高尾伶 official blog「ブログにて」

高尾伶 official blog「ブログにて」

高尾 伶 (TAKAO REI)
愛知県出身 1993年4月24日生 25歳
シンガーソングライター

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こんばんは。

タイトルで驚いた人もいるかもしれません。

突然の報告で、すみません。



誠に勝手ではありますが、

2019年3月を持ちまして

音楽活動を終了することに決めました。



高校を卒業したのと同時に始めた活動も

気がつけば8年程経ちまして、

その時から心に決めていた

「25歳までにメジャーデビュー

出来なかったら諦める」

当時は考えもしていなかったことですが、

とうとう現実となってしまいました。



もちろん活動をしていく中で

地元の豊橋での活動で出会った人たち、

20歳で上京してから今日までの活動を通して

出会ったミュージシャン仲間、

応援してくれてる人がいるので

「ハイ!26歳になるので音楽終わり!」

なんてそんな寂しいことは言えませんし、

それは絶対に違います。



ただ結果として、

ぼんやりと決めていた期限に

感情とか現実とかが

重なってしまっただけです。



でもちゃんと考えた上で決断したことなので、

少しずつ理解してもらえたら幸いです。







僕の中で夢を追ったり叶えようとすることって

宝くじを買うみたいなことじゃ全然無くて

(もちろん運要素もありますが)、

一つ一つの活動を通して

自分は何者なのか?

どういう人なのか?

を見つめていく作業のように思えました。



だからこそ、

日に日に夢に近づいていく感覚はありました。



ただそうして分かったことは、

自分は明らかに

「ひとりで何かをやるのは苦手だ」

ということでした。



昔から孤独でいることより人とよくつるんで行動してたタイプでしたし、そこで昨日見たテレビの話とかしてる時間が好きでした。



ただ僕が選んだのはソロの

シンガーソングライターです。

元々バンドを組みたくて学生の頃はバンドのようなものを組んでいたのですが、就職や進学の関係で本当に音楽をやろうとしてるのが僕だけだったので、

結果としてのソロ。



と、不本意な始まりでしたが、

なんとなく「他人に頼って自分を大きく見せてはいけないな。」と思い、活動して来ました。



ただ現実はなかなか上手くいかずに、

1人での振る舞いが全然分かりませんでした。

だからライブハウスで歌う日も

ライブ配信をする日も、

思い切ったことや会話が出来ずに

"とりあえずの丁寧" になってしまうばかりでした。

これが自分には凄くストレスでした。



掛け合う相手がいない。



もちろんステージからお客さんは見えるし、

配信もスマホの向こうには見てくれる人がいるんですけど、そうじゃない。

同じ方向を見て表現し合える相手。仲間。

もちろんそれは誰でもいいわけじゃないけど。



そんな違和感が自分以外にもあるのか

地元の友達がライブに来てくれたときに

「ステージの伶は全然別人みたいだね」

と言われてしまいました。

既に音楽活動を5年も続けていたときでした。



"1人で立派にならないと" 決めてやってきたのに

一瞬で自分を戻された気がしました。

自分に合わない薄々わかっていながら

頑張って着けていた矯正ギプスが

パーン!と外された気がして、

凄くショックでした。



でもそのおかけで、改めて自分を思い知ることも出来ました。

夢を追うことはきっとそれの繰り返しだと思います。



何かにぶつかることで、

自分の大きさを知る。

少しずつやり方が変わっていく。

少しずつ考えが変わっていく。

人生が変わっていく。



僕は、

そんな感覚に正直でいたいと思いました。







唯一ちょっと複雑に思うのは、

そんな僕の音楽が

全く才能が無いわけでもなかった

んじゃないか、ということです。



僕の作る曲を

「歌詞が良いね!」とか

「メロディーが良い」とか

「声が良い」とか

言ってくれる人が何人もいました。



心底嬉しかったです。






25歳までの夢は叶いませんでしたが、

そんな自分の音楽人生を失敗だと

否定することは絶対にしません。

僕はこの事実を恥じないし、

今後に活かしていこうと思っています。



本当に意味のある8年間でした。

関わってくれた方、

本当にありがとうございました!




2019.03.31  高尾伶




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最後に。


僕をずっと応援してくれている

ほんとうにごく僅かな、

でも確かにいる特別な人たち(アナタ)へ。


まだ音楽活動が具体的に始まる前、

僕はファンを大切に出来る人だと思っていました。

それはファンという名のぼやけた存在として認識していたからです。

そんな空想ではなく、僕の目の前に現れたアナタは、全然ぼやけた存在ではなく、顔も名前も何をやってる人かも、くっきりと焼き付いています。


ぼんやりイメージしていた「ファン」という存在が、こんなにリアルで、普通に人と人の関係なのだ、という事実に上手く対応することが出来ない時期がすごく長くありました。


自分の音楽や考えや活動に納得いかないことが多過ぎて、

なんかスッキリと応援できないなぁ、

と感じさせてしまうこともあったかもしれません。

ごめんなさい。


最後に、僕がこの8年間の活動を通して、

1番感動したことを伝えさせてください。



それは。



アナタが僕を心でも応援してくれているのが

僕のことを信じてくれていることが、

心に伝わってきたことです。


それは言葉じゃなくて、

SNSの書き込みじゃなくて、

その場の、祈りのような心の応援。


僕はあまりファンという言葉は使わずに、

「応援してくれてる人」とか

「気にしてくれてる人」という言い回しにしてきました。

その方が言葉が当たっている気がするからです。


そう思える理由は、

アナタのその

「目に見えない心の応援が」

確かに届いているからに他なりません。


直接言葉を交わさない期間が続いても

きっと思い合えているんだ、という

信じることの強さと愛を

アナタが教えてくれました。


それは25年の人生で1番の経験であり、

これからも育んでいきたい誇りです。


【高尾伶、音楽活動終了のご報告。】

と共に伝えたかったことを最後に言って

このブログを終了したいと思います。





ーーー また会えたら嬉しいです。