語録63 | パーサによるトマスの福音書

パーサによるトマスの福音書

Closing the Circle: Pursah's Gospel of Thomas and a Course in Miracles

「神の使者」、「不死というあなたの現実」で再生された、トマスの福音書について書かれた「Closing the Circle」の和訳です。

野口博和さんから以前頂いてた、和訳をアップしています。

 語録63

たくさんの金を持っている豊かな人がいた。彼は言った。「わたしは金を投資して、蒔き、刈り取り、植え、倉庫を作物でいっぱいにしよう、そうすればいっさい欠けるものがないだろう」 彼は心のなかでそう考えていて、その晩に死んだ。

There was a rich person who had a great deal of money. He said, “I shall invest my money so that I may sow, reap, plant, and fill my storehouses with produce, that I may lack nothing.” These were the things he was thinking in his heart, but that very night he died.


明らかに、私たちが霊の自然さに抗って、この世界で不変的にエゴに投資するなら、私たちは死んでしまう。その瞬間その場で。なぜなら、それは死を選ぶことだからである。これが、コースが、この世界は神への攻撃として作られた、と言うことの理由である。この世のものへの投資は、神に対する私たちの防衛である。私たちはエゴか聖霊どちらかを選ぶ、そしてそのうち一つだけが現実である―そしてそれはエゴ(つまり死)ではない。

 別の言い方をすれば、不足とは、単に分離の選択に由来するエゴの信念であり、それは、この世界のものごとを知ることでではなく、その人自身が贖罪を受け入れること(分離は決して起こっていないという認識を表すコースの言葉であり、命の選択を象徴している)によってだけ解決されるのである。

(野口博和訳)