昨年12月、『たけしの本当は怖い病気の話』に、大腸がんについてのチェック項目があげられました。
その時に、ブログ『いいおしりにはいい排便が大切ね・緊急番外編 』というのを書いたんですが。
この番組、大腸がんと診断され治療を受けた人に、
『大腸がんの(早期)症状だったのではないかと考えられる症状を書いてください』
というアンケートをとったんですね。
で、その結果が
出血があった
便が細かった
何度もトイレに行きたくなる(すっきりしなかった)
便秘・下痢を繰り返していた
貧血や、立ちくらみがあった
という症状を挙げた方が非常に多かった、ということでできたチェック項目なんです。
で、このうち、ひとつでも当てはまったら『レッドゾーン』大腸検査を受ける必要がある、という番組の作り方だったんですが。
番組に出てたゲストは全員レッドゾーンでした
でも、半年以上たって。
その中の一人でも大腸がんだったという話は聞かないですよね。
もし、これが全部、大腸がんの危険性があるという言い方をするなら。
うちのクリニックに来院される方、ほぼ100%の確率で大腸がんの危険性があるということになります。
ちなみに、昨年、うちのクリニックは3842人の初診患者さんが来院されましたが。
初診で『ガン』と診断したのは12人。
その後詳しい検査をして、初期のうちに見つけたガンをいれても、全部で30人いるかどうかだと思います。
ということは、初診患者さんの1%未満ですよね。
もちろん、うちのクリニックは、『平均年齢自体が低い』というのもあります。やっぱり、大腸がんは40代以降の方に多いわけで、うちは半数以上が20代~30代の患者さんですものね。
また、がんになる前の。「大腸ポリープ」に関しては、かなりの数を見つけているのも事実です
そういう意味では。
これらの症状がある人は、何の症状もない人がガンである確率よりはずーっと高いけども。
でもやっぱり、便が細いイコールガンというわけではないとは言えるでしょう。
ただ。その1%のガンを、見逃すわけにはいかないので。
特に、大腸がんは、早期に見つければとっても治りやすいガンと考えられているので。
そういうきっかけを見逃さない。自分で勝手な判断をせず、症状が続けば専門医を訪ねる。
ですから、心配しすぎる必要はないけども。
一人で心配しているくらいなら、早く病院に行きましょうね
★関連リンク集『いいおしりにはいい排便が大切ね』 ★
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