同行避難。 | Mela☆山の中に住む犬。

Mela☆山の中に住む犬。

山の中に住む7匹の野犬家族。その出逢いから始まる保護活動の足跡。

東日本大震災から5年…

私はなにかを語れるほどの人間ではないけれど…。


こちらの写真集。
ご存知の方も多いのではないでしょうか?

震災後、立ち入り禁止区域となった福島第一原発20キロ圏内。
荒れ果て、無人となった土地に残された動物達。

当時、ペットを連れて避難することは許されなかった。
すぐに戻れると思い、置いていくしかなかった…。
いろいろな事情があったと思います。

残された動物達は、長い間、人間のいない土地でどうやって過ごしていたのか…

小屋に係留されたまま、餓死してしまう…
その事態を防ごうと、救済に来た方などが、係留されていた犬達を放す。
せめて生き延びて…という思い。

しかし、飼い主がどうにか迎えに来た時に、犬がいないという事態。

長らく人間のいない土地で生き延びた動物達は野生化が進み、ペットであった犬ですら数ヶ月の間に人間を見ると逃げるようになる。
避妊去勢手術がされていない犬猫達は、過酷な状況で、さらに数を増やすことになる…

なにが良いとか、悪いとか…
それは誰にもわからないし、結果論にしかすぎない。
それよりも、今後どうするべきか…


現在、行政でもペットの同行避難を推奨しています。

災害が起きた時、ペットを置いていかなければならないという時代は終わりました。
とはいえ、実際に避難所に連れて行くのは困難な場合もあるし、苦手な方への配慮は必要です。

日頃から災害への備えとして…

*ケージやキャリーで過ごす練習。

*呼び戻しのトレーニング。

*マイクロチップの装着。

*首輪と迷子札の装着。

最低限これだけはしておいた方が良いと思います。

他にも、フードや水の備蓄、常備薬の準備など、考えられるものはいろいろありますが、一番困るのは迷子になった時だと思うので、飼い主がわかるようにしておくことが大事だと思います。

マイクロチップは災害時ではなくても、迷子になった時に必ず役に立ちます。 
首輪や迷子札が取れてしまった時でも、マイクロチップが入っていれば、行政に収容された時には必ず確認してもらえます。
ペットの体内に異物を挿入することに抵抗を感じる方もいらっしゃるとは思いますが、マイクロチップが入っていることで、殺処分から免れることになるとしたら…

もちろん、迷子にさせないことが一番ですが、なにが起こるかわからない世の中です。
最低限の備えとして、お考え頂けたらと思います。



東日本大震災で失われたすべての命に…
ご冥福をお祈りいたします。