたぁないと思うよ。

徹子) そうなの?

渥美) 気に入ると思ったから、お貞姉

 さんもお嬢さんを家に呼んだんだよ。

徹子) あんなにブスっとしてるのに?

渥美) うん。

 

**********

 

徹子) いただきます。

大橋) あっ、かあさん、醤油。

沢村) はい。とうさんお海苔。

大橋) うん。

徹子) とうさんかあさん、

 私にもお醤油とお海苔。

 

渥美清の予言どおり、

子どものいない沢村貞子夫妻は、

徹子を実の娘のようにかわいがり、

徹子の前でだけは、

互いを、「とうさん」、「かあさん」と

呼びあうようになりました。

 

**********

 

<乃木坂上倶楽部>

沢村) ごめんなさいね。

徹子) とうさんは?

沢村) それが…帰っちゃったのよ。

徹子) えっ?

沢村) 今日は3人でカレーを食べるの

 を楽しみにしてたんだけど、やっぱり

 人前に出るのはよろしくないってそこ

 まで来て、帰っちゃったの。だから私 

 も帰らないと。

徹子) そんな…。

沢村) だってとうさん一人で帰っても

 食べるものもないし…。すみません。

 今度必ず来ますので、お許しを。

 じゃあね。

(帰っていく沢村)

椎名) せっかくだから、

 友達でも呼んだらどうだい?

(頷く徹子)

 

**********

 

咲子) 沢村さんと大橋さんは、

 正式な夫婦じゃないわよ。

徹子) へえー…。

 なんで咲子さん知ってるの?

咲子) メイキャップって、肌に触るで

 しょ。だから俳優さんたちも私たち

 には気を許すのよ。それでいろんな

 事を知っちゃうの。

久松) そうなんだよな。誰と誰が仲が

 悪いとか、そういうのメイクさんが一

 番知ってるもんな。

徹子) ふ~ん、そうなんだ。

咲子) どっちも結婚してたし、いまだに

 旦那さんは前の奥さんと離婚出来て

 いないから、沢村さんも肩身が狭いの

 よ。だから妻として完璧であろうとする

 んだと思うな。

徹子) へえー…。咲子さん、

 なんでそんな事がわかるの?

咲子) あなたより苦労してるもの。

徹子) あらま。

久松) 地方ロケのある映画には

 出ないって言ってたもん。

 家に帰れないと困るから。

咲子) いいわね。

 そんなに好きな人と一緒になれて。

久松) 君はいないの? 好きな人。

咲子) いるわよ。

 でも相手には通じてないの。

久松) そうなんだ。

 黒柳さんはいないの? 好きな人。

徹子) いない。

久松) いないんだ…。

(嬉しそうな顔の久松)

 

**********

 

エミー) あの3人は

 気持ちがややこしいわね。

椎名) えっ?

エミー) あんたより私のほうが、

 恋愛に苦労してるから分かんのよ。

椎名) 悪かったねえ。

 君しか好きになった事がなくて。

 

**********

 

<NHKのスタジオ>

(テーブルで何か書いている貞子)

徹子) わあ…。

沢村) 昨日はカレーで済むと思った

 のにこんなに作ってしまったわ。

(献立表)

徹子) あれから帰ってお料理したんだ。

沢村) 昨日はごめんなさいね。

徹子) ううん。それよりかあさん、

 次のシーンの長ゼリフ、大変ね。

沢村) 完璧よ。

徹子) かあさんって、いつもあの家の

 どこでセリフを覚えたり、お芝居の事

 考えたりしているの?

沢村) 台所。仕事の事考えてるとこ

 とうさんには見せられないから、

 台所でピピピッとね。

徹子) ピピピッて覚えられるの?

沢村) 一度台本を開いたら、

 大体頭に入るわよ。

徹子) すごーい!

 

**********

 

(収録本番)

沢村) あんたはそれでいいかもしれ

 ませんけど、こっちは困るんですよ。

 きちんとやってもらわないとね。焼け

 跡のこの街で、料亭始めて、戦争で

 ボロボロになった人達に、少しでも

 おいしいものを食べてもらおうと思っ

 て、借金ばかりの自転車操業でした

 けど、誰の事も裏切った事はありま

 せんよ。あんたみたいにね。

 

徹子は沢村貞子を、

女優としても女性としても尊敬し、

それから何十年も慕い続けました。

 

**********

 

なるほど。そうだよね~。ストレスを溜め

ないこと、それが1番の健康の秘訣かも。

嫌だと思う仕事は、しない事…だよねぇ。

 

やりたい事だけをおやりなさい。

そうしたら、死ぬまで、

病気にはなりませんよ。

 

徹子さんの長生きの秘訣は、これだった

のか! やりたい事だけをやる。もちろん、

そうしたくても、やれる人は少ないとは思

うけれど…。できればそうして生きていき

たいもの。なるべく、できる限り…嫌だと

思う事はしないようにしようと思ったよw

 

沢村貞子を演じる浅野ゆう子がとてもい

い。沢村貞子の家に飾られていた言葉、

「知ることの深さは愛することへの道」が

何気に印象的だった。ドラマの中で語ら

ることはなかったけれど、深いなぁと…。

 

 

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