語録62
Jは言った。「わたしはわたしの謎に対して用意ができている人たちに、わたしの謎を明かす。右手がしていることを、左手に知らせるな」
J said, “I disclose my mysteries to those who are ready for my mysteries. Do not let your left hand know what your right hand is doing.”
この言葉は、Ken Wapnickがよくワークショップで取り上げる問題に近いように思われる。それは、コースの目的のためには、私たちはただ一つの手だけを持っており、もし私たちが、イエスにその手を与えるなら、自我にはそれを与えていない、というものである。言い換えれば、二つの思考体系-自我のそれと聖霊のそれ-は、互いに相容れないということである。(参照T-6.Ⅴ.C.4.7)
だから、もう一度連絡しないように、自我は荷物を持って行きたがり、いつもあなたの邪魔をするだろうから。ただその過程を信頼して、行きなさい。
あるいは、例えとして現代的な慣用句を使うなら、私たちが聖霊に耳を傾けようとすると、自我は決まって「一方では・・・、(On the other hand...,)」と言ってくるだろうし、それから、あの静かで小さな内なる声を聞かないための、あらゆる理由を与えてくるだろう。
(野口博和訳)