「らんまん」第122回~第25週「ムラサキカタバミ」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

らんまん 第122回

第25週「ムラサキカタバミ」

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

万太郎) こちらは、「日本植物学雑誌」

 に掲載したく執筆いたしました。

 そして・・・こちらは、紀州熊野、神社

 の森のfloraです。伐採で、これだけ

 の植物が失われようとしています。

徳永) それで? どうしろと?

 この教室の立場は説明したはずだ。

 南方は暴行で収監された。

 お前にもはっきり禁じた!

万太郎) 南方さんには、

 お会いしていません。

 大学の身分がありました。

 南方さんには、一切お目に

 かからず帰ってきました。

徳永) だが、お前がこれを発刊する

 なら、世間の目にどう映るか・・・。

 言ったはずだ。もうかばえないと。

万太郎) はい。

徳永) 槙野、残念だが、

 今学期限りで・・・。

万太郎) 教授。

(辞表を差し出す万太郎)

万太郎) これまで、

 大変、お世話になりました。

 この、ツチトリモチがいた森は、

 年明けには、伐採が始まります。

 私は明日以降、「日本植物志図譜」と、

 そして、紀州熊野のfloraを、各所に、

 送り始めます。これは、大学には関わ

 りはありません。私一人の行動です。

(辞表を手に取る徳永)

万太郎) 教授、私の勝手を、

 お許しください。

徳永) 本当にいいのか?

 合祀令から目を背ければいい。

 植物学者として働きたいなら、

 今は満州がある!

 大陸の大地が・・・!

万太郎) 私は・・・もう決めました。

 大変、お世話になりました。

 私に、声をかけていただき、

 ありがとうございました。

(頭を下げる万太郎)

万太郎) このご恩は、

 一生忘れません。

(ドアへ向かう万太郎)

徳永) 「この雪の 消(け)残る時に

 いざ行かな」・・・。

万太郎) 「山橘(やまたちばな)の

 実の照るも見む」。

(背を向けたままの万太郎)

(図譜を手に取る徳永)

徳永) よく描けている。

 こんな植物画・・・お前だけだ。

(徳永に向き直り、

 頭を下げる万太郎)

(緻密に描かれたツチトリモチを

 眺め、窓の外に目をやる徳永)

 

**********

 

(廊下に立ち、

 研究室を見回す万太郎)

 

(過去の回想)

 

(研究室に向かい、

 頭を下げる万太郎)

 

**********

 

佑一郎) そうか・・・大学を去るがか。

万太郎) ああ。せっかく、佑一郎君

 と一緒の場所に、通えるところじゃ

 ったけんど。

佑一郎) えいき。おまんが、

 自分で出した答えながじゃろう。

万太郎) わしは、ただの、

 植物学者でありたい。

佑一郎) フフッ・・・。

万太郎) うん?

佑一郎) いや・・・

 似いちゅうのう思うて。

 わしもさっき、それを言うてきた。

万太郎) えっ?

佑一郎) これから着任する挨拶に行っ

 たがじゃけんど、工科大学側は、派閥

 がうるさそうでのう。ホンマは派閥の

 人間を増やしたいところを、何ちゃあ

 関わりもないわしが、北海道から呼ば

 れたじゃろう?

万太郎) うん。

佑一郎) 「今から食事を」だのもう、

 煩(わずろ)うて、全部断ってきて

 しもうた。

万太郎) あ・・・そりゃ面倒くさいのう。

 いや~佑一郎君は、小樽の港も

 防波堤も完成させたき、呼ばれた

 がじゃに。

佑一郎) あの工事も、戦争のせいで

 あおりを食ろうてのう。途中から、予

 算を大幅に減らされてしもうたき。

万太郎) けんど、途中でやめるわけ

 にはいかんじゃろう?

佑一郎) ああ。それでのうても、

 小樽は11月から4月まで、

 海が氷に閉ざされる。

 予算が減らされたら、工期も延びる。

 ほんで、思い出したがじゃ。

 アメリカで、読んだ文献。

 ドイツの学者が、海中工事に使う

 セメントに、火山灰を混ぜて、コン

 クリートブロックを作ったゆうて。

万太郎) 火山灰?

佑一郎) 北海道にも火山灰は多いき。

 予算と工期を考えたら、それしか手

 はないき。ほんじゃき自分でも実験

 して、かえって海中での耐久性が

 上がることを証明したがじゃ。

万太郎) フフ・・・。

 いや~さすがじゃのう、佑一郎君は。

 港も防波堤も、完成させたき。

 いや~すごいのう。 

佑一郎) それもこれも、普請場の皆が、

 一生懸命支えてくれたき。なんぼ大学

 教授ゆうても、わしらの仕事は教授室

 ではできん。普請場に出て、工事の施

 工に立ち会い、完成させることが使命

 じゃ。派閥じゃ何じゃと争うより、わしは、

 ただのエンジニアでありたいき。

万太郎) うん。

 

**********

 

万太郎) わしは、こっちじゃ。

佑一郎) わしは、こっちじゃ。

万太郎) のう佑一郎君、

 わしらは、別の道を行くけんど、

 目指す場所は、おんなじじゃろうか?

佑一郎) ああ。わしもそう思いよった。

 わしらは、あの仁淀川から、ずっと

 並んで走りゆうきのう。

 ほんならのう。万太郎。

万太郎) ほんなら。佑一郎君。

(佑一郎の背中を見送り、

 万太郎も歩き出す)

 

**********

 

(点描で描かれたツチトリモチ)

野宮) 槙野さん、すごいな・・・。

 生きてるみたいだ。

(指先で触れる野宮)

 

**********

 

年が明けると、

ついに合祀令の反対運動は、

世論を動かし、

神社の森の一部は、

保全されることになりました。

 

**********

 

そして、明治という時代の終わり・・・。

 

寿恵子) うん。いいわ。

千歳) ありがとう、お母ちゃん。

(寿恵子に紅をさしてもらい、

 部屋を出る、晴れ着姿の千歳)

(小さな机の前に座る寿恵子)

(机に飾った、園子の描いた

 ヒメスミレの絵と、万太郎が

 描いた、園子の小さな手と足)

 

**********

 

(万太郎たちの待つ、

 庭へ出る千歳)

(息が止まりそうな虎鉄)

千鶴) お姉ちゃんきれい!

万太郎) うん。

虎鉄) 先生・・・いけません。

万太郎) うん?

虎鉄) やっぱり、ちぃちゃんには、

 もっと若うて、ふさわしい人が・・・。

千歳) 虎鉄にい、まだそんなこと

 言ってんの? 私が、虎鉄にいの

 お嫁さんになりたいのに?

虎鉄) うん。あ・・・。

(野花で作った花束を差し出す虎鉄)

虎鉄) はい。

千歳) これ・・・。

虎鉄) ちぃちゃんに。

千歳) でも、私・・・。

虎鉄) 知っちゅうき。

 ちぃちゃんが、

 花は要らんゆうことは。

 それでも、花を見たら、

 笑いゆうことも。

(笑って受け取る千歳)

万太郎) 千歳、

 今日まで、ありがとう。

千歳) お父ちゃん?

 それは私が言うことでしょ?

万太郎) いや・・・ここまで、

 健やかに生きてくれて。

 千歳が生まれた時は・・・はあ・・・

 ただ、生きてくれ生きてくれゆうて。

 「千歳」と名付けるだけで、

 精いっぱいじゃった。

千歳) それが、一番の贈り物です。

 名付けてくださって、

 ありがとう、お父ちゃん。

(寿恵子と微笑みあう万太郎)

 

**********

 

(千歳と虎鉄を真ん中に、

 カメラの前へ)

カメラマン) うん、いいですね。

 はい。じゃ動かないでくださいね。

 いきますよ。

(シャッター音)

(笑顔の家族写真)

 

**********

 

大伴家持の歌を口にした徳永教授。彼の

ロマンチストな部分は、ちゃんと残ってた。

田邊教授同様、みんな、大人だからね。心

に思うところはあっても、大人のふるまい、

選択をするのが、大人というものだから・・・。

 

わしは、ただの、

植物学者でありたい。

 

わしは、ただの

エンジニアでありたいき。

 

万太郎と佑一郎。あの日からずっと、並ん

で走っているんだね。遠く離れて違う道を

選んでいても、目指す場所に向かって・・・。

いや~いつも思うことだけど、こういう特別

な人に憧れるけれど・・・そばにいる覚悟は

持てないなあと。寿恵ちゃんマジ偉~い!

 

有能な助手虎鉄にいを夫にし、ついに彼を

本当の槙野ファミリーの一員にしてしまった

千歳ちゃん。さすが寿恵ちゃんの娘! 男を

見る目があるよね。美男美女夫婦で良き♪

 

 

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