「魔法のリノベ」
第９話～７人兄弟の大家族リノベ！
社長の過去
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小梅） 玄之介さん！
ネクタイ曲がってますよ！
玄之介） えっ、いや、す…すいません。
小梅） リノベ営業は、信頼感が命なんです。
結局、あなたを買ってもらうんですよ？
気を引き締めてくださいよ。
（玄）でれのあとのつんが、すごい。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
小出） グレートマミーの家を、
リノベしてほしいって。
越後） おぉ～！
蔵之） おいおい、そういうのやめよう、
ろくなことないからよ。
越後） えっでも、宣伝のチャンスっすから。
小出） そう。
玄之介） うん。仕事なんだし受けたら？
と、思うけど。小梅さんは？
小梅） やりま……しょうか。
小出） うわ～！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（まるふくろうの帽子を被っている小梅）
玄之介） まるふくろう～！
小梅） せっかくなんで。
ほーほーつって。
玄之介） あっ、ははっ、
小梅さん変わりましたね。
小梅） えっ？
玄之介） いや、まさか、
かぶる日が来る、なんて。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
片岡） いや、そういうのなくていいんで、
ねっ。普通の業者であってくださいよ。
（玄）怒られてる～！
（帽子を脱ぐ小梅）
（玄）脱いでる～！
片岡） あっ…あっ、それ、いきたい感じで
すかね？ それで、ずっと。それでいくん
なら、一応編成にも確認します…。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
ミコト） はぁ～。２人山行ってたか～。
京子） そこで答えが出たんだ。
ミコト） くぅ～。
竜之介） えっ？ 答えって何すか？
えっ、小梅さんと、玄兄の、答え？
京子） お２人、かませ、お疲れっした。
竜之介） かませ？
ミコト） お疲れさまでした。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
玄之介） どう、なるんですかね。
小梅） リノベは、続けてもらいます。
パンドラの箱、開いちゃいましたけど。
こっからが、私たちの仕事です。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
蔵之介） 俺はもともと、有川とバディー組ん
でた。開発企画部のエースって言われて
てよ。里山メガロポリスっていう、山の中に
集合住宅作る計画があってな、俺たちは
それに命を燃やした。地権者から土地買
い上げて下地を整えていった。ところがよ、
一休食堂の先代だけがどうしてもどかねぇ
んだわ。どう交渉してもどかねぇ。商売に
信念持ってんだから、当然っちゃ当然なん
だけどよ。だけど俺たちも引かなかった。
何としてでもそこを地上げしてやる。俺た
ちは必死だった。交渉はドンドンエスカレ
ートした。それが正義だと信じて、四六時
中追い回した。そしてある日、先代は居眠
り運転しちまってな。
（回想）
剛志） あんたらのな、あんたらのせいな
んだよ！ 人殺し！ 出てけばか野郎！
この…ちくしょう。
蔵之介） その件は新聞沙汰にもなって、
俺たちはプロジェクトから外された。
（回想）
蔵之介） すまんな、俺のせいだ。
有川） いえ。
蔵之介） 俺よ、会社辞めるわ。
もっぺん、人生見直してみる。
有川） いやいや、ちょっと、先輩。
俺どうなるんすか？
ねえちょっと待ってくださいよ。
先輩についてきた俺どうなるんすか？
蔵之介） すまん。
有川） ちょっとずるいっすよ。
ううっ…ねえ辞めないでくださいよ。
先輩頼みますよ。
蔵之介） 俺はまるふくを継いで、仕事の
やり方を変えた。そしてあるとき、リノベ
ーションに出会った。おいおい魔法かよ
って思った。
小梅） だから、あの言葉を。
蔵之介） うん。リノベーションは俺の人生
を変えてくれる、そう思えた。そして俺
自身もリノベした。うまくいったと思って
たんだけどな。過去は消えねぇわな、
ははっ。だましてて、悪かった。
玄之介） はぁ～。知らなかった。
小出） 社長は、精一杯、向き合ってこられ
ました。ご遺族への謝罪や、償いもそうで
すし、まるふくに移ってからも、お客様の
幸せを、第一に、考えてこられました。
蔵之介） まあ遺族には取り合ってもらえ
なかったけどな。俺が表に出ねぇのは、
そのためだ。だからよ、玄、小梅ちゃん、
悪いんだけどさ、この件は、手引いてく
んねぇかな。うん。
小梅） 有川部長は、今も、あの食堂を狙っ
てます。再浮上した計画のために、部下を
使って、あの手この手でプレッシャーをか
けてます。それは、許されることでしょうか。
蔵之介） 有川があんなふうになっち
まったのは、俺のせいだ。すまん。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（小梅） パンドラの箱の底には…。
（玄之介） パンドラの箱の底には…。
（小梅・玄之介） 希望が残っているはずだ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
珠江） たくさん苦労かけちゃったし、あの子
たちを、自由にさせてあげなきゃ。
小梅） お子様たちは、きっと、ご家族のこと
が大好きなんだと思います。じゃなきゃテレ
ビなんて出ませんよ。自慢、なんだと思い
ます。日本中に応援されてる家族ですから。
珠江） うん、ふふっ。
あなたも、自分の会社が好きなの？
小梅） 自慢、です。
珠江） ふふふっ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
珠江） この家は大丈夫。ふふっ。
おとうちゃん４回もいなくなって、それでも
何とかやってきたんだから。グレートマミ
ーナメないでよ。ははははっ。あんたたち
が、いつかやりたいことやれるようにって、
今までの出演料、取ってあったの。結婚
だって、留学だって、してらっしゃいよ。
ふふふっ。だけど、また帰ってきてね。
あんたたちは私の、宝物なんだから。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
小梅） どうぞイメージなさってください。
これからの生活を。
娘） リノベーションってすごいね。ずっと
悩んでたことが晴れちゃった。ははっ、
遠藤さん、リノベ勧めてくれてありがとう。
これからも、よろしくお願いします。
小梅） リノベは…。魔法なんです。
片岡） カット！ カいやメラ目線いらないよ。
子供たち） ははははっ。
片岡） 使いにくいから。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
玄之介） 希望残ってましたね。
小梅） 真野家は安泰です。
玄之介） もう一つ、
大パンドラが残ってますね。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（回想）
玄之介） お願いします。一球食堂様の
リノベーションを私どもにやらせていた
だけませんでしょうか。
剛志） だからしつけぇんだよ。
もう何回来ても一緒だよ。
玄之介） 父がしたことを、許して下さいとは、
言いません。ですが、お力になりたいんです。
先代と、お２人の、思いが詰まったこのお店
を、私どもに預けて頂けませんでしょうか。
精一杯、やらせていただきます。
どうか、お願いします！
剛志） まあほんとによ、恨み続けるっていう
のは、しんどいんだわ。あっ、許したわけじ
ゃねぇよ。だからあれだ、その、プランって
やつ持って来いよ。
剛の妻） あんた。
剛志） ふっ。
玄之介） ありがとうございます。
剛志） こんだけ誠意示されちゃよ。ふっ。
源之助） 一球食堂様の力になりたい。
父さんと、まるふくのためにも。
いいかな？
蔵之介（ ふっ…。どこまで成長するんだお前。
ん？はぁ～小梅ちゃん、ありがとな、ううっ…。
あぁ～玄、ここまで育ててくれてさ。
一球食堂の件、よろしく頼むな。なっ。
小出・越後） よっ！
（拍手）
小梅） お断りします。
蔵之介） 小梅ちゃん。
小梅） おいにくですが、この件は、
リスクが大きすぎます。
玄之介） リスクって？
小梅） 玄之介さん甘いんですよ。もし予算を
かけてリノベをして、客足が戻らなかったら、
責任は、負えますか？ 結果が伴わないの
は仕方がない。そう言って逃げられると思
いますか？
玄之介） えっ…小梅さん？
小梅） ましてやグローバルを敵に回してで
すよ。リノベーションは、お客様の人生を
左右します。今回の場合、その責任はな
おさら重いです。
源之助） うん、そこは、
お客様にも納得して頂いて…。
小梅） それが甘いって言ってるんですよ！
お父様が、亡くなってるんですよ。
玄之介） えっ、だ…だったら、受けない
ほうがいいっていうんですか？
グローバルに、狙われてるのに？
小梅） グローバルに、売り渡して頂くのも、
賢明な判断だと思います。相当な金額で
しょうから、老後の資金にもなるでしょうし。
玄之介） 本気で言ってるんですか？
小梅） あなたこそ本気ですか？
玄之介） いや、僕は本気ですよ。
本気じゃなかったらこんな提案しません。
小梅） 私、まるふく辞めます。
今日までお世話になりました。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
小梅） 私たち、やっぱり、だめでしたね。
玄之介） 何が、あったんですか？
教えてください、小梅さん。
小梅） さよなら。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
パンドラの箱の底には、
希望が残っている。
そんなこと、なかった。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
ラスボス？ 有川と、蔵之介の過去が語られ…
恐らく、まるふくのためにまるふくを辞める小梅。
まるふクエストは、いよいよクライマックス！ と
いうわけで、最終回をワクワクドキドキしながら
待つとして…今回は主題歌についてちょっと♪
良い曲だな～と思いながら、エンディングの映
像の多幸感も加わって、どこかノスタルジーを
感じながらぼんやり聴いていたのだけれど…。
「チノカテ」が「地の糧」だと分かってから、急に
歌詞に興味が湧いてきて、歌詞をちゃんと読ん
でみたら、もう心に沁みる沁みる沁みわたる～。
花瓶の白い花。きっといつも、さりげなく飾られ
ている花。そこにあれば綺麗だし、見れば癒や
された白い花。当たり前のようにあった白い花。
いつもなら、枯れた花はまた新しい花に変えら
れていたはず。当たり前のように。日々の生活
を彩ってくれた白い花。枯れてしまったら、買い
に行けばいいだけなのに…。花を買っていたの
は、花瓶に飾っていたのは…。いつも花を変え
てくれていた人、白い花をその空間に置いてく
れた人、そこで過ごす時間を愛おしんでくれた
人。その人の存在が、何よりも大事だったのに。
花瓶の白い花、のようなものが、いまだに気付
けないまま、そこらかしこにありそうで。曲を聴
く度に、少しだけ切ない気持ちになってしまう…。
失う前に、気付けるように、大切にできるように、
咲く花も散った花の美しさも見つけられるように、
ちょっとだけ、丁寧に生きようと…思ったりして。
「魔法のリノベ」で描かれる、ちょっとだけ、前に
踏み出してみる勇気、そこから広がっていく、新
しい生活、新しい自分にワクワクする気持ち…。
リノベは、魔法なんです。
最初は単純に、古い部屋が生まれ変わる魔法
だと思っていたのだけれど…。人の気持ちも変
えるんだね。それは確かに、すごい魔法かも♪
夕陽を呑み込んだ
コップがルビーみたいだ
飲み賭けの土曜の生活感を
テーブルに置いて
花瓶の白い花
優しすぎて枯れたみたいだ
本当に大事だったのに
そろそろ変えなければ
Ooh hoo ooh ooh
あ 夕陽
本当に綺麗だね
これから先のもっと先を
描いた地図はないんだろうか？
迷いはしないだろうか
それでいいから
そのままでいいから
本当はいらなかったものも
ソファも本も捨てよう
Ooh hoo ah ah 町へ出よう
本当は僕らの心は頭にあった
何を間違えたのか
今じゃ文字の中
花瓶の白い花
いつの間にか枯れたみたいだ
本当に大事だったなら
そもそも買わなければ
Ooh hoo ooh ooh
あ 散った
それでも綺麗だね
ずっと叶えたかった夢が
貴方を縛っていないだろうか？
それを諦めていいと言える
勇気が少しでもあったら
本当に欲しかったものも
鞄もペンも捨てよう
Ooh hoo ah ah 町へ出よう
貴方の欲しがった
自分を捨ててしまった
本当に大事だったのに
今更思い出す
花瓶の白い花
枯れたことも気付かなかった
本当に大事だったのは
花を変える人なのに
Ooh hoo ooh ooh
あ 待って
本当に行くんだね
これから先のもっと先を
描いた地図はないんだろうか？
迷いはしないだろうか
それでいいから
そのままでいいから
本当はいらなかったものも
ソファも本も捨てよう
それでいいから
貴方の夜をずっと照らす
大きな光はあるんだろうか？
それでも行くんだろうか
それでいいから
そのままでいいから
全部を読み終わったあとは
どうか目を開けて
Ooh hoo ah ah
この本を捨てよう
町へ出よう
こんな可愛い動画も発見！ ほ～ほ～♪
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