ベルマーク運動を見直す
まず、今年度は月に1回ぐらい、2,3人の保護者が学校に集まり、3時間程度の集計作業をしていました。
「ベルマークマラソン」という名目で、広く周知し、全学年でベルマークを集め、年度末には多く提出した家庭に表彰状を出したり、参加賞も渡していたようです。
そもそも、ベルマーク運動って何?と思ったので、ホームページで調べてみました。
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「すべての子どもに等しく、豊かな環境のなかで教育を受けさせたい」。ベルマーク運動は、そんな願いをこめて1960年に始まりました。PTAなどのボランティアで生み出された資金(ベルマーク預金)で学校の設備や教材をそろえ、さらに国の内外でハンディを背負いながら学んでいる子どもたちに援助の手を差し伸べます。 マーク集めから始まるだれでも気軽に参加できるボランティアです。
まさかの戦後間もなくからあるシステムでした。紹介動画もあったので、それも見て分かったこと。
戦後、へき地や特別支援学校の設備が調わず、この教育環境格差を解消するために、ベルマーク運動が始まりました。
ベルマーク財団に集まったお金から、へき地や震災被災地、支援学校などへの支援を行っています。
ベルマーク運動が広まった背景には、当時の学校や家庭の状況がうまくマッチしたから。
当時の家庭はまだ母親は家にいて、情報共有の場を必要としていました。で、学校という場で慈善活動をしながら堂々と井戸端会議ができる、ということで、このベルマーク運動は広まったそうです。
学校としても、集まったお金から学校の備品が買えるため、協力してきました。
この経緯を知って感じたことは、
今の時代と状況が異なる
ということでした。
今のPTAさん、ほとんどがお仕事をされています。月1回のベルマーク集計のために、仕事をお休みしたり、調整されたりしています。
今年度の集計が終わったベルマーク、約30000円分だったそうです。4人のお母さんたちが半日休みを10回取ったとして、この金額、費用対効果が低過ぎます。
で、今年度にこの金額で購入したもの、各教室に置くオセロセットだそうです。これ、必要ですか?もう学校備品も揃ってるんじゃない?
実際、現在ベルマーク運動に参加している学校は、小学校70% 中学校60%だそうです。ベルマーク運動に協賛する企業も減少傾向だそうです。
で、この数字にも含まれるのですが、最近はウェブベルマークに移行していく学校が増えてきているとのこと。
ウェブベルマーク
で、私が来年度やれたらいいなと思ったこと↓
①ベルマークマラソンを廃止(積極的にビニールベルマークを集めない)
②ウェブベルマークの周知
③月の集計を2か月に1回にし、毎回ボランティアを募集(PTAからは1・2人が世話役で交代で参加)
④③でボランティアの保護者数を記録し、今の状況ではベルマーク運動は働く保護者の負担であることを証明し、翌年度からはウェブベルマーク一本化にすることを提言する
の4点です。
本当は、すぐにでもウェブベルマーク一本に切り替えられたらいいのですが、そうすぐに変更できないことも分かるので、過渡期としてできることを考えました。
で、ここまではいいのですが、どうやって誰にこの考えを訴えればいいのかが分からなかったので、現部長さんに相談してみました。
すると、PTAがなかなか変われない実態が見えてきたのです…