「おかえりモネ」第109回~私たちって、結局ずっと縛られてきたんだよ | 日々のダダ漏れ

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「おかえりモネ」 第109
第22週 「嵐の気仙沼」
私たちって、結局ずっと縛られてきたんだよ

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

1月3日 16時06分

 

電・滋郎) 船、今みんなこっちさ

 向がってきてる。うん。海荒れる

 前に、魚揚げだがら、あど1時間

 もすれば、戻ってくんでねえがな。

電・百音) そうですか。よかったです。

電・滋郎) いや、何だかんだいって、

 あんだの言ったとおりになったな。

電・百音) いえ。判断するのは、

 現場の人たちですから。

電・滋郎) うん。

電・百音) では、失礼します。

電・滋郎) どうもね。

(電話を切る百音)

(続けて電話をかける)

 

**********

 

(喫茶店に未知)

(スマホを手に、席をたつ未知)

電・未知) じゃあ、亮君の船も、

 戻ってきてんだね。

電・百音) あと1時間ぐらいだって。

電・未知) 分かった。ありがと。

電・百音) ずっと待ってたんでしょ?

電・未知) 海出てて、予定が変わるごど

 はしょっちゅうだから、いつもなら、船戻

 ってるか、漁協か市場に確かめるんだ

 けど、今日は、何か聞けなくて。

 

(回想)

未知) 海から戻ったら、

 話したいごどがある。

亮) 分かった。ちゃんと話す。

 

電・百音) 大丈夫?

電・未知) 大丈夫。

 あと1時間ぐらい、何でもない。

電・百音) うん。じゃあ。

電・未知) じゃあ。

(電話を切り、ガラス戸越しに

 空を見る未知)

 

**********

 

<市民プラザ>

百音) 古山さんすいません。

古山) いやお疲れさま。 悪いね、

 正月早々夜まで働がしちゃって。

百音) こちらこそ・・・。あの、終日放送

 にできないかご相談したくて。

古山) うん。そうだよね、この嵐だがら

 ねえ。港に船が押し寄せでっから。沖

 で操業してだ船が、一斉に避難して

 きてる。漁船員がド~ッと下りでくるし、

 油補給したり、氷補給したり、食糧積

 んだりすっから、お金、使ってくれっか

 ら。だがら、ほれ。

ラジオ・高橋) 「船を、下りられだ方、こ

 の嵐の中、本当にお疲れさまでした。

 西風町で、とん兵衛どいう居酒屋や

 ってます。これ、お聴ぎになったら、

 是非是非、いらしてくださいね」。

古山) 海が荒れだら荒れだで、

 港は、商売になる。

百音) あ、すいません漁協からです。

古山) ああ、どうぞ。

電・百音) もしもし。

電・滋郎) ああ、中央漁協の、

 太田滋郎だけど。

電・百音) はい、お疲れさまです。

電・滋郎) 一隻、

 まだ、戻れでねえ船がある。

 亮が、乗った船だ。

電・百音) え・・・。

 

**********

 

19時25分

 

電・野坂) え・・・ちょ・・・ちょっと待って。

 状況詳しく説明してくれる?

電・百音) 石巻沖、北緯38度、東経

 142度の海上で、低気圧にはまって

 動けない漁船があります。19トン。

 今は北に針路をとって離脱を試み

 てますけど、南東からの風で船が

 転覆する危険があって、動けてい

 ません。

電・野坂) うん。

電・百音) 交通気象の海運の

 エキスパートの方に意見を

 聞きたいんですが・・・。

電・野坂) 分かった。もう波の

 高さ5メートル近くなってるね。

 船の位置正確に分かる?

電・百音) AISをそちらに送ります。

電・野坂) 風が問題だね。

 内田君呼ぼう。

電・百音) お願いします。

 

**********

 

電・未知) 待って。どういうごど?

電・百音) 漁場が遠くて、この時間

 までに低気圧を抜けられなかった

 みたいで・・・。

電・百音) それが、

 亮君が乗ってる船なの?

電・百音) そう。

電・未知) それで、

 今どうなってんの?

電・百音) 動けなくなってる。

(電話を耳に当てた未知)

電・百音) みーちゃん?

電・未知) ・・・・・・・・・。

 

(回想)

亮) 俺が船主さんとか似合わない?

未知) そんなごどない。

 

**********

 

<永浦家>

亜哉子) どうぞ。

 ぬれてでもいいから、中入って。

三生) すいません。こんばんは。

耕治) ああ、三生。

三生) あっ、どうも。

 悠人から連絡もらったんですけど、

 りょーちん乗ってる船だって。

耕治) ああ。

三生) 新次さんには?

亜哉子) 連絡した。おじいちゃんが

 漁協にいるよう言ったから。

三生) そうですか。

 

**********

 

電・内田) この風が弱まるタイミングを

 狙うとしたら、三陸沖に進んできてる、

 こっちの低気圧が通過した直後しか

 ないな。

電・百音) 2つの低気圧の間に入れば、

 一旦風は弱まりますよね?

電・野坂) いや、でも、19トンの船が

 走行可能になるのは波の高さが

 3メートルを切ってからってなると、

 やっぱり低気圧が遠ざかるまで

 どうにも動けないよね。

電・内田) じゃあ今のスピードから

 考えると、6時間はかかるね・・・。

電・百音) 6時間・・・。

電・野坂) いやもう波の高さ5メートル

 出てる。今転覆してもおかしくない

 状態で6時間はきつくない?

電・内田) この風の中、とどまるのは

 かなりの賭けだけど、今無理に動く

 よりも、その時間まで待った方が戻

 れる可能性は高いと思う。

電・野坂) ねえ、永浦さんは? 

 どう見る?

電・百音) 私も、

 内田さんと同じ意見です。

電・野坂) じゃあ、それでいこう。

電・百音) 現場に伝えます。

 ありがとうございます。

 

**********

 

朝岡) 東北の低気圧ですか?

 何かありましたか?

野坂) あの、

 永浦さんから連絡があって・・・。

朝岡) ええ。

野坂) この石巻沖なんですけど、

 低気圧にはまって動けない漁船が

 あるみたいで・・・。

 

**********

 

電・滋郎) ああちょちょちょ・・・

 待って待って待って。

 船さ、直接聞がせっから。

電・百音) はい。

電・滋郎) おう、代わった!

 はい、どうぞ!

電・百音) もしもし、気象予報士の

 永浦です。今お話ししても大丈夫

 ですか?

電・男性) おうどうぞ。

電・百音) この低気圧は移動スピード

 が速いので、あと6時間ほどで、波の

 高さは下がります。

 

**********

 

(市民プラザに未知が来る)

悠人) みーちゃん。

未知) 悠人君。

 

**********

 

電・百音) それまで、その場所にいる

 のが、一番安全です。移動しようと

 せず、その場所にいてください。

 

**********

 

悠人) どうぞ。

未知) ありがと。

(未知にコーヒーを出す悠人)

(電話に出る悠人)

 

**********

 

電・明日美) あっ、悠人君?

 りょーちんの船、まだ戻ってないの?

電・悠人) ああ、うん。

電・明日美) 大丈夫だよね?

電・悠人) 今、漁協の人たちが、連絡

 取って、状況確認、してるから。モネ

 もいろいろ、頑張ってくれてる。

電・明日美) そっか・・・それで

 マモちゃん会社行ったんだ。

電・悠人) とにかく、待とう。

電・明日美) うん。

 

**********

 

(漁協事務所に集まった、

 船員たちの家族)

新次) 失礼します。

(入り口で頭を下げる新次)

(滋郎が近づく)

新次) すいません、

 ご無沙汰してしまって。

 本当に迷惑をかげで・・・。

滋郎) 入れ。

新次) ああ・・・。

(事務所の中に入る新次)

新次) どうですか?

滋郎) うん、船どは連絡、ついでる。

新次) ああ・・・。

滋郎) 指示も出した。

 海保さも今、連絡したどごだ。

新次) すいません。

電・男性) どんな状況だ? うん。

 ああそうですか、はい。

新次) 本当に、すいません。あの・・・

 ひと言だけ、船に、いいですか?

滋郎) ああ。

電・男性) 波の高さは?

新次) ちょっと・・・。

電・男性) あっ、ちょっと待って、

 今代わるから。

電・新次) もしもし・・・新次!

電・男性) ああ、新次が!

電・新次) あのね、これ、西がらの

 風に、舳先(へさき)を向けでくれ。

 んで、多分、あど6時間したら波は

 収まる。

電・男性) 分かりました。

電・新次) それまでパラアンカー

 打って、耐えでくれ。

電・男性) おう!

電・新次) ね。

電・男性) ありがとうございます。

新次) 本当に、迷惑をかげて、

 すいません。

(船員の家族に向かい、

 頭を下げる新次)

 

**********

 

百音) みーちゃん、悠人君。

悠人) モネ。

百音) 船とは、連絡取れてるから。

未知) もっと、早く言えばよかった。

百音) ん?

未知) もう、全部やめちゃおうよって。

 漁師とか、船とか・・・海とか。

 私たちって、結局ずっと

 縛られてきたんだよ。

百音) みーちゃん。

未知) 私まだ、

 亮君と何も話せてない。

 

**********

 

(電話を掛ける百音)

電・百音) 野坂さん、契約している

 商船で、近くを航行している大型

 船舶ってありませんか? 海保にも

 連絡してるんですけど、到着まで

 時間がかかります。今、その海域

 で救援できるなら・・・。

電・野坂) 永浦さん、落ち着いて。

電・百音) ほかの予測のモデルの

 計算結果とかありませんか?

 風が収まるタイミングが違ってく

 るとか、何か・・・。

電・朝岡) 永浦さん、朝岡です。

 永浦さん、私たちは、自分たちの

 力を過信してはいけません。

 私たちは予言者ではない。

 未来を予測できるのは、あくまでも、

 科学に基づくデータの、集積と分析

 によるものです。不確かな未来を、

 自分たちの思うように操作できる

 わけではありません。

電・百音) 分かってます。でも・・・。

電・朝岡) 祈ることしかできないと

 いう経験を、私たちは何度もして

 います。永浦さんは、最善を尽く

 しました。これ以上できることは、

 ありません。

電・百音) はい。

 

**********

 

(電話を切り、

 未知のそばに戻る百音)

(百音にしがみつく未知)

(未知を抱きしめる百音)

未知) (泣)

 

**********

 

(東京で、一人祈る明日美)

 

**********

 

(目を閉じ、合掌する三生)

(一点を見つめた龍己と

 亜哉子と耕治)

耕治) くそ・・・。

 亮まで取られでたまっか。

 

**********

 

(港に止めた軽トラックの中、

 荒れる暗い海を見つめる新次)

 

**********

 

1月4日 3時02分

 

(市民プラザの中に、

 百音と未知と悠人)

 

**********

 

<漁協・事務所>

電・男性) はい。

 

**********

 

<市民プラザ>

電・百音) もしもし。

 

**********

 

りょーちんピーンチ! 百音にできることは、

データから風が弱まる時間を予測すること。

そして、何よりも、不安に泣く未知を、抱きし

めること。そばにいてあげること。それがで

きただけでも、百音が地元に帰った意味は

ある。嵐を予測し、リードタイムを少しでも

取ることができた。最大限できることはした。

 

祈ることしかできないという経験を、

私たちは何度もしています。

永浦さんは、最善を尽くしました。

これ以上できることは、ありません。

 

そうだね。最後はやっぱり、祈ることしかで

きない。できないけど、祈ることが力になら

ないとは思わない。祈りも、パワーだと思う。

 

もっと、早く言えばよかった。
もう、全部やめちゃおうよって。
漁師とか、船とか・・・海とか。
私たちって、結局ずっと
縛られてきたんだよ。

 

私たち・・・と言う未知。つまりは、未知自身、

縛られてきたと、思っていたということよね。

まだ、未知は、誰にも自分の気持ちを話し

てはいない。震災の時、未知の身に起こっ

た出来事は、いまだ語られていない。おば

あちゃんと2人きりだった時の気持ちも・・・。

 

生きてきて、
何もなかった人なんていないでしょ。

 

マモちゃんの言葉が心に浮かぶ。本当に、

何もなかった人なんていない。当たり前の

ことなのに、人はすぐ忘れてしまうから・・・。

心の掛け軸に、書いて飾っておこうと思う。

 

 

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