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iPhoneとiPadがドコモのW-CDMA 800(XIX) MHzを追加で技適を通過

Apple製のLTE/W-CDMA/GSM端末「A1429」が2012年11月19日付け、LTE/W-CDMA/GSM端末「A1460」が2012年12月10日付け、LTE/W-CDMA/GSM端末「A1455」が2012年12月11日付けでDSPRを再通過した。

A1429はiPhone 5、A1455はiPad mini、A1460はiPad 4thのメーカー型番である。

再通過によってLTE 1800(B3) MHzとW-CDMA 800(XIX) MHzを追加して認証を受けている。

技適を再通過した記事は認証情報が公示された2013年2月にも掲載したが、当時はLTE 1800(B3) MHzのネタばかりに注目が集まり、W-CDMA 800(XIX) MHzのネタはスルー気味だった。

ようやくLTE 1800(B3) MHzのネタのほとぼりが冷めてきたので、今回はW-CDMA 800(XIX) MHzにフォーカスを当てた記事を今更ながら書くことにした。

W-CDMA 800(XIX) MHzはNTT docomoがFOMAサービスで使用している周波数帯で、W-CDMA 850(V) MHzに内包されており、W-CDMA 800(VI) MHzを内包している。

以前よりApple製の端末はW-CDMA 800(VI) MHzには対応していたが、W-CDMA 800(XIX) MHzには非対応となっている。

NTT docomoから販売されている2012年秋モデル以降に発売された端末でも、全てがW-CDMA 800(XIX) MHzに対応しているわけではないというのが現状である。

W-CDMA 800(XIX) MHzは世界的に見てもNTT docomoのみが使用している周波数帯である。

LTE 1800(B3) MHzを追加して認証を通したことは発表済みの通りにEMOBILE LTEで使えるようにするためであることは明らかであるが、あえてW-CDMA 800(XIX) MHzも追加させたことは何かを感じずにはいられない。

東京23区内のような場所でも、最近はNTT docomoの800MHz帯のエリアがW-CDMA 800(VI) MHzではなく、W-CDMA 800(XIX) MHzのエリアが非常に増えている。

NTT docomo向けに投入するのであれば、対応させることはマストな周波数帯と言えるだろう。

国内外のメディアがApple製の次期端末をNTT docomoが扱うと報じているところをよく見かけるが、認証を通す必要がない周波数帯をあえて追加で通したということは、水面下で話が進んでいるのかもしれない。

ただ、世界的に見てもNTT docomoのみが使用しているW-CDMA 800(VI) MHzに対応していてもNTT docomoが扱わなかった(扱えなかった?)ということもあるので、これだけではNTT docomoから出るとは限らないので注意してもらいたい。

全く関係ない話であるが、Apple製の次期端末はKDDIのLTE 800(B18) MHzには対応するのではないかと推測していたり。

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・総務省電波利用ホームページ
http://www.tele.soumu.go.jp/index.htm