「らんまん」第130回(最終回)~第26週「スエコザサ」 | 日々のダダ漏れ

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らんまん 第130回(最終回)

第26週「スエコザサ」

 

 

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万太郎は、

北海道での講演の帰り、

東北帝国大学からの招きを受け、

仙台に立ち寄っていました。

 

万太郎) はあ・・・。

(木漏れ日の森に立つ万太郎)

(カサカサ揺れる、

 細長い葉っぱの群れ)

万太郎) おまん、誰じゃ?

 あ~・・・。

 アズマザサに似いちゅうのう。

 けんど、違う。

 葉のほとんどが、縁を外側に

 巻き込むようになっちゅう。

 はあ・・・。

(葉っぱに微笑む)

万太郎) のう、初めまして。

 

**********

 

よくとし4月。竹雄と綾が、

沼津から上京してきました。

 

万太郎) 新しい酒の名前は?

(風呂敷の包みをほどく竹雄)

竹雄) 輝く峰と書いて、

 輝峰(きほう)としたがじゃ。

寿恵子) 輝峰?

万太郎) えい名前じゃのう。

綾) 今日も生きて暮らしていく。

 そういう、人の営みと共にある

 名にしたかったがよ。

 

**********

 

寿恵子) では、お義姉さん、

 お義兄さん、頂きます。

万太郎) 頂きます。

(皿鉢料理を囲んだ一同)

寿恵子) はあ・・・おいしい。

 このお酒おいしい。

綾) はあ・・・。

万太郎) うまい。わし・・・酒を、

 うまいと思うたの初めてじゃ!

(笑い声)

千歳) おいしいです。飲みやすい。

百喜) ほのかに甘口・・・けど爽やかで。

大喜) すっきりしてる。

千鶴) 毎日飲みたいです!

(笑い声)

寿恵子) こんなに明るいお酒、

 ありがとうございます。 

 まるで、晴れた空みたいな・・・。

綾) ありがとう。うれしい。

 ありがとう・・・。

(微笑み合う、綾と竹雄)

(杯の酒を飲み干す万太郎)

虎鉄) おお~!

寿恵子) あっ!

竹雄) 万太郎・・・。

万太郎) いや、わしが、カエルに

 なる前に、言わせてくれ。

 2人とも、新しい酒、

 ホンマに、おめでとう! はい。

竹雄) ありがとう。

 もうやめちょきや。

 また木に登られても困るきのう。

万太郎) ええ~!

 アハハハッ!

(酌をする竹雄)

 

**********

 

<書斎>

竹雄) よう頑張ったのう。

 おまんは、こんなに・・・こんなに

 ようけの草花と出会うてきたがか。

 どういた?

 図鑑はもう完成ながじゃろう?

万太郎) もう一種類、

 今から、新種を加える。

竹雄) 新種か・・・。

万太郎) 面白いササじゃ。

 葉の縁が、巻いちゅうき。

 葉が波打って、おかげで、

 光によう映える。

 葉の表面には、白い毛が

 生えちゅうけんど・・・

 その細い毛が、光に透けて・・・。

 はあ・・・。きれいじゃった。

竹雄) この子名前は?

 何て付けるが?

万太郎) イネ科の、ササ属。

 学名は・・・。

 

**********

 

(セミの声)

(少し日陰になった縁側の座椅子で

 うつらうつら庭を見ている寿恵子)

万太郎) 寿恵ちゃん。

(目を開ける寿恵子)

寿恵子) うん?

(10cm近い分厚さの本)

寿恵子) 万ちゃん・・・。

 出来たんですね。

万太郎) 出来たき。わしらの図鑑。

寿恵子) なんて立派な・・・。

(「槙野 日本植物図鑑」)

(表紙をめくると、謝辞の言葉がある。

 そこには、池田蘭光を始め、里中、野田、

 田邊、徳永の名前がある。大窪、波多野、

 藤丸、丈之助、虎鉄、野宮の名が続き、

 4人の子供たちと、寿恵子への感謝が述

 べられ、最後に、園子の名が記されてい

 る。ページを進めると、植物画と解説文)

寿恵子) 牡丹・・・。

 

(回想)

万太郎) 寿恵子さんの好きな

 植物ゆうがは・・・?

寿恵子) 牡丹・・・です。

 

(万太郎の肩にもたれ、

 図鑑を見つめる寿恵子)

寿恵子) ヒメスミレ。

 

(回想)

万太郎) 園ちゃん、

 見つけてくれたがかえ?

(十徳長屋の井戸端に咲いた、

 小さな3つの花)

 

寿恵子) きれい。万ちゃん。

 フッ・・・。

 こんなにたくさんの草花・・・。

万太郎) 3,206種、載っちゅうき。

寿恵子) 3,206種・・・。

 万ちゃん・・・

 らんまんですね。フッ。

万太郎) らんまんじゃ。

 最後に、加えた、新種じゃ。

(最後の一ページに

 色つきで描かれた植物)

(植物の名に、微笑む寿恵子)

寿恵子) あ・・・。

 フッ・・・スエコザサ。

 私の名前? フッ。

万太郎) うん。学名は、

 Sasa(ササ) suwekoana(スエコアーナ)

 Makino(マキノ)。

寿恵子) フッ・・・ハハ・・・。

万太郎) 寿恵ちゃんの名前じゃ。

寿恵子) じゃあ私、万ちゃんと

 永久に一緒にいれるんですね。

 ハッ、ハハ・・・。

万太郎) 寿恵ちゃん。

 わしを、信じてくれて、ありがとう。

 寿恵ちゃんは、いつじゃち、

 わしを照らしてくれた。

 寿恵ちゃんが、

 わしの命そのものじゃ。

寿恵子) 万ちゃんこそ、

 私の、お日様でした。

 アハッ・・・。

万太郎) うん。

 

(回想)

(酔っ払った木の上で、

 一目惚れ寿恵子との出会い)

(十徳長屋から始まった、

 2人の大冒険)

(園子の誕生と、突然の別れ)

(子供たちの成長)

(みんなで生き延びた大震災)

 

寿恵子) でも、約束ね。

 私がいなくなったら・・・。

 フッ・・・。

万太郎) 寿恵・・・。

 寿恵ちゃん。

寿恵子) いなくなったら・・・。

 いつまでも泣いてちゃ

 駄目ですからね。

 フフフッ。

万太郎) そ・・・。そんな・・・。

寿恵子) 万太郎さんと、草花だけ。

 フッ。

 草花に、また会いに行ってね。

 フッ、そしたら・・・

 私もそこにいますから。

 草花と一緒に・・・。

 私もそこで待ってますから。

(寿恵子を抱きしめる万太郎)

万太郎) 愛しちゅう・・・。

 愛しちゅう・・・。

(涙の顔で微笑む寿恵子)

万太郎) 寿恵ちゃん、わしら・・・。

 ずっと一緒じゃ。

(2人の向こうに、夏の庭)

 

**********

 

<数年後>

男性) 博士! ハハッ。

 これは何ですかのう?

それは、ミヤマシキミじゃ。

男性) 博士、こちらは?

万太郎) それは・・・

 おお・・・マツカゼソウじゃのう。

子供) 博士! これは何ですか?

男性) ああ、そんなもん・・・!

万太郎) それはのう・・・

 うん・・・カラマツじゃ。

子供) カラマツ。

万太郎) ん・・・のう。

 はあ・・・。ああ・・・。

(茂みからすーっと伸びた、

 オレンジ色の花)

万太郎) あ~・・・。

 オオキツネノカミソリじゃ。

 はあ・・・あ~・・・。

(苔むした岩の上で、

 森を見回す万太郎)

(小さな草花たちが、

 シャンと立っている)

寿恵子の声) 万太郎さん。

(振り返ると、若・寿恵子の笑顔)

若・寿恵子) この子はだあれ?

若・万太郎) その子はのう・・・。

若・寿恵子) ねえ、日本中の植物、

 本当にこれで全部かしら?

若・万太郎) ん・・・。

 確かめに行かんと。

若・寿恵子) じゃあまだまだ

 探しに行かないとね。

若・万太郎) うん。寿恵ちゃん、

 草花が待ちゆうき!

男性の声) 博士!

男性の声) 槙野博士!

子供の声) 博士、これは何ですか?

(若・万太郎に微笑む若・寿恵子)

(こっちを向いて、

 顔を近づけてくる若・万太郎)

若・万太郎) あ・・・。

 おまん、誰じゃ?

 

**********

 

えいのう。実にえい、最終回じゃったのう。

(エセ土佐弁で書いてみましたw)本当に

理想的な・・・見たかった・・・最終回でした。

 

万太郎と寿恵子の冒険、それは寿恵子の

命が絶えてもなお、続いていたのだという

夫婦の絆、愛が感じられた最後のシーン。

全部を描く必要はない。一番、輝いている、

伝えたい想いが分かる場面が見たいのだ。

想いは、伝えてこそ、伝わってこそ、ベスト。

 

モデルがある人の、でもフィクションである

という前提の物語。似ているけれど、実在

しない、そういう人生もあったかもしれない

物語。モデルの逸話のどこを生かすのか、

何を伝えたいのか、どこを切り取りたいの

か。その選択が、作家の個性であり、人間

性の見えてくるところ。そして視聴者として、

そういう作家性との相性が分かれるところ。

今回、自分が見たいと思うところが一致す

る脚本家さんに出会えたのは、幸いだった。

 

モデルの人となった人の人生をありのまま

に知りたいのなら自伝を読めばいい。でも、

フィクションとして楽しむなら、そうだったら

よかったなと、そうあってほしかった世界を

私は見たい。実際は、図鑑は間に合わず、

スエコザサの命名も、亡くなった後のこと。

でも・・・寿恵ちゃんに見せたいじゃない!

スエコザサって、名前を付けたんだよって、

知ってほしいじゃない! 生きているうちに。

どうせ「フィクションです」って言うのだから、

ハッピーなフィクションのほうが、いいよね。

 

ずっと思っていたのよね。モデルとなる人

が実際よりひどく(可愛げを出したつもりだ

ろうけど)、描かれるのは嫌だなぁって・・・。

何でもさらけ出す、露悪趣味の人がいても

いいけれど、私は単に、朝ドラでは、不幸

のてんこ盛りのドラマは見たくない派、とい

うことで。つまり、個人の好みの問題ですw

 

そりゃあ、万太郎という人間に関わった人

は、大変だったと思う。でも、大変だったけ

ど、手を差し伸べたくなる人間性もあった。

愛憎入り混じる、複雑な想いがみんなあっ

て、でも最後は愛が上回った・・・みたいな。

 

私は決して今を
今を憎んではいない

 

あいみょんの歌の歌詞が、刺さってくるよ。

憎しみに近い感情が起こることもあるよね、

人間だもの。でも、そこに愛は、ずっとある。

万太郎と寿恵子、彼らを取り巻く人たちの

中にも人間らしい葛藤があり、迷いがあり、

でも、そこにはいつも、信頼と、愛があった。

そんな物語を、見せてもらった気がします。

 

万太郎をとても愛おしく思うけど・・・遠くで

見守る距離でいいと思う気持ちは変わら

ない。でも、心から、存在してくれてありが

とうと思う気持ちも本当。ありがとう万さん。

雑草という草はない。少しだけ、草花に対

する気持ちが変わった自分がいる。それ

はちょっと、人生を楽しくしてくれるかも♪

 

それにしても・・・改めてあいみょん天才!

 

 

「愛の花」 byあいみょん

言葉足らずの愛を
愛を貴方へ
私は決して今を
今を憎んではいない

歪んだ雲が空を
空を濁して
私の夢は全て
全て置いてきたの

命ある日々
静かに誰かを
愛した日々

空が晴れたら
愛を 愛を伝えて
涙は明日の為
新しい花の種

恋に焦がれた人は
人は 天の上
いつかあの場所で強く
強く手を結び抱いて

緑ゆれてる
貴方の声が聴こえた気がする

空が晴れたら
逢いに 逢いに来て欲しい
涙は枯れないわ
明日へと繋がる輪

木漏れ日と笑う
大切な人を
失う未来なんてこないで?

空が晴れずとも
愛を胸に祈るわ
貴方に刺さる雨が
風になり
夢を呼び
光になるまで

空が晴れたら
愛を 愛を伝えて
涙は明日の為
新しい花の種

空が晴れたら
逢いに 逢いに来て欲しい
涙は枯れないわ
明日へと繋がる輪

言葉足らずの愛を
愛の花を貴方へ

 

 

「らんまん」も、無事完走することができ

ました! 次の「ブギウギ」も、まったりと

できる範囲でゆるゆると書く予定です。

おつきあいしていただき、ありがとうご

ざいました。また、お会いしましょうね♪

 

 

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