EPSONプリンターPX-049a、EW-052a、EW-452aを分解して目詰まりを探る(2) | popo♪のブログ

popo♪のブログ

孔子も孫子も「治世救民」を天命として我欲のカケラもなかったそうです。「季布の一諾」が座右の銘として、孔子、孫子、老子、司馬懿に学んでいます。
ささやかながら幸運をお分けします。

 

プリンターヘッドの水洗いはかなりリスキー

 

プリンターヘッドを取り外して水で丸洗いしたりする動画をよく見かけますが、実際にやってみました。

結果、洗ったヘッドをよく乾かしたあと本体にセットして電源を入れるとE-01エラー、E-02エラーが出ました。

これらはいわゆるプリンターエラースキャナーエラーなど致命的エラーのようです。

電源が入らない状態になることもあるようです。

 

これは回路に侵入した水で電気回路にショートが起こったため、基盤が破損したものと思われます。直すには部品交換が必要と思われます。

 

2~3回のヘッドクリーニングでは改善できない目詰まりは、最もリスクが少ない良策は、ヘッドを外さずに時間をかけてクリーニング液や洗浄カセットで固まったインクを溶かすことに尽きます。

 

改善のための所要時間はまちまちですが、これまでの実験の結果、短いものは1~2日。長いものだと5~7日間。

それでも溶けないものもありました。

 

以前、エプソンPX-048aを解体したメモをアップしたことがありますが、今回は後継機種PX-049aのプリンターヘッドの構造を見てみたいと思い、分解してみました。

その結果わかったことは目詰まりしやすいこと、水洗いがダメな理由はその構造にあるということでした。
 
以下、分解したヘッドの画像を上げていきます。
下の画像はインクを取り外したプリンターヘッド(右)とヘッドをクリーニングするユニット(左)
です。
・クリーニングユニット・・・ときどき左のラバーを綿棒で拭くとヘッドクリーニングに効果的です。
・チップ端子・・・インクカートリッジが認識されないとき→アルコールか水で軽く湿らせた綿棒などでインク汚れなどを丁寧に拭きとると治ることが多いようです。
 
このチップ端子とプリンターヘッド部分を外したのがこちらの画像です。
右のインクヘッドは複層構造なので1層目と2層目を分離します。
 
上の画像ではインク穴が1層目は横並び、2層目は縦並びになっていますが、1層目の裏側を見ると1層目の水路で2層目と同じ縦並びに転換されています。
この横縦の転換はプリントヘッドの横の往復運動に合わせるための仕組みのようです。
 
うまくできています。ただ最初からカートリッジを横にセットすればへんてこな水路は不要のような気もします。個人の感想なのでスルー。
さらに右の2層目をひっくり返して分離します。
3層目も金枠を外して分離します。

さらに吐出孔の金板も外します。

この部分でインクの色と量を制御しつつ吹き付ける作業をするようです。

左の3層目の内部は基盤になっていて電子回路が組まれていますが、ここに水やアルコールが浸入してしまうとちょっとやそっとでは水気抜けない構造になっています。

 

ヘッドの水洗いがリスキーな理由がここにありそうです。

 

エプソンPX-049aのヘッド分解メモでした。
インク目詰まり解消の参考になれば。