猫さんに関する辛い話なので、苦手な方は読まないで下さい。
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お昼を食べたら本屋に行ってみようかなぁ、とか考えてた。
片側二車線計四車線ある道路の交差点の手前、私の走っていた左側車線の中央に 何かが「あった」。
隣車線が空いていたから 避けて通過するとき見たら、残念なことに 「猫」であった。
たまにモノが落ちているとき、違いますように、違いますようにと祈りながら避けたり、横を通り抜けたりして、タオルだったりゴミ袋だったりするのを見て ほっとしていた。
だけど今日は 猫さんだった。
交差点を曲がるとイオン。
駐車場に車を停めて、スマホを取り出した。連絡しなくては、そう思った。
警察?じゃない、そうだ市役所だ。
交換の人に 猫がはねられてて、と言ったら部署に回してくれた。
ゴミ減量課だった。
(犬猫さんは、物であり、そういう扱いだ。今はこの話題を進めるのは避けます。)
場所を伝え、状態は分からないけど みてくださいとお願いした。
持っていたおにぎりをつかんでも食べられなくて、車を駐車場の中でも現場に近いところに停め直し、スマホを持ってさっきの場所に向かった。
後ろから走ってきた人(男性)が こちらをチラチラ見るので「市役所の方ですか」と 尋ねたら 違うと言う。
だけど、互いに 同じ場所に同じ目的で走っていると分かる。
その男性もやはり、避けて通り過ぎたのだけど、ちょっと先のガソリンスタンドに車を停めさせてもらって戻ってきたそう。手には スタンドでもらったというコンビニ袋を持っていた。
私は道路を走る車に注意を送り、男性はコンビニ袋越しだったけど、迷わず猫を抱えあげて歩道の植栽の脇に横たえた。
やはりもう息はしていなかった。
変な言い方だけど、そこに普通に寝ているみたいで、体はきれいだった。怪我してる様子もなかった。
男性は手を合わせていた。
市役所に連絡していると伝えたけど そのままにはしておけない。
私は 車に積んでいたダンボール箱とタオルを取ってきた。
再度市役所に電話したら、もう向かっているという。
箱に入れて、道路脇に置いておくと伝えた。
A4のコピー用紙が横に2つ(A3)並んで入る箱。大きすぎるかなと思ったけどちょうどよかった。
多分びびさんより大きいかな。肉付きも良くて、もしかしたらいろんな人から可愛がってもらっていたかな。
山も近くにあって 狸なんかもいるからそこでたくましく生きていたのかな。
茶トラのピンク鼻 白足袋の猫さん
次生まれ変わったら幸せになってねと祈った。
車ではねて、分かんないわけないじゃん。
ひき逃げだよ。
人を跳ねたら犯罪なのに。
びびさんを、たくさんたくさん撫でてやろう、可愛がってやろうと思う。