いらっしゃい、アル。 | Mela☆山の中に住む犬。

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山の中に住む7匹の野犬家族。その出逢いから始まる保護活動の足跡。

私がはじめてアルに会った日。

 

 

 

アルのことは、行政の迷い犬の公示を見て知りました。

アルと会って感じたこと。

 

ひとが好き。

 

そう感じました。

 

写真を見て、見るからに老犬。
大事にされていたとは思えない。
=飼い主は現れないのではないか、と。
 

 口の中を見て驚きました。

歯が平らに削られている。

 

 犬歯のみではなく、奥歯まで…全て。

 

攻撃性の強い犬に、犬歯を削る処置をすることがあるけれど…

初対面の人間に口の中まで触らせるような穏やかなコに…何故???

 

耳は酷い状態。

 

 両耳とも。

痒くて…痒くて……

触るとうめき声が漏れます。

頭を振れば、耳の中から真っ黒い塊が飛んできます。

 



 大事にされていたとは、到底思えない。

でも、ひとが好き。

私が帰ろうとすると、寂しそうに鳴きました。

家族が迎えに来てくれると待っていた。

 

 残念ながら、彼に家族は現れませんでした。

公示期間終了後、センターに移送。

 

迎えに行くから、待っててね。

 

 一週間後。8月31日sat。

約束通り、センターに迎えに行きました。

 

 笑顔で出迎えてくれるアル。

 

 センターの職員さんのケアで、見違えるほど、明るい犬になっていました。

 

名前はアル。

ハワイ語で、“協力する”という意味。


ここ最近、老犬の収容が相次いでいます。

飼い主の現れない老犬。

本当は、みんな引き取りたい。

それができない自分に苛立ちを感じます。

探さない飼い主にも苛立ちを感じますが、そんな飼い主の元に戻したいとは到底思えない。

これは私の我儘ですが…


私ひとりでできることなど、極々僅か…

老犬だから何?

若くても、年老いていても、彼らの魅力は変わらない。


優しくて、ひとが好き。


それだけで充分。


アルはひとが大好き。

今こうしてパソコンに向かう私の傍らに、ぴったり寄り添っています。


可愛いアル。


アルがずっと寄り添える家族を探します。

里親さま募集中。