「楽しそうだね、最上さん。」
キョーコと村雨の元へ、蓮がやって来た。
「あ、お疲れ様です。敦賀さん…。」
「お疲れ様。
村雨くんも、お疲れ様。
…ここ、いいかな?」
にっこりと紳士スマイルで笑う蓮。
「あぁ、どうぞ?」
せっかくのキョーコとの盛り上がりを遮られ、やや不機嫌に返す村雨。
「何の話で盛り上がってたの?」
何の話をしていたかなど当然聞こえていた蓮は、あえて尋ねる。
「はい、ミスター・クーの話ですっ!
あ、そういえば、敦賀さんはクーと直接お会いしたことがあるんですよ!村雨さん!」
「えっ!?マジで!?」
その一言で村雨の不機嫌は吹き飛んだ。
「それを言うなら最上さんだって。
会ったことある上に、娘みたいなものだよね?」
「ええっ!?京子ちゃんも会ったことあるの!?」
「えへへ。はい。」
キョーコは照れ臭そうに答えた。
「それに、娘って!?どういうこと!?」
「昨年の来日時に、私が身の回りのお世話をさせて頂いていたんです。
それで、その、演技の指導も少しして頂いたりもして……。」
もじもじと話すキョーコに、その様子を優しく見つめる蓮。
「それで、ミスター・クーに気に入られた最上さんは、
娘同然のように思ってもらえてるんだよね?」
「そ、そうなんでしょうか…///」
「そうだよ…」
神々スマイルでキョーコを見つめる蓮に村雨が気づいた…
(敦賀蓮…こんな表情もするのか…
てか、これってやっぱり…?
いやいや、それより今は…)
「京子ちゃん、クーに演技指導してもらったの!?」
「はい///」
「いいなぁーっ!!!メチャクチャ羨ましいっ!!
俺もいつか直接会ってみたいなぁっ!!」
「今度来日される時がもしあれば…、
村雨さんにもお声かけしますね。」
「よっしゃ!!んじゃ、京子ちゃん!
その時のために、携番交換しよっ♪」
「えっ……」
村雨からの申し出に、
思わずキョーコはちらりと蓮の様子を伺う……。
すると、蓮がーーー
「悪いね、村雨くん。
うちの事務所は、ちょっと厳しくて…。
まだ未成年の最上さんは特に、
異性の共演者との必要以上の接触は禁止されてるんだーーー。」
キョーコは、そんな作り話!?と心の中で驚きながらも話を合わせる…
「そ、そうなんです…。
すみません………。」
嘘をついている後ろめたさと、
蓮の機嫌の変化を感じ取ったことから、
俯いたまま顔を上げられないキョーコ…。
「そうなんだ!やっぱり事務所が厳しいんだね!?
いいよ、気にしないで、京子ちゃん…。」
村雨は、キョーコを気遣いながらも、
鵜呑みには出来ずにいた…。
(何だソレ…?
LMEだよな?聞いたことないぞ…
ひょっとして、、、京子ちゃんが純潔を誓わされてる相手ってーーー)
そう思いながら、村雨が蓮の顔を見遣るとーーー
ニッ
と蓮は勝ち誇ったような表情を見せたーーー
(なっ!?何だよーーーっ!?)
ーーーそして更に………
電話を終えた社が自分の席に戻ろうと座敷に入ろうとした時……
元いた席のただならぬ様子に、座敷に入ることすら出来ずにいたのであったーーー。
⇒ Intertwined love (15) へ続く
社さん………ww
扱いが雑ですみませんf(^^;
とりあえず直接対決、蓮サン1勝?(* ̄∇ ̄*)
相変わらずウチの蓮サン、ヘタレてないな(笑)