「僕らは奇跡でできている」第10話(最終回)~さよなら相河先生! | 日々のダダ漏れ

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「僕らは奇跡でできている」

 

第10話(最終回)~さよなら相河先生!

 

相河) 珍しいな。

一輝) 大学休んだ。

相河) そうか。

一輝) 光を大きくしたら、

 嫌なことまで入ってきて、

 つらくなっちゃって。

相河) そうか。

 良かったな。

 

**********

 

(回想)

相河) 良かったな。

 歯のありがたみ、わかったろ。

 

(回想)

一輝) タイヤがパンクしてくれたおかげです。

 

(回想)

一輝) 破れた餃子です。

祥子) へぇ~。

鮫島) そうか。破れても順調だ。

 

(回想)

一輝) おじいちゃん、

 僕が連れて帰ってもいい?

相河) カメは、どうしたいのかな?

一輝) カメに聞いてくる。

 

一輝) ジョージ、今幸せ?

 

**********

 

一輝) つらい気持ちだって、光だから。

 これからも、僕の中の光を、広げてく。

 

**********

 

鮫島) それで、話って?

一輝) 僕、ここを辞めます。

 

**********

 

樫野木) 聞いたよ。辞めるんだって?

一輝) はい。

樫野木) 僕が、言ったから?

一輝) 樫野木先生に、わぁ~!っていわれて、

 また昔のことを思い出して、すごく嫌な気分

 になりました。悲しくて、つらかったです。

 どうして悲しくてつらかったのか、考えました。

 そして、わかりました。僕は、樫野木先生と仲

 良くなりたかったからです。リスの橋に屋根を

 付けた時、楽しかったです。樫野木先生すご

 かったです。仲良くなれた気分でした。樫野木

 先生はフィールドワーク、本当にもうやらない

 んですか? 帰ります。さようなら。

(部屋を出て行く一輝)

 

**********

 

(部屋に戻ってくる一輝)

樫野木) えっ、何?

一輝) 学生たちと今度フィールドワークに

 行きます。樫野木先生も、一緒に行きま

 せんか?

樫野木) えっ?

一輝) 考えておいてください。

 帰ります。さようなら。

 

**********

 

育実) 大学辞めるんですか?

一輝) はい。

育実) 学生さんたちが、残念がってましたよ。

 どうして辞めるんですか?

一輝) まだ、鮫島先生1人しか知りません。

 水本先生知りたいですか?

育実) はい。

一輝) 水本先生だけです。

祥子・あかり) 聞いてません。

育実) はぁ…。

(育実の耳元でささやく一輝) 

育実) えっ?

一輝) まだ内緒にしておいてください。

育実) えっ?

一輝) ははははっ。

 やっぱり水本先生は面白いです。

 帰ります。さようなら。

育実) お大事に。

一輝) はい。

育実) えっ?

 

**********

 

一輝) 今まで、

 大河原さんがいてくれたおかげでたくさん

 美味しいものが食べられました。

山田) 何だかんだ言ってそうなんですよね。

一輝) 大河原さんがいてくれて良かったです。

 ありがとうございます。

山田) 大河原さんに、言っときますね。

一輝) はい。

 

**********

 

鮫島) そういえば、樫野木先生が、いいこと

 言っていたな。やりたいことを探すのはい

 いけど、そんなもの簡単に見つからない。

 見つかるかどうかわからないもの探して、自

 分の人生ちゃんと考えてる気になったり、逆

 に、やりたいことが見つからない自分はだめ

 なんだって、責めたりする人がいるかもしれ

 ないって。なるほどって思ったよ。

 どうすればいいかな? 

 こう考えるのはどうかな。

 君たち、相河先生がいつも持ってる缶、知っ

 てるよね。ガラクタみたいなのが、ごちゃごち

 ゃ入っているけど、相河先生がやっているこ

 とは、その中に入っているものをどう生かし

 きるかってことだと思う。例えば、アイスの木

 のスプーン。普通はごみだよね。あれをどう

 生かすか。フィールドワークでは、ちょっとし

 たことに、役に立つ。種や、苗を植えたとき

 の目印にしたり、魚を釣るときの、浮きに使

 ったり。スプーンは、スプーンのままで、他の

 何かにならなくても、いろいろと生かされる。

 スプーンが、他のものと比べて、何ができる

 とか、できないとかじゃない。ただ、そのもの

 を、生かしきること。

 

**********

 

あかり) まず、苦手なことは、ひとに

 任せちゃえばいいじゃないですか。

育実) えっ?

あかり) そしたら院長、

 治療に専念できますよ。

育実) 考えたこともなかった。

 全部自分でやらなきゃって思ってたから。

あかり) ちなみに、私、得意ですよ。

祥子) 何が?

あかり) 経理。

育実) 丹沢さんの言う得意って、

 どのレベルの?

あかり) かなり得意です。

 医療事務の資格も持ってます。

祥子・育実) えっ?

祥子) 何で今まで言わなかったの?

あかり) えっ? 聞かれてませんもん。

育実) それを丹沢さんにお願いしたら、

 歯科衛生士さんを増やさないといけな

 いです。

あかり) う~ん。

育実) 今はどこも歯科衛生士さん不足

 ですから。なかなか難しいんじゃ…。

祥子) あっ、子育て中で、フルタイムで

 働けないけど、職場復帰したいってい

 う知り合いが何人かいます。

あかり) それだ。

祥子) これだ。

育実) あっ…何か、

 できるような気がしてきました。

あかり) うん。

 

**********

 

樫野木) 昔の僕は、フィールドワークに、

 明け暮れていました。でも、娘が生まれ

 て、経済的にも、安定した生活を送るた

 めに、塾の講師になりました。僕は、さ

 さいなことで…。いらつくようになりまし

 た。妻は、フィールドワークに戻ればい

 いって言いましたが。誰のためにやめ

 たと思ってるんだって、僕は、余計にい

 らつきました。鮫島教授の、おっしゃる

 とおりです。フィールドワークをやめた

 本当の理由は、家族のためじゃありま

 せん。家族のせいにしておけば、研究 

 者として、フィールドワークで食べてい

 く、覚悟も才能もない自分と、向き合わ

 ずに済みました。自分の選択が、正し

 かったと思うためには、相河先生を否

 定するしか…。

鮫島) うん。だから、相河先生と、 

 出会えたのかもしれないね。

 

**********

 

一輝) 樫野木先生と一緒でうれしいです。

樫野木) 離婚した、本当の理由聞きたい?

一輝) はい。

樫野木) 自分の情けなさを、全部、周りの

 せいにしてた。だから、嫁が愛想尽かし

 たんだよ。ほんとはわかってる。

 もう戻ってこないって。はっ…。

(ポケットからハンカチに挟んだ

 結婚指輪を取り出す樫野木)

樫野木) これ、埋めるわ。

 ずっと、手放せないでいた。

一輝) いらないんですか?

樫野木) ああ。

一輝) 奥さん戻ってきたら

 どうするんですか?

樫野木) 戻らないよ。

一輝) 埋めるんだったら…

 これに入れて埋めませんか?

 奥さん戻ります。

樫野木) 予言者かよ。

一輝) 戻ります。

(ガチャガチャのカプセルに

 指輪を入れる樫野木)

樫野木) どこに埋めるの?

一輝) 決まってます。カシの気です。

樫野木) はっ、ベタだね~。

一輝) 行きましょう。

樫野木) あのさ。

一輝) はい。

樫野木) 大学辞めるの?

一輝) 辞めます。

樫野木) ひどいこと言って、悪かったよ。

一輝) 樫野木先生のせいで

 辞めるんじゃありません。

樫野木) そうなの?

一輝) 樫野木先生のおかげで辞めるんです。

樫野木) えっ? どういう意味?

 えっ、結局、何で辞めるの? 

 ちょっと、何で? だから何で?

一輝) 集合時間です。

(木の根元にカプセルを置く一輝)

樫野木) いや、あのさ。

(木を見上げる樫野木)

樫野木) カシの木じゃないし。

 

**********

 

一輝) 僕はいつだって皆さんとつながっ

 てます。このフィールドワークだって、

 皆さんのことを考えて準備しました。

 皆さんが、僕の中にいるってことです。

 僕は、皆さんで出来ているってことです。

 今まで出会った、人、もの、自然、景色、

 生き物全部で出来ています。

 だから時間も距離も関係ありません。

 いつでもつながってます。

琴音) 遠くに行くってこと?

桜) 日本全国リスの橋を架けるとか?

一輝) いえ。

須田) 海外に行くんですか?

一輝) いえ。

新庄) じゃあどうするんですか?

一輝) 宇宙に行きます。

樫野木) 宇宙?

一輝) はい。宇宙に行きます。

 フィールドワークです。楽しみです。

 

**********

 

一輝) 鮫島先生謎が解けました。

鮫島) えっ?

一輝) 鮫島先生に呼ばれてここに来て、

 いろんな人たちに出会って、歯医者の人

 たちや虹一君にも出会って、僕の中の

 光が大きくなっていきました。嫌なことも、

 つらいことも消そうとしないで、全部光で

 包んだら、僕の光は無限大になります。

 つまり、僕の光の中に、宇宙も入るって

 ことです。だから僕は、宇宙に行くんです。

 僕がそうなるために、

 ここに呼んだんですね。

鮫島) はははっ。さすが、相河先生。

一輝) ありがとうございます。

鮫島) 一輝の好奇心が、

 この星にとどまるわけないもんな。

 もう、準備は始まってるの?

一輝) ロシア語と水泳です。

 あと歯の治療も必要なんですが、

 インプラントは30万円もかかるんです。

鮫島) だったらさ、ここで講師を続けながら、

 準備をすればいいんじゃない?

一輝) えっ?

鮫島) ほら、ゼロか100かじゃなくてさ。

一輝) 鮫島先生、どうしてもっと早く

 言ってくれないんですか。

鮫島) はははっ、ま~だ大丈夫。

 残る気があるんなら残っていい。

一輝) ありがとうございます。

鮫島) 宇宙か。面白いだろうな。

一輝) はい。

 

**********

 

一輝) 僕は水本先生でも出来てますね。

育実) えっ?

一輝) 中国語や経営学を学んだり、

 留学したって言ってました。

育実) はい。

一輝) 僕は、水泳もロシア語も興味があり

 ませんでしたが、宇宙に行くために、今、

 やっています。興味のないことを何かの

 ためにやることは、初めてです。

 ありがとうございます。

育実) いえ、こちらこそ、

 ありがとうございます。

一輝) あっ。僕が、宇宙に行ったら、

 お願いしたいことがあります。

育実) 宇宙に行ったら、ですよね。

一輝) 行きます。

育実) はははっ、はい。

一輝) 山田さん、退屈したり、寂しがる

 かもしれないので、時々訪ねてもらっ

 てもいいですか?

育実) でも山田さん仲いいお友達

 いましたよね。大河原さん?

一輝) 大河原さんは、いません。

育実) えっ?

一輝) 山田さんが僕のために作った人です。

育実) えっ?

一輝) よろしくお願いします。

育実) えぇ~?

 えっ、じゃあ、山田さんは、おうちに1人に

 なっても家政婦をやるってことですか?

一輝) はい。山田さんはどんなときも、

 僕が帰る場所にいます。

 僕のお母さんですから。

育実) 確かに、お母さん代わりですよね。

一輝) いえ、生物学上もお母さんです。

育実) えっ?

一輝) えっ、お母さんです。

育実) えっ?

一輝) ははははっ。はははっ。

 

**********

 

山田) まさか宇宙とはね。

 一輝さん、僕の光が無限大だとか

 何とか言ってましたけど。

相河) 光。

山田) うん。ふふっ。

(月を見上げる相河と山田) 

山田) あぁ、きれい。

 

**********

 

(宇宙服を着て宇宙空間にいる一輝)

一輝) クラスィーヴィー(美しい)。

 

**********

 

自分とは違うタイプの人、理解しがたい人に出

会い、その人を理解していく過程を見たような。

一輝に対する違和感、そしてじわじわ積み重な

っいく共感。人が人を知っていく課程を、すごく

丁寧に見せてもらった。分からないことは怖い。

人は分からないもの、分からない人を恐れる。

世界には、たくさんの謎があって、発見がある。


スプーンは、スプーンのままで、

他の何かにならなくても、

いろいろと生かされる。
スプーンが、他のものと比べて、

何ができるとか、できないとかじゃない。

ただ、そのものを、生かしきること。

 

スプーンはスプーンのまま。自分も自分のまま、

自分を生かしきればいい。そう思えたらいいね。

 

僕はいつだって皆さんとつながってます。

このフィールドワークだって、

皆さんのことを考えて準備しました。
皆さんが、僕の中にいるってことです。
僕は、皆さんで出来ているってことです。
今まで出会った、人、もの、自然、

景色、生き物全部で出来ています。
だから時間も距離も関係ありません。
いつでもつながってます。


自分の中の小さな光を、少しずつ広げていくと、

良いものも悪いものも、全部入ってくるけれど、

どれもみんなつながっていて、いらないものは

ない。どんなものにも、存在する意味は…ある。

 

嫌なことも、つらいことも消そうとしないで、

全部光で包んだら、

僕の光は無限大になります。

 

無限大の光になって、一輝は宇宙に行くんだね。

壮大すぎて笑っちゃったけど…なくもない。そう

思えるぐらいには一輝の可能性を信じられたよ。

 

スローな展開だったけど…そのスローな感じが、

ジワジワと心に染みる、あったかいドラマだった。

ホント、脚本と役者は大事。要チェックです(^_^)v

 

 

「僕らは奇跡でできている」関連ブログ↓

第7話~カメは昔、ウサギだった

第8話~家政婦さんはお母さん!?

第9話~楽しかった日々の終わり

第10話(最終回)~さよなら相河先生!

 

●「僕らは奇跡でできている」HP


2018「ドラマ」関連ブログリスト

 

 

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