「おちょやん」第107回~「お父さんはお人好し」は大成功! | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「おちょやん」 第107
第22週 「うちの大切な家族だす」
「お父さんはお人好し」は大成功!

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

<ラジオドラマの収録スタジオ>

(千代が京子と来る)

桜庭) お願いします。

千代) お願いします。

(出演者と並び、

 マイクの前に立つ千代)

桜庭) 間もなく本番です。

(ガラス越しの副調整室に、

 演出や脚本家の長澤)

(合図を待つ千代たち出演者)

(5秒前、4、3、2、1)

 

**********

 

富岡) キュー!

(スタジオで楽団が生演奏を始める)

林田) 連続ラジオドラマ、

 「お父さんはお人好し」。

 今宵お送りするのは、第1話、

 「1ダースの子 バンザイ」。

 作、長澤誠、音楽、佐田博一、

 出演、藤森アタ五郎・・・。

当郎) 花車当郎でござります~!

林田) その妻、チヨ子。

千代) 皆様こんばんは。

 竹井千代と申します。

 

**********

 

<岡福>

ラジオ・林田) 「長女、京子、中村律子」。

宗助) 間違いあれへん! 千代や!

 一福) 千代さんの声や!

宗助) この女優さんな、昔うちで

 働いてくれてましてんね・・・。

客) え~!

客) すごい!

みつえ) あ~もうやかまし!

 聞こえへんやんか!

(ラジオに顔を近づけるみつえ)

 

**********

 

<スタジオ>

林田) 昭和26年、まだまだ、戦争の

 傷痕が残る、大阪の、とある町に、

 藤森商店という、小さな果物屋が

 ございました。

 

**********

 

(ラジオを聴いている新喜劇の一同)

ラジオ・林田) 「ここに暮らしているのが、

 店主の藤森アタ五郎と、女房のチヨ子」。

 

**********

 

(ラジオを聴いている栗子と春子)

ラジオ・林田) 「あれよあれよと生まれた

 子供、12人と、その孫の、総勢15人の、

 大家族でございます。そんな藤森家の、

 とある、大安吉日の朝」。

ラジオ・千代) 「お父さん。お父さん!」

ラジオ・当郎) 「何やお母ちゃん」。

 

**********

 

<スタジオ>

千代) 「何や」やあれしまへん。はよ行か

 なお式に遅れてしまいますがな。新郎

 の父が遅れましたでは失礼(ひつれい)

 にも程がありますやろ。

 みんなもはよ支度しなはれ。

一同) は~い。

当郎) それがやな、なかなか、

 うまいこと書かれへんねん。

千代) まだ挨拶の言葉迷て

 はりますのかいな?

当郎) 「本日は都合により休みます」が

 ええか、「本日は次男清二の結婚式の

 ため休みます」て書いた方がええのか。

千代) 店の貼り紙かいな。

 そんなんどっちゃでもよろしい。

 はよ支度しとくなはれ。

(効果音:戸が開く音)

京子) 今言うてきますさかい。

 お父ちゃん、お母ちゃん。

 何してんねんな。

 タクシーずっと待ってるいうのに。

米太郎) もう少しで来ますから。

 このままやったらタクシーメーターで、

 うち倒産してまいますで。

 お父さんだけに。アハハハハ!

千代) これ、てんご言うてんと荷物

 運ぶの手伝(てった)いなはれ。

当郎) あれ、けったいやわ。

 礼服、縮んでしもた。

千代) 服が縮んだんと違います。

 お父さんが膨らんだんです。

当郎) 人を風船みたいに言うてからに。

(効果音)

乙子) あっ、風船割れた!

当郎) ちゃうがな。服のボタンが、

 はじけて飛んでしもたんやがな。

千代) みんなお父さんのボタン捜して~。

一同) どこや、どこや。

米太郎) またタクシー代かかるわ。

当郎) こらたまらんことでござります~!

(生演奏のBGM)

 

この感じ・・・懐かしなあ・・・。

 

**********

 

さてさて物語は、

結婚式場の場面です。

 

当郎) 何や何や、どないした?

千代) あの、花嫁さんが、

 何やいてはれへんて。

当郎) 何やて!

 花嫁さんに逃げられた!?

清二) 式場から飛び出していくのを、

 見たていう人がいてはる。

千代) 清二あんたスミ子さんに何ぞ

 ひどい事でも言うたんとちゃいます

 のんか?

清二) お母ちゃんそんなん言うはず

 あれへんやろ。とにかく僕、捜して

 きますから。

当郎) おいちょお待て! 捜すてお前、

 披露宴はどないすんねんな!

 ああ、行ってしもた。

千代) こないなことが知れたら大騒ぎや。

 清二が戻るまでは黙っとくことにしましょ。

当郎) 分かった。

浜三) お父ちゃん、何や、雲行き

 怪しなってきたな。

当郎) 浜三お前、さては聞いてたんか。

 花嫁に逃げられたこと、

 誰にも言うたらあかんで。

浜三) えっ、何の話? 僕はただ、天気

 が悪なってきたなて言うただけや。えっ、

 清二兄ちゃん新婦に逃げられたん!?

当郎) あちゃ~。口滑らしてしもた。

 浜三お前、紛らわしい時に天気の

 話なんかするんやない!

京子) お父ちゃん新婦さんが

 逃げたってほんま?

静子) 花嫁さんが逃げ出したん!?

米太郎) スミ子さんに

 逃げられたんやて?

乙子) 清二が何かしたんやないの?

熱子・豊子) えらいこっちゃ、

 花嫁が逃げた。

沼吉) 横之助、花嫁が逃げたぞ。

横之助) ふ~ん、聞いたか品子。

 花嫁さん逃げたんやて。

品子) 新子ちゃん、

 花嫁さんが逃げたて。

新子) お便所行きたい。

(効果音:雷鳴)

千代) だんないか?

(音に驚いた、孫の一郎役の

 男の子をなだめる千代)

(効果音:雨音と雷鳴)

(キョロキョロする出演者)

当郎) お母ちゃん。お母ちゃん。

 お母ちゃん。お母ちゃん。

 どこ行ったんや~!

 

しもた!

 

千代) ひゃあっ!

(マイクに戻ろうとして転ぶ千代)

当郎) ひゃっ・・・。

 ひゃっ、ひゃっ、ひゃっ・・・。

 何やけったいやな。

 急に、ひゃっくり出始めたわ。ひゃっ。

 お母ちゃんどこ行ってんねんな。ひゃっ。

千代) いろいろ、ありましたけど

 お父さん、きっちり、締めとくれやす。

 

ちゃう・・・次のセリフは、

「こないなったらみんなで花嫁

捜しに行きましょう」やった。

 

**********

 

<副調整室>

長澤) あかん、

 2ページまるまる飛ばしよった。

富岡) まずいなあ。このままやったら

 新郎も新婦もいてへんのに、アタ五

 郎が締めの挨拶して披露宴終わっ

 てしまいますよ。

男性) 放送も、はよ終わってまうがな。

四ノ宮) だから言ったんですよ。

 僕は彼女で大丈夫なのかって。もう~!

酒井) 林田アナに、とにかくつじつま

 合わすように、メモ書き渡せ。

 間に合えへんようやったら、音楽で、

 つなげ。

富岡) それしかないか。

長澤) ちょっと待て。

 

**********

 

<スタジオ>

当郎) お母ちゃん、

 きっちり締めるて、何のことや。

(自分のネクタイを引っ張る当郎)

千代) ネクタイやネクタイ。

 そない緩んでたらみっともない。

 服装の乱れは心の乱れいいますやろ。

当郎) やぶから棒に、何を言うねんな。

千代) 父親らしゅう身だしなみをしっか

 り整えて、スミ子さんのこと捜しに行き

 ましょ。そやこないなったら、みんなで

 スミ子さんのこと捜しに行きましょう。

当郎) せやな!

 

**********

 

<副調整室>

富岡) 飛ばす前に戻った。

酒井) あの一瞬で・・・。

 

**********

 

(効果音係が紙風船を鳴らす)

千代) お父さん、またボタン

 飛んでしまいましたがな。

当郎) こらたまらんことで

 ござります~!

 

**********

 

<新喜劇の稽古場>

徳利) 出た~!

(笑い声)

徳利) 当郎!

 

**********

 

<スタジオ>

(効果音:戸が開く音)

静子) あっ、戻ってきた。

清二) すんません、ただいま戻りました。

当郎) おお、ちゃんと捕まえたんか、

 ようやった。

千代) そんな泥棒やあれしまへんねんで。

スミ子) 皆さん、お騒がせして、すみません。

 実は私、恥ずかしいて言われへんかった

 んですけど、ストッキング忘れてしもて、

 買いに出てましたんです。

乙子) 何やもう、そないなことやったら、

 私に言うてくれたらなんぼでも買いに

 行ったげたのに。

清二) このとおり、

 スミ子は恥ずかしがりでな。

京子) これからは遠慮せんと言うてな。

 もう、あんたも家族なんやさかい。

スミ子) おおきに。

(効果音:足音)

木村) はあはあはあはあはあ・・・。

 もうスミ子さん捜しましたで~。いや~

 申し訳おまへんけど、ぼちぼちお開き

 の時間に、なってしまいましたわ。

千代) そらしょうおまへんな。ほな

 お父さん、いろいろありましたけど、

 今度こそ、きっちり締めとくれやす。

当郎) よっしゃ、ほな、ちょっと、

 失礼して・・・。え~ご列席の皆々様、

 新郎清二の父、アタ五郎でござります。

 え~僭越ではござりますが、ご挨拶を

 さしていただきます。何分不慣れなも

 んでして、用意した、虎の巻を読まし

 ていただきます。

(効果音:紙を取り出して広げる音)

当郎) え~本日は、都合により、

 お店は休ませていただきます。

 ・・・って、店の貼り紙、間違えて

 持ってきてしもた!

 

**********

 

富岡) キュー!

(生演奏のBGM)

 

**********

 

<スタジオ>

林田) 連続ラジオドラマ、

 「お父さんはお人好し」、

 第1話、「1ダースの子 バンザイ」。

 ただいまの出演、藤森アタ五郎、花車

 当郎、その妻チヨ子、竹井千代。長女

 京子、中村律子、次女乙子、根岸恵子、

 長男米太郎、坂本浩二。次男清二、

 高森久作。三女熱子、永井美子、四女

 豊子、水野和子。三男浜三、大月正雄。

 五女静子、島田祥子。

 

**********

 

<栗子の家>

春子) すごいなあ。千代おばちゃん

 ほんまに女優さんやったんやなあ。

栗子) せやで。

(拍手する2人)

春子) 面白かった。

 

**********

 

<新喜劇の稽古場>

徳利) よっ!

(拍手)

徳利) いや~・・・。

 いや~いっこも変わってへん

 かったな、千代ちゃんな。

千兵衛) 何や、泣いてはりますの?

香里) 泣いてへん。

千兵衛) 泣いてはりますやんか。

香里) 泣いてへんわ!(涙)

(笑い声)

徳利) ちゃかすなお前は!

 

**********

 

<岡福>

宗助) (泣き声)

みつえ) 何や元気そうやんか。

宗助) よかった~!

みつえ) はよ戻っといで。

宗助) 千代~千代やった・・・千代~!

シズ) 旦さん、泣きすぎだす。

宗助) (泣き声)

シズ) もう。

 

**********

 

<家の表>

女性) そうそうそう。

 掛け合いがまたええんよ。

 お母ちゃんもしっかりしてるしな。

千代) ただいま。

春子) お帰り千代おばちゃん。

千代) ただいま。

春子) 面白かったで。

千代) ほんまに?

春子) うん。

栗子) お疲れさん。

 ラジオ聴いて皆さん来てくれはったで。

女性) 竹井さん、ラジオよかったわあ!

 あっ、お父ちゃん。

 竹井さん帰ってきはったで。

 うちも家族で大笑いさしてもらいました。

千代) おおきに。

女性) ほんまおもろかった・・・。

男性) おお~! 大女優のお帰りや!

男性) 竹井さん、僕も聴いてました。

男性) 次も楽しみにしてます。

男性) ほんま面白かったです。

男性) 竹井さん、面白かったで。

 みんな、拍手拍手。

(千代に抱きつく春子)

 

**********

 

半年後

 

そして・・・。

 

(新聞記事を見ている春子と栗子)

春子) すごいわ。

 当郎さんと写真撮ってるんやで。

 

「お父さんはお人好し」が始まってから、

半年が過ぎました。

 

千代) 栗子さん、薬ここ置いとくし、

 ちゃんとのみますのやで。

栗子) 何べん見てもすごいなあ。

春子) なあ、当郎さんやで。

栗子) これあんたのこと褒めてんのやろ。

千代) ・・・って話そらそと思たかてあき

 まへん。ちゃんとのみますのやで。

栗子) はいはい、分かてるて。

千代) 春ちゃん急がな遅れんで。

春子) 待って。

 今日の教科書入れな。

千代) せやさかい寝る前に用意しときて

 いつも言うてますやろ。

春子) 堪忍。

栗子) すっかり12人の子がいてる肝っ玉

 お母ちゃんが、板についてきたなあ。

千代) おおきに。

栗子) フフフフ。

千代) 行きますで。

春子) はい。

(新聞に載った千代の

 写真を見ている栗子)

千代) ほな行ってきます。

春子) 行ってきます。

栗子) 気ぃ付けてな。

春子) はい。

 

**********

 

女性) お母ちゃん、おはようさん。

千代) おはようさんでございます。

女性) 今晩も楽しみにしてるさかい、

 頑張ってや、お母ちゃん。

千代) おおきに。

女性) 行っといで。

千代) 行ってきます。

春子) 行ってきます。

男性) おお、お母ちゃん、おはようさん。

千代) おはようさんでございます。

男性) チヨ子お母ちゃんや。

男性) ほんまや。

 いつもラジオ聴いてます。

 握手してください。

男性) 今日は、お父ちゃんは

 一緒ちゃうねんな。

男性) いつまでも、夫婦仲ようしてや。

男性) あっ、お母ちゃんや。頑張ってや。

 

今や千代ちゃんは、どこへ行っても、

藤森家のお母ちゃんです。

 

**********

 

長澤) 「分かれへん」ではちょっと、

 投げやりな感じする。

千代) そうだす・・・。

 

今日も頑張ってや、お母ちゃん。

 

千代) そやなあ。そないなことかも

 分かれしまへんなあ。

 

**********

 

一平) で、話いうのは?

熊田) 3か月後に控えた、新えびす座、

 3周年記念興行。そこで、新作を発表

 して、必ず、成功さしてくれ。

 できへんかったら・・・。

一平) 分かりました。

 

**********

 

(ふすまの向こうで、

 新平をあやしている灯子)

 

**********

 

ラジオドラマ「お父さんはお人好し」・・・良き!

娯楽が少ない時代、楽しみだったのも分かる。

ラジオドラマは聞いた事がないけど、昔はテレ

ビでもホームドラマがたくさんあったし、楽しみ

にしていたことを思い出す。みんな知ってる人

みたいな気持ちになるよね~。千代が大阪の

お母ちゃんと呼ばれるのは自然なことだよね。

 

千代を大切に思う人たちの、うれし泣き、笑顔

に、テレビを見ている方もうれしくなるよ。よか

ったよかった。モデルになった人は、座長の妻

ということで、女優としては飼い殺し状態にさ

れていたようなものだったみたいだから、結果

的には一平のモデルの人と縁が切れてよかっ

たんだろうなあと思う。「おちょやん」的にも、縁

が切れてよかった的な流れだけれど、ドラマの

一平のほうは・・・なんとも憐れな感じに見える。

もっとひどい目に遭ってほしいところだけど・・・。

子供の頃からの縁がある2人に描いてきたの

で、恐らくドラマの中では千代も一平を許すの

かもしれないけれど・・・(一平の中の人に考慮

していそうだしw)。モデルの人ほど悪くは描い

ていないので、あさドラ仕様になるのかもね~。

千代が輝きさえすればいいので、それも良き♪

 

 

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