さてさて、早速の連続予約投稿です(笑)
私ってホント暇人だなぁ…(^o^;)

とりあえず本誌感想の方を予約に放り込んでから、続き妄想を何か書けないかしら…と、家事をしながらモンモンしてたんですが、、、
どうにもこうにも223の続き妄想に寄っていってしまい、今回は書けないかもなぁ……と思っていました。

けれども、前回かなりの方が、ネタ/バレ感想から続き妄想を求めて、こちらのブログにも来ていただいたようだったので、何とか今回も…!
皆さんに楽しんでもらいたい!と、気分は既にエンターテイナー(笑)
ぎゅうぎゅうに脳ミソ絞り出しているうちに、とりあえず223の続き妄想とは違うお話も浮かんできたので、投下いたします!(*^^*)


もちろん、ネタ/バレにもなりますので、閲覧にはご注意下さいませ!!


※もしかしたら長すぎるかも?
モバイルの方、もし途中で切れてたら教えて下さい!

追記:
今回思った以上のアクセス数のため、感想記事からこちらへ飛ぶリンクを削除しました。
続き妄想とは、私個人の勝手な妄想により作り上げた、原作とは一切無関係な作り話、いわゆる二次創作作品です。
二次創作…という言葉をご存じない方は、この先をご覧頂かない方が良いかと思いますので、悪しからずですm(_ _)m












「……ごめん…言い出せなくて………」


「っっひぃぃぃいゃああぁあああ」


蓮をコーンと見間違え、散々泣き散らかしたキョーコが現実を知ったとき、夜中の静かな街中に大絶叫が響き渡ったーーー。


「もももももももも!

申し訳ございませんんんんん~~~!!」


地面にめり込む勢いで這いつくばるキョーコに、蓮は手を差し出しながら、


「最上さんっ、いいからっ、
早く言い出さなかった俺も悪いんだから、ね?
だから、顔を上げて?」


恐る恐るキョーコは顔を上げ、改めて目の前の人物の顔を見る…。
それでも、やはりコーンではなく、どう見ても蓮そのものだった。

すると、想い人である蓮本人にしてしまった失態、更には抱き締めて撫でてもらったことを思い出し、急に恥ずかしくなってきたキョーコ。

だが、それはそれでまた、ある一つの疑問も浮かんできたーーー。


「ーーー敦賀さん、どうしてここに…?」


「…あぁ。
今日ね、社長宅で飲んでいたんだけど、車で帰れないからって、社長のお付きの人に送ってもらってたんだ…。

そしたら、途中で路地から出てきた最上さんを見つけて…

こんな時間に、女の子一人でどこへ行くんだろう…と心配で後を追ってきたんだーーー」


「ーーーそう、だったんですか…
すみません……ご迷惑をお掛けして………」


キョーコは何故自分が泣き出したのか、次に理由を聞かれると思い、身構えた…。
しかし、蓮は…


「下宿先へ戻ろうか。
女将さんや大将が心配しているかもしれないよ?」


その言葉に、女将さんを振り切ってだるまやを飛び出してきたことを思い出し、キョーコは顔を青くした。


「送るから。一緒に戻ろう?」


「……ありがとうございます。」



* * * * * * * * * *



だるまやに着き、表扉を開けると、仕込みをしている大将と、客席で頬杖を付いていた女将さんが二人を見るなり、


「………っ!キョーコちゃん!!」


女将さんが、キョーコに駆け寄った。

大将は、キョーコの隣の蓮を見やり、それに気づいた蓮は小さく会釈した。


「女将さん、すみません。
ご心配をおかけして………。」


「いいんだよ。
……おや?そちらの方は…?
尚くんはどうしたんだい?」


尚の名前が出たことで、キョーコはギクリとし、蓮もぴくっと反応した。


「……夜分遅くにすみません…。
最上さんと同じ事務所の敦賀蓮と申します。」


礼儀正しいお辞儀をする蓮を見ながら、女将さんは何かを思い出した。


「ーーーああっ!
去年のクリスマスの、あの何たらパーティーとやらで、お会いしたーーー
それに、キョーコちゃんの部屋にポスターの貼ってある俳優さんだね!?」


その言葉に更にキョーコは慌てて、


「おおお女将さんっ!」


「おや、まずかったかい…?
ごめんよ、キョーコちゃん。

とりあえず上がっていって下さいな?」


「いえ、俺は最上さんを送ってきただけですので、これでーーー」


「ーーー遠慮するな、茶くらい飲んでいけ。」


大将の計らいにより、蓮は上がらせてもらうことになった。

客間兼リビングへと通そうとしたとき、女将さんが、


「あぁ、そうだ。すまないけど…
あの人もそろそろ仕込みが終わる時間だし、キョーコちゃんの部屋に通してもらってもいいかい?」


キョーコは、えっ!?と驚いたが、さすがに大将の仕事上がりの一時を邪魔する訳にもいかず、蓮を部屋へと通す覚悟を決める…。


「…っ、はい。こちらです…。」


階段を昇りながらキョーコは考えた…
部屋にはデカデカと尚のポスターが貼ってある。
蓮のポスターがあることは、先程女将さんがバラしてしまったが、さすがに蓮より大きな尚のポスターが貼ってあるところを蓮に見られるのはマズイ…。


「あっ、あの、敦賀さん、少しだけ部屋を片付けたいので、ここでお待ちいただいてもよろしいですか…?」


「あぁ、もちろん。
こちらこそ、ごめんね?
急に部屋に上がらせてもらうことになってしまって…」


「いえっ、そんなっ、ではお待ちください!」


キョーコは急いで尚のポスターを剥がし、丸めて部屋の隅に隠した。


「どっ、どうぞっ!」


「お邪魔します。」


蓮はくるりと部屋を一望し、決して広いとは言えない中、白を基調としたシンプルな家具や、突然の訪問にも関わらず、きちんと整理整頓された部屋の様子に、キョーコらしさを感じ、自然と笑みが溢れるーーー。

部屋の中心の小さなローテーブルを挟み、向かい合って座る二人。


「あのっ、敦賀さん、今日は本当にすみませんでした…。」


「うん、本当にいいからね。

ところでーーー、ただいま、最上さん。」


優しく微笑む蓮に、キョーコはドキッとしながら、


「あっ、おっ、おかえりなさい。

………お食事は、ちゃんと取られましたか?」


「…クスッ、もちろんだよ。視る?」


そう言うと蓮は、自分のスマートフォンを取りだし、グアムでの食事証拠動画を再生し始めたーーー。

動画を見ながら、時折微笑むキョーコを見て、ようやく元気になってきたことにほっとする蓮。

ふと蓮が横を見ると、壁に自分の写真の載った、雑誌の切り抜きと思われるものが貼ってあることに気づく…。


(これが、さっき女将さんの言っていた…?
それにしても、どうして俺のーーー?)


蓮は少しだけ甘い返事を期待しながら、聞いてみることにした。


「ーーー最上さん、これはどうして?」


キョーコは、スマートフォンを覗く視線を蓮の指差す方へと移し、返答に困った…。


「あっ、あの、えっと、それは………」


(~~~っ、もともと打倒敦賀蓮!って貼ったなんて言えないしっ、
今は今で……すっ、好きだからなんてっ、もっと言えないっ!!)


「い、いつでも敦賀さんを目指す志を忘れないようにするためですっ!!」


………蓮は、やっぱり…と少し項垂れた。

そのまま自分の写真の貼ってある壁を見ているうちに、あることに気づいた…。


(もう一枚何か貼ってあったような、壁に日焼けの跡があるーーー?)


蓮が不思議に思っていたその時、ポテンと細長い筒状のものが、蓮の背中に倒れてきた。

それを見たキョーコは、絶句して、
急いで片付けようと駆け寄ったが、一歩間に合わず…

蓮はその筒を広げてしまったーーー


「ーーーーーーこれは…………」


手元の大きな尚のポスターと、壁の日焼けの跡の大きさを目視で測る。

一方キョーコは、蓮の目の前まで来たが、僅かに届かなかった右手を伸ばしながら四つん這いの体勢で固まっていた…。

また、蓮は先程の女将さんの言葉も思い出しーーー


「そういえば、さっき女将さんが言っていた“尚くん”ってのは………?

……不破が、来てたのーーー?」


キョーコは絶句したまま固まっている…。


「沈黙は肯定ーーー。」


固まったまま、伸ばされたままのキョーコの右手首を蓮が左手で掴む。


「ーーーそれで?不破は、何しに来たの?」


「………。」


いつしかの夜のように、キョーコはまた質問に答えられなくなっていた…。

右手首を掴まれたまま、徐々に体勢が入れ替わり…
蓮に押し倒される形になった…。


「………まさかとは思うけどーーー」


ゆっくりと蓮の顔が近づいてきたその時ーーー

コンコン、カチャーーー


「………ひゃあっ!!!?
ごごご、ごめんよ~~~っ!!」


ガシャガシャーーン…


お茶を用意して、入ろうとした女将さんの叫び声がこだましたーーー。


「ーーーっ!ちちち、違うんですっ!
女将さぁぁぁんっ!!」



* * * * * * * * * *



蓮の帰り際、大将との間に何とも言えない微妙な空気が流れたのは、言うまでもないーーー。



Fin.

⇒ ACT.224 続き妄想 (おまけ) へ続く


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あははー。
なんか、すみません(笑)
とにかく、ちょいギャグ風味なオチが思い付いてしまい…。
こんな展開実際ないだろうけど…そこは妄想・二次の成せる技ということで!
きっと送ってってはくれるんじゃないかな?と思ったところから、じゃあせっかくだし、キョーコちゃんの部屋に入っちゃえ!と思いました♪