開業初日・京都鉄道博物館に行ってきました! | 洛南高等学校・附属中学校 鉄道研究部 -RRRS's Diary-

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今日・2016年4月29日は関西の、いや全国の鉄道ファンが待ち望んでいたであろう
京都鉄道博物館
の開業日です。

梅小路蒸気機関車館とは博学連携プロジェクトなど様々なつながりがあり、また洛南から徒歩数分の距離にある京都鉄道博物館。
当然、行かないわけにはいきませんよね!

時期的に体験入部中ということ、また混雑が予想されたこともあり部の公式イベントとはしなかったのですが、5人以上の部員が来ていたようですね。
大学生のOBは30日に行かれる、と言われている人が多かったです。

このレポート記事では、開業初日がどんな感じだったかを中心に、京都鉄道博物館の様子を出来るだけ臨場感たっぷりに記していきます。


京都鉄道博物館は、京都駅中央口(北側の出口)から線路沿いに歩き、梅小路公園の一番奥にあります。徒歩15~20分といったところでしょうか。徒歩アクセスなら西大路駅の方が多少近い位置にあるそうです。

開業前日4/28・22:00頃には徹夜勢は10人ほど並ばれていたとのこと。
始発以降徐々に人は増えていき、オープン時間(GW中は9:00)には前売り分1500人、当日券分500人の2000人が並んでいたとの報道も見受けられました。

内覧会の成果か、入り口は非常にスムーズ。開業時間を30分過ぎた頃には入場待ちの列は解消され、前売り券・当日券共に待ち時間0での入場が出来ていました。係員が入場口に数多く配置されていたのですが、その方々は少々手持無沙汰そうにしていましたね。
ちなみに、開業当初のGW中は前売り券→旧二条駅舎側からの入場、当日券→エントランスホールからの入場と分散されていました。入場はかなりスムーズだったので、この形での分散入場は今後見られないかもしれません。
また、英国国立鉄道博物館と姉妹協定を結んだため、日本国旗と共に英国国旗が掲げられていました。




入場口では、前売り券と引き換えに入場記念券と開業記念の入場記念硬券(写真のもの)が配布されていました。(当日券利用者は不明ですが)
どちらもポイントを押さえた優れたデザインで、しっかり日付も入ってますし無料の記念品としては素晴らしいと思います。




入り口から入った先の「プロムナード」でまず見えてくるのが0系新幹線・国鉄80系電車・C62 26といった交通科学博物館に展示されていた車両。全部で12両あります。




0系新幹線は4両編成の形になっており、綺麗に塗り直された塗装や80系電車・C62と並んだ時の近未来感から流石の風格を感じます。この車両は全てトップナンバー車の大変貴重なものです。
0系人気は凄まじく、記念撮影をする人が後を絶たない状態。他の車両が少しかわいそうになる位でした…(笑)





「プロムナード」中程には交通科学博物館で食堂として利用されていたナシ20形食堂車も展示。当時は外の吹きさらし状態で展示されていたのでかなり汚れていましたが、しっかり塗装し直されていました。京都鉄博でも駅弁や軽食提供の形で利用されていました。
初日はかなり混んでいて、40分待ちといった表示も見かけました。駅弁狙いなら、スカイテラスの方がいいかもしれません。

「プロムナード」を抜け左を見ると「トワイライトプラザ」。その名の通り、トワイライトエクスプレスに使用されていたEF81形や24系客車、またEF58形やEF65形といった電気機関車もこのエリアに展示されています。
トワイライトエクスプレスの24系客車はガラスの遮光フィルムの都合か内装がやや見づらい状態だったのですが、塗装・ロゴ・帯などは現役当時のままで、美しい塗装がかなりの風格を生んでいました。





開業初日は「トワイライトプラザ」が運転シュミレータ抽選整理券の配布場所に使われており、トワイライトの車両沿いに運転シュミレータ抽選待機列が長く伸びている状況がみられました。抽選は1日4回行われたようで、在来線・新幹線は選択不可能、各回80程度の当たりが含まれていたようです。当選確率は意外と高かったようで、当部の部員でも2人当たったようですよ。1回目の抽選は特に確率が高く、50%ぐらいだったようです。


いよいよ「本館」。本館1階には12両の車両が常設展示されています。
一番手前には現存する日本最古の蒸気機関車・230形233号機が展示。その後ろに連なる形で鉄道の歴史に関する数枚のパネル展示が設置され、自然な形で経路が作られているように感じました。




本館1階の車両で一番目立つのは中央に並ぶ新幹線500系・581系(クハネ581形)・489系(クハ489形)といった鉄道ファンに人気のある3車両。
改めて近くで見ると、500系の長い先頭部はかなり迫力があります。
581系は「月光」の、489系は「雷鳥」のヘッドマークを表示。綺麗に塗られた国鉄色は本当に美しく、輝いていました。








宣伝にも良く使われた車両です。さすが、写真を撮る人は多かったですね。特に500系の前には多くの家族連れが記念撮影をしていました。
2階からはこれらの車両を見下ろすことも可能。リニア鉄道館のようにベストショットが撮れる場所、というわけでは無かったですが…




本館奥には新幹線100系やキハ81形なども展示。
DD51形・EF66形といった機関車の標準形と言われる2車両は床下を見れるように嵩上げされ、車体の下から床下機器をのぞくことが出来るようになっていました。




1階奥には展示引込線として、実際の本線にもつながっている引込線が設置。
開業当初はトワイライトエクスプレス用の24系客車2両と梅小路蒸気機関車館で展示されていたオハ46形が展示されていましたが、将来的には現役車両も臨時で展示できるようになっています。

1階南側には「鉄道の施設」として鉄道設備の仕組みなどが展示。工夫を凝らした体験型の展示が多く、かなり楽しめる展示でした。

2階には鉄道ジオラマ、シュミレータ、レストラン、企画展示や「生活と鉄道」と題した、鉄道会社の仕事や鉄道と文化の関係についてなどの展示が設置。
開業初日はジオラマ(各回1時間前から待機?)・シュミレータ(抽選)・レストラン(最大50分待ち)は大混雑でした。
また、内覧会で話題となっていたマルスによる発券体験は休止中となっていました。



透明で中が透けて見える自動改札機体験のために設置されている券売機では、ここだけの日付印字付きの切符が手にはいるのでオススメです。



3階はスカイテラスという名の展望スペースと図書資料室となっています。
スカイテラスからは東海道新幹線・東海道本線などの鉄道が見下ろせ、かなり良い景色。東寺の五重塔と鉄道を絡めた写真も容易に撮影できます。



開業初日はスカイテラスで駅弁販売も行っていて、ここは比較的スムーズに購入できたようです。

本館2階から連絡デッキを通ると、右手に新設されたSL第二検修庫(ガラス張りとなっており、SLの解体検査の様子を実際に見ることができる。この日はD51 200が解体検査中)を見つつ旧梅小路蒸気機関車館となる扇形車庫へ向かうことができます。
扇形車庫の展示・SLスチーム号・50系客車に関しては従来とほぼ変わらず。スチーム号に関しては相変わらずの混雑っぷり、またスチーム号客車は新造されました。




旧二条駅舎は、梅小路蒸気機関車館時代の常設展示であった蒸気機関車の仕組みについての展示はそのまま利用。企画展示エリアがそのままミュージアムショップとなっています。
開業初日最も混雑したのはこのショップ。一度退場してからショップ待機列に並ぶのですが、80分~最大120分待ちとなっていました。
開業記念グッズなどはとりたててなかったそうですし、ショップは入場しなくても入れるそうなので、近所にお住まいの方は後日に回すのも手かもしれません。

梅小路蒸気機関車館の出入り口だった場所が出口。
当日の半券があれば、当日再入場は何度でも可能だそうです。



開業初日ということで混雑が予想され、実際家族連れを中心ににぎわってはいましたがぎゅう詰めで動きづらいなんてことは無く、見て回るには程よい人の数で快適に見て回ることが出来ました。入場に詰まらないのは非常にいいですね。
混雑していたのは鉄道ジオラマ、シュミレータ、レストラン、グッズショップ、SLスチーム号。GW中、これらは少なくても1時間程度は待つのを覚悟した方がいいかもしれません。GW期間を過ぎても、繁忙期はこれらが混み合いそうです。
意外なところでは本館1階・軌道自転車体験も人気でした。
実際に行ってみると本館の車両の少なさがやや気になりましたが、大量の蒸気機関車が並ぶ扇形車庫は変わらず圧巻ですし、トワイライトプラザなどもあるので機関車好きには特にピッタリの博物館になると思います。
展示物は、どれもクオリティが高く、体験展示も多く盛り込まれていてじっくり楽しめます。実際に触れられる・機械を操作できる展示が多いのはいいですね。

また、このブログでもフロアごとにじっくり触れる機会があるかもしれませんが、とりあえず今回のレポートはここまで。
皆さんも、ぜひ一度、一度行かれた方は何度も、京都鉄道博物館に行かれてみてはいかがでしょうか。かなり充実していましたし、満足できること間違いなしですよ。