「ちむどんどん」第125回(最終回)~大丈夫、見ているからよ | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

ちむどんどん 第125回(最終回)
第25週「やんばる!ちむどんどん!」
大丈夫、見ているからよ

 

 

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(病院にタクシーが来る)

賢秀) ここここここ!

タクシー運転手) はいどうぞ。

賢秀) 早く!

タクシー運転手) お客さん、お金!

賢秀) 要らん!

タクシー運転手) 違う違う違う…。

 何を言ってる言ってるんですか

 あの人は。お客さん!

 お客さんもらってないよ!

 もらってないよ!

 

**********

 

<病院・受付>

賢秀) 歌子は、歌子はどこ!?

受付) 失礼ですけど…。

賢秀) 俺さ俺! 俺!

和彦) 賢秀! 賢秀、あっち!

賢秀) どけ!

受付) ああっ、お静かに!

賢秀) どこか!

タクシー運転手) お金お金!

 

**********

 

<病室>

暢子) ニーニー。

智) 熱が、下がらんわけよ…。

賢秀) 歌子? 起きれ、歌子。

良子) ちょっと…。

賢秀) 歌子!

良子) ねえ。ねえ…。

賢秀) 起きれ! 目覚ませ!

良子) ニーニー!

 お願いだから静かにして!

優子) 大丈夫。

 歌子は、強い子だから。

(歌子の寝顔を見つめる暢子たち)

暢子) ニーニー、ネーネー、行こう。

 一緒に来て。

良子) どこに?

賢秀) 分かった。行こう!

 

**********

 

<廊下>

和彦) すいませんでした。

タクシー運転手) 本当に、

 ありがとうございます。

賢秀) おっ…。

 もう一回、乗せてちょうだい!

 よし、行こう!

暢子) お願いします!

タクシー運転手) まさかやー。

賢秀) 乗れ! 早く早く!

 

**********

 

<比嘉家のお墓のある浜>

(比嘉家のお墓に

 手を合わせているまもるちゃん)

賢秀) 暢子、おい!

タクシー運転手) だからお客さん、お金!

暢子) お父ちゃ~ん!

 お父ちゃ~ん!

 歌子を助けてちょうだい!

 お父ちゃ~ん!

賢秀) 父ちゃ~ん!

良子) 暢子、ニーニー。

賢秀) 早く!

良子) お父ちゃ~ん!

暢子) お父ちゃ~ん!

タクシー運転手) あの…

 分かるんですけど、お金…。

賢秀) お前もやれ!

タクシー運転手) えっ?

 父ちゃ~ん…。

賢秀) 声が小さい!

タクシー運転手) 父ちゃ~ん!

賢秀) もっと!

タクシー運転手) 父ちゃ~ん!

賢秀) もっと!

タクシー運転手) 父ちゃ~ん!

暢子) お父ちゃ~ん!

タクシー運転手) 父ちゃ~ん!

賢秀) 父ちゃ~ん!

暢子・良子) お父ちゃ~ん!

(賢秀の肩を叩くタクシー運転手)

賢秀) はっ?

タクシー運転手) あっ、

 あの人やってないです。

賢秀) ぽってかす。

 あれはまもるちゃん!

タクシー運転手) まもるちゃん?

賢秀) 母ちゃんと同じ収容所から、

 一緒にこの村に来て…分かる?

タクシー運転手) はい。

暢子) 歌子を助けてちょうだい!

賢秀) 父ちゃ~ん!

良子) お父ちゃ~ん!

暢子) お父ちゃ~ん!

 

**********

 

<病室>

(ベッドの傍らに置かれた、

 フーチバージューシー)

(歌子がぼんやり目を開ける)

歌子) お父ちゃん…。

和彦) 先生呼んできます。

(目を閉じる歌子)

 

**********

 

<砂浜>

暢子) お父ちゃん! 聞こえている?

 お父ちゃ~ん!

賢三の声) 暢子。

暢子) お父ちゃん?

 お父ちゃ~ん!

(海を見つめる暢子)

賢三の声) 大丈夫、見ているからよ。

 まくとぅそーけー なんくるないさー。

 大丈夫。

暢子) お父ちゃ~ん!

 お父ちゃ~ん!

 

**********

 

202X年(令和X年)

 

(共同売店の表に、

 スマホを手にした高校生)

高校生) ねえ昨日のライブ見た?

高校生) 見た。

高校生) この人めっちゃ格好いい。

高校生) めっちゃ格好よかった~。

おばぁ) アイ、あんたたち元気そうだね。

高校生) アイ、おばぁも。

 

**********

 

(花が供えられた比嘉家のお墓)

 

**********

 

<やんばるちむどんどん>

(収穫した野菜をカゴに入れ、

 白髪混じりの暢子が帰ってくる)

暢子) ただいま~。

(誰もいない店を見回す暢子)

子供たち) わっ!

暢子) アキサミヨー。

未来) おばぁ、びっくりした?

暢子) 未来、デージ驚いたさ。

女の子) やった~!

未来) やった~!

女の子) ドッキリ大成功!

2人) 大成功~!

未来) やった~!

健彦) 母さん。

暢子) アイ、健彦。

 沖縄に帰っていたわけ?

健彦) うん、今朝の便で。

暢子) お帰り。

和彦) 良子から、

 もうすぐ着くとメールが来たさ。

暢子) アイ…。あっ、準備しないと!

和彦) うん。

暢子) うん。

(良子が孫たちと来る)

良子) ただいま~。

博夫) お邪魔します。

和彦) 久しぶり。

暢子) アイ、いらっしゃい。

良子の孫) こんにちは。

良子の孫) こんにちは。

暢子) こんにちは。

和彦) さっ、上がって。

良子) ありがとう。

(賢秀の孫が来る)

賢秀) おい! ちょっ…。

賢秀の孫) よっしゃ! 

 じぃじに勝ったぞ!

 俺が沖縄の一番星だ~い!

賢秀) 俺が一番星ヤサ。

 お~これはこれは、やんばるの

 皆さん、おそろいで。ヘッヘッ。

 おっ、中村! 元気か?

賢秀の孫) 見て! コスモバンド!

暢子) アイ、何ねそれ?

(孫の頭にもスーパーバンド)

賢秀の孫) 格好いいだろ!

清恵) 何であんなもの

 買ってあげるの!

賢秀) だからよ。

(歌子が孫たちと来る)

暢子) アイ、歌子、智、いらっしゃい。

賢秀) おう!

歌子) ただいま。

智) こんにちは。

歌子の孫) はい、ゆし豆腐。

暢子) アイ、ありがとう。

良子) ご苦労さん。

賢秀) 歌子、体の調子はどんな?

歌子) チャー元気さ。

 この10年風邪もひいてないよ。

賢秀) 智。

智) ん?

賢秀) 体の調子はどんな?

 

**********

 

良子の孫) いいよ。撮ろう撮ろう。

 はい、チーズ。

(シャッター音)

 

**********

 

賢秀) 懐かしいな、あの写真。

 何で俺いないわけ?

良子) あの時は、

 本当に心配だったねぇ。

智) もう助からないと思ったさ。

賢秀) 海で父ちゃんにお願いした

 おかげで、助かったわけさぁ。

暢子) 元気になったのは、うちの

 フーチバージューシーのおかげさ。

歌子) はいはい。皆さんのおかげで、

 今日までやってこれました。

和彦) さあさあ、

 今日の主役が帰ってくるよ。

 回して。

(クラッカーを配る和彦)

 

**********

 

(杖を手に、白髪の優子が

 トボトボ帰ってくる)

(クラッカーの音)

賢秀の孫) おばぁ、おめでとう!

一同) おめでとう~!

(拍手)

優子) アキサミヨー。

 みんなありがとう。

暢子の孫) ♪「ハッピーバースデー 

 トゥ ユー」

一同) ♪「ハッピーバースデー

 トゥーユー」

賢三の声) ♪「ハッピーバースデー

 ディア優子  ハッピーバースデー

 トゥーユー」

(三線を手に、賢三が微笑んでいる)

 

**********

 

(バースデーケーキのロウソクの

 火を吹き消す優子)

(拍手)

一同) おめでとう~!

(拍手)

優子) ありがとうねぇ。

孫) おめでとう!

優子) ありがとう。

(拍手)

 

**********

 

和彦) はいみんな笑って。

賢秀) 早く早く早く!

 よし、和彦、早く来い!

 ほれ!

(シャッター音)

 

賢秀は清恵と共に、猪野養豚で

地道にコツコツ豚を育て続け、

昔家族に借りたお金は全て、

倍にして、返し終わりました。

 

良子は、夫婦そろって校長まで

勤め上げ、銀婚式には、海外旅行

へ行く夢を、ようやく果たしました。

 

歌子は、民謡歌手としてたくさん

レコードを出しました。そして子供

たちに、唄三線を教えています。

智は、歌子の歌手活動を、支えて

います。

 

和彦は、念願だった沖縄の本を

出版し、民俗学分野でその功績

をたたえられ、沖縄の文化を、

発信し続けています。

 

暢子の、やんばるちむどんどんは、

大繁盛! 今日も料理三昧の日々

を送っています。

 

**********

 

(テーブルに並んでいるのは、

 ハンダマのサラダ、フーチバーの

 ポルケッタ、タコライス、アーサの

 ゼッポリーネなど)

暢子) 未来は、外国に行きたい

 気持ちは変わらないわけ?

未来) うん。私は絶対に、

 世界一のパティシエになる。

暢子) アイ、フフッ…。

 うちは、明日からも、こうやって、

 大好きな人たちと、おいしいもの

 を食べたい!

 

**********

 

(三線を弾く和彦)

(手拍子と掛け声)

歌子) ♪「唐船(とうしん)ドーヰ

 さんてーまん 一散走(いっさんは)

 ーえならんしや ユウヰヤナー」

(踊る一同)

歌子) ♪「若狭町(わかさまち)村ぬ

 サー 瀬名波(しなふぁ)ぬタンメー

 ハヰヤセンスル ユウヰヤナ」

一同) ♪「イヤー アッサ アッサ アッサ

 アッサ アッサ アッサ アッサ アッサ

 アッサ アッサ アッサ アッサ…」

賢秀) 歌子! アイッ!

歌子) ♪「音(うと)に豊(とゆ)まりる

 大村(うふむら)御殿(うどん)ぬ

 シンダン木」

 

**********

 

これは、

やんばるのある家族の物語です。

 

(回想)

賢秀) 暢子、まだ?

良子) ニーニーうるさい!

賢秀) うるさいとは何か、

 長男に向かって!

暢子) アイ、もう出来るよ。

賢秀) 歌子、何か歌ってちょうだい。

歌子) 嫌だ。

賢秀) 何でよ、ほれ!

(制服姿の暢子が

 ゴーヤーチャンプルーを作っている)

 

(回想)

一同) 頂きます。

 

子供の頃、

家族と食べたおいしいもの、

共に過ごした思い出は、

きっとその後の人生に、

勇気を与えてくれるはずです。

 

(回想)

暢子) ん~おいしい!

良子) 自分で作って自分で

 褒めるとか、のんきだねえ。

賢秀) 暢子、今度は

 てびちも作ってちょうだい。

暢子) うん。

歌子) おいしい。

 暢ネーネー、イカスミジューシー

 もまた作って。

暢子) うん。

賢秀) うん、ジューシーいいなあ。

暢子) うん、いいよ。フフフッ…。

優子) 暢子が食べているのを見て

 ると、こっちまで幸せになるさ。

暢子) おいしい~。

賢秀) マーサン。

良子) マーサン。

 

(仏壇に飾られた写真の中で、

 賢三も笑っている)

 

**********

 

(緑のシークワーサーの実をもいで、

 香りを嗅ぐ、高校生の暢子)

(皮を剥いて、かじる)

暢子) ん~!

(風を受けながら、

 青空と海を見つめる暢子)

 

**********

 

このラストシーンから逆算してドラマを作ってきた

らしいけれども…。つまりは、初回に戻るわけで。

 

大丈夫、見ているからよ。
まくとぅそーけー なんくるないさー。
大丈夫。

 

海から聞こえてきた賢三の声は、初回に賢三が

暢子に言ったセリフに重なる。この呪文のような

言葉が、このドラマの芯のようなものなんだよね。

 

言いたいやつには

言わしておけばいいさ。

暢子は、暢子のままで上等。

自分の信じた道を行け。

まくとぅそーけーなんくるないさ。

正しいと信じて筋を通せば、

答えは必ず見つかるからよ。

 

正しいと信じて、筋を通せば…。筋を通してくれ

ていればね…。ヒロインが何の根拠もなく、ただ

ただ自分が正しいと信じて突き進む姿しか見せ

られていないものだから、疑問符しか浮かばず。

「挫けずに、正しい道を歩むべく、努力すれば」、

の部分を、見たかったのに。ヒロインの間違った

(としか見えない)正しさだけがまかり通る世界。

暢子の「幸せ」は、何もしなくても向こうからやっ

てくる。「どうしようかね~?」そう呟けば、回答

が向こうからやってくる。勝手にまわりが動いて

くれて、誰かが解決してくれるのだ。暢子が自ら

動いたり努力したりすることがほとんどないとい

う、朝ドラ史上まれにみるラッキーガールだよね。

 

子供の頃、
家族と食べたおいしいもの、
共に過ごした思い出は、
きっとその後の人生に、
勇気を与えてくれるはずです。

 

これは初回でも出てきたナレーションのセリフ。
つまり、描きたかったことなんだろうね、きっと。

全然伝わってこなかったけど…。だったらもっと

食事は美味しそうに、食を大事に、もっともっと、

伝わるように演出してこなければいけなかった。

 

最後の最後が、比嘉家の回想シーンだったわ

けだけど…それを新たに撮影し、記憶のねつ

造、という言葉がきつければ、美化された記憶

だったということが、このドラマの駄目なところ

の集大成にしか思えない。最初から幸せな食

卓の場面が、映像がなくちゃ駄目でしょうが~。

半年見続けた視聴者舐めんなよ!と言いたい。

 

食いしん坊で、おいしいものが大好きで、料理

を作るのが大好きで…そんな女の子に見えな

かったよ、ずっと。子供の時はそう見えたのに。

 

あさイチのプレミアムトークのゲストが、原田美

枝子さんで、その発言から見えてきたのは、ヒ

ロインの中の人が、演技を考える余裕をなくす

ぐらい混乱した状況だったということ。忙しいし、

撮影の順番もバラバラで、ものすごく大変だっ

たのだと思う。だからこそ、そこは演出が指導、

ヒロインを導いてあげなければ。全体像が見え

ているはずの人が、軌道修正してあげないと。

でも…そもそも、脚本も演出も、感性がズレて

いたんだろうなあ…。どうしてこうなったのか…。

 

沖縄の綺麗な景色が見られた、沖縄の唄をた

くさん聞けた、フーチャンプルーがわが家の定

番料理になった、主題歌がよかった、子役が

可愛かった、役者さんたちは頑張った、なるべ

くよかったことを探してみる。何より、やっと終

わってくれて、ストレスがなくなるのが良き~。

あっ、そうそう、124回で、レストランから帰るお

客さんの中でやけに映りこんでいた老夫婦が、

ヒロインのリアルおじぃおばぁだったことを知っ

て、それはよかったね~と、心から思いました。

 

今回も、何とか完走しましたが、疲れました…。

一緒に視聴されていた方々も、お疲れ様です。

次の、新しい朝が、楽しい朝になりますように。

また「舞いあがれ!」でお会いしましょうね~♪

 

 

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