大会の後片付けをしている由紀に、
近づいてきたのはーーー



航太「………由紀ちゃん、ちょっといいかな…?」


航太に呼び出された由紀は、
あまり人気のない場所へと移動した。


由紀「航太さん、試合お疲れ様でした。観てましたよ。」


由紀は何の気なしに明るい笑顔で労う。


航太「ありがとう……。」


由紀「…これで、サークルも終わり…ですね?」


由紀は上目遣いに、少し寂しげな表情を見せる。


航太「そう、だね……。」


由紀「寂しく…なりますね………。」


航太「うんーーー。



由紀ちゃん……、好きなんだ。


オレの彼女に、なってくれませんかーーー?」


由紀「えっーーー」


由紀は驚いて目を見開いた。

絵美からお似合いと言われたり、
先輩たちの間で噂になっているという話は聞いていたが、
実際にお互いの気持ちがどうかまでは、
考えたことがなかったのである。

由紀は、一瞬悩んだ……。
確かに航太は優しいし、一緒にいて安心できる…。

けれども、それが恋かと言われるとーーー


由紀「航太さん……。

ありがとう…ございます……。」


航太「由紀ちゃん……。」


由紀「でも………、


ごめんなさい………。

他に、好きな人が、いるんですっーーー」


由紀は、震わせた両手を握りしめながら、頭を下げたーーー。




*  *  *  *  *  *  *  *  *  *




先に皆のもとへ戻った由紀。

後片付けは終わり、帰るところだった。


絵美「由紀ー!何してるのー!行くよー!」


絵美に呼ばれた由紀は、小走りに皆の後を追う。
皆の背中を見ながら、由紀は先程の航太からの告白を思い出していたーーー。


由紀(ーーー航太さん……

悪いことしちゃったな………。

でも、私は……


ーーーやっぱり、陽平くんが好きーーー!)



由紀は皆と帰る陽平の背中を見ながら、
はっきり好きだと想いながらも、

何も出来ずに、夏が終わったーーー。





*  *  *  *  *  *  *  *  *  *





「リ、リーダー!?」

「どないしたんやっ!?」


「・・・・・・・・・・・」


「昨日の映画の撮影で何かあったんか!?」

「昨日のシーンは何やったん!?」


「ぅぅ~~~~~~~っっっ………」


「リーダーっ!?」

「泣くなや~~っ!」




⇒ Intertwined love (22) へ続く


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光くん・・・不憫?(笑)
そんなpopipiは、実は光くんスキー( *´艸`*)
いや、一番は断然蓮サンですよ?ww