「カーネーション」(再放送)第150回~第26週「あなたの愛は生きています」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「カーネーション」 
第150回~第26週 「あなたの愛は生きています」

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

<糸子の病室>

(ノック)

糸子) は~い。

相川) まっ!

糸子) あ!

相川) 先生!

糸子) うわ、孝ちゃんかと思た。

相川) お化粧はあかんちゅうたでしょう。

 顔色が分からへんやないですか。

糸子) いや、ちょっ…その、

 今日は、見舞い客があるよってな。

 病人みたいな顔、見せる訳には

 いけへんやないか。

相川) 先生は病人なんです。

 病人らしい顔しといて下さい。

糸子) いや堪忍。ほんま堪忍。今日だけ。

 

**********

 

(部屋中に飾られたお見舞いの花

 の香りを嗅いでいる栄之助と譲)

栄之助) ほんまに、お花畑ですね。

糸子) あんたら、何食べる?

譲・栄之助) え?

糸子) ケーキ。

栄之助) ああ、これですか?

糸子) おかき。せんべい。

 チョコレート。何でもあんで。

 

**********

 

<病室>

譲) せやけど、何や先生。ちょっと

 若返りはった事ないですか?

糸子) はれ。

 珍しい事言うてくれるやないか。

栄之助) 僕もさっきそない思いまして。

 パッと先生の顔見た時に。

里香) へえ~。

栄之助) あ…。好きな人でも

 できはったんちゃいますか?

糸子) フフフ…。

譲) ああ、そっか。そうでしょ先生。

糸子) ウフフフフフ…。

里香) えっ、マジで?

 そうなの? おばあちゃん!

糸子) ハハハハハ…。

栄之助) そうなんや。

里香) え~!

糸子) ほうか、そない見えるか。

 

**********

 

確かに、恋をした時とよう似てる。

あの朝、目ぇが覚めてから。

 

世の中が、えらい何でもかんでも、

きれえに見えるようになってしもた。

 

(花を見つめる糸子の目に涙)

(ノック)

糸子) はい。

里香) 見送ってきたよ。

糸子) ほうか。

(机の上を片付ける里香)

糸子) おおきになあ。

(糸子を見る里香)

糸子) うん?

里香) そんな…

 しみじみ、言わないでよ。

糸子) おっかしか?

里香) おかしいよ。

 見送ってきただけなのに。

(微笑む糸子)

(糸子のそばへ行き、見つめる里香)

(里香の顔を撫でる糸子)

糸子) あんた…。きれえやなあ。

(泣きそうになる里香)

(糸子に抱きつく里香)

糸子) どないした?

里香) (泣)

 

**********

 

<夕方・病室>

(ベッドの上で1人座っている糸子)

(布団に寝、一点を見つめる糸子)

(目を閉じる糸子)

 

**********

 

平成18年(2006)3月26日

 

<ロンドン・聡子のアトリエ>

聡子) (英)ミッキーどこいってたの?

 この忙しいのに。

ミッキー) (英)ごめん。

 お花買いにいってたの。

 今日は母の日だから。

女性スタッフ) (英)そんなのあとに

 してよ。今忙しいのに。

ミッキー) (英)だって、早く買わないと

 売り切れちゃったら困るじゃん。

 ママになんてゆうのよ。

電・聡子) ハロー。

電・優子) 聡子…。

電・聡子) 優子姉ちゃん、

 どないしたん? もしもし? 

電・優子) あんな、聡子…。

 お母ちゃんがな。

電・聡子) 嘘や。

電・優子) 亡くなったよ。

電・聡子) 嘘や…。嘘や!(泣)

 

**********

 

<病院の廊下>

優子) (泣)

直子) (泣)

(優子の肩を抱く直子)

 

**********

 

<病室前の廊下>

浩二) (泣)

篠山) (泣)

フミ子) (泣)

孝枝) (泣)

 

**********

 

<病室>

相川) (泣)

(顔に白い布がかけられた糸子の

 前で泣いている里香や孫、龍村たち)

 

**********

 

<小原家>

(部屋の電気をつける孝枝)

(店でぼんやり座っている優子と直子)

孝枝) あ…。まだ見てはれへんの

 とちゃいます? 2階。

 

**********

 

<2階>

優子) うわ~。

直子) わあ~。

孝枝) ええでしょう?

優子) うわ~また立派なバーカウンター。

(窓を開ける直子)

直子) ああ。

優子) お酒もグラスもびっしり。

 「なんぼでも飲んでや」ちゅう事やんな。

直子) 好きなだけ飲んで、

 好きなだけだんじり見てや。

優子) せやな。

直子) (笑)

優子) どないしたん?

直子) これ。

 ここに写真飾ってなちゅう事やで。

(壁につくられた四角いくぼみ)

直子) 「ほんでここに、花置いてや」。

優子) そうや。

 はあ~。ほんま、かなわんなあ。

直子) ほんまなあ。

優子) やっぱし、

 うちらの何枚もうわてや、あの人。

孝枝) (頷く)

(壁のくぼみを見つめる優子と直子)

 

**********

 

<翌日>

(赤いカーネーションの

 花束を抱え、帰ってくる聡子) 

(棺を囲んでいる一同)

(白いカーネーションに囲まれた、

 糸子の顔を見つめる聡子)

聡子) (泣)

 お母ちゃん。ただいま。(泣)

(ミッキーからもらった赤いカーネーシ

 ョンの花束を棺の中に入れる聡子)

聡子) イギリスはな…。

 母の日やったんやで、昨日。(泣)

(棺の中の糸子の頬に触れる聡子)

聡子) ごめんな、お母ちゃん。

 娘のくせに、見送る事もでけんで、

 ごめんな!(泣)

優子) (泣)

直子) (泣)

 

**********
 

一度失ってみて気付くことは多くて。大切だと

頭では分かっていても、本当に失ってみない

と分からないのが人間なのよね、残念ながら。

だから、糸子の気持ちはなんとな~く分かる。

 

確かに、恋をした時とよう似てる。
あの朝、目ぇが覚めてから。
世の中が、えらい何でもかんでも、
きれえに見えるようになってしもた。

 

ふいに、何にもかもに感謝したくなるというか、

存在するだけでありがたく思えてくるというか。

 

いろんな先を見据えて作ったのだろう糸子が

リフォームした部屋は、実に糸子らしかった。

 

 

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