息子の中学受験が終わって数日。

まだふわふわとした気持ちと、どっと老け込んだ自分と、色々と地に足がつかないような感覚に襲われています。

 

息子が中学受験をすることは度々インスタやブログにも書かせていただいていて

これまでたくさんたくさん、経験談を教えていただいたり、応援のメッセージをいただいたりして

息子本人にもそれを伝え、勇気づけられ喜んでおりました。

同じように今年中学受験を経験されている方もいらっしゃると思いますし、来年以降受験を控えている方もいらっしゃるかもしれません。

受験は本当にそのご家庭の方針やお子さんの意思、それぞれ違うので、何が正解かは決してないと思っています。

 

息子本人と夫とも話し

今後経験する方の、ほんの少しでも参考になることがあれば。ということで

こちらで我が家の場合を記して一旦完結としたいと思います!



以下、とても長いのでご興味がある方は読んでいただけたらと思います。

 

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全くもって、、、一筋縄ではいかなかった息子の中学受験。

生きた心地がしない、今思い出しても記憶が曖昧になるほど、、

食べ物の味もしないほどの波瀾万丈な数日間でした。

 

まず我が家は、本番の2月の受験に向けて

1月に慣らすために受けた学校は1校。

塾から勧められた学校で、模試のように受けられますので。と言われて、決めたもの。

こちらは合格をいただき、こんな感じかと自信につながった様子。

実際に行くことを想定していないこともあってか

息子はあまり緊張はしなかったようだけど、私は送り出す学校で早々ちょっと泣いていた。

 

そしてその後約半月の間、毎日朝から晩まで塾の自習室へ行き、個別の自習室とサピの往復。

学校は休んでいたので、朝は学校へ行く時より早く起きて妹と二人なわとびをして目を覚まし、朝学習してからの、お弁当を持って塾へ。そして夕方またお弁当を届ける。週7でこのペース。

 

個別の先生からのお話だと、塾での勉強は順調だったように思う。

サピのクラスでも、授業の中でのテストの点は

クラスで1位を何度も取っていたと聞いていて、力をつけてきたなと嬉しかったのも事実。

 

直前の面談でも、この調子で力を発揮したら

今組んでいる志望校で全く問題ないとお話をいただいていた。

 

息子本人も、ギリギリまで入れられるだけの知識を入れ込み、苦手をできるだけ修復。

だだ、調子が良い時こそ、がさっと足元すくわれることがありますので

よくよく注意して挑んでください、と最後に塾の先生からお話があった。

マイナス思考をしたいわけではなくて、合格できればもちろんそれが一番よし!

でも大人は万が一ダメだった時のルートをとにかく考えねばなりませんと。

 

この時はまだ何の合否も出ていなかったので、そこまでピンときていなかったけれど

息子に落ち着いて、丁寧に、できる問題からね。と伝え、迎えた2/1。

 

体調は万全でやや緊張気味に校舎へ入って行った息子。

入試を終え、出てきた息子の顔がなんだかどんよりしている。

 

え、どうしよう。と思いながらも

どうだった?と私からテストのことには触れずに午後入試会場へ。

移動中、ぽつりぽつりと

国語が難しかったんだよね。他の3教科はよくできた!と息子。

どれだけ過去問を解いてもそんな年もあるよなと私も深く考えず、でもその日の解き直しは家でしないよう塾で言われていたので

軽めに暗記ものをやった後、

息子を早々に寝かせてから見た合否。


2つとも×。

 

え。頭真っ白。


過去問はあんなにできてたのに・・・と頭がぐるぐる。

すぐに塾の先生から電話がかかってきて、次の日の午後に予定していた学校を少し偏差値を下に変更することに。

 

朝起きた息子に伝えるのがものすごく辛かった。。

事実を伝えて動揺して次の試験に影響がでて欲しくなかったので、伝えない策も考えましたが

合否が気になりすぎてソワソワするのもよくないなと。

冷静に息子に伝えると

うん、わかった。切り替える!今日も頑張るよ、大丈夫あきらめないでやる!と。

 

私も妙なドキドキと不安が抑えられず

送り出した次の日。

また午前の出来は聞かずに、午後会場へ向かい

模試みたいな問題傾向で対応できる問題みたいだよ。と伝えて初めて行った学校に送り出す。

 

そしてまた夜息子を寝かせた後、見た結果は2つとも×。

 

私は昨日から涙なんて全く出ない。

何かおかしい。志望校のレベルを指摘されたことは一度もない。でもこんなに厳しいものなのかと。

塾の先生ともさらに次の日の対策を話し、翌朝息子に決めさせようということになり、予定通りの志望校に加えて追加で少し下げた学校に1つ出願しておいて、

その日はほとんど寝付けなかった。

 

翌朝だめだった結果を伝える。

息子、少しの時間だけ泣いた。

午前受ける予定の学校からレベルを少し下げてみるか、もしくは予定通り受けるか聞くと、

受けたい。対策もしたし。受けないなんて絶対後悔するから絶対受ける。と。

 

息子がそう言うならそうしようと思った。

やらなかった後悔だけはしてほしくない。

 

いつも通りに送り出したけれど、私の頭の中は今後のことで頭がいっぱい。

こんなに長い期間頑張ってきたのに、、、合格を見せてあげられないことが辛すぎる。

 

そしてまた次の日のことを考えるけれど

どこか違和感が。

レベルを下げて受けさせている学校もあるけれど、息子は一度も行ったことがない学校だし

塾の先生曰く、良い学校で

息子の志望校とも似た雰囲気の学校と聞いてはいるものの

そもそもその学校に本人が魅力を感じているかはわからないし

これでいいんだろうか。とにかく残り少なくなってきた日程で

息子に○を見せてあげることが目的なんだろうか。。。

 

塾の先生とも話し、行く行かないは後で決めれば良いので

まだ息子の志望校の入試が残っている中で

自信をつけさせるための入試だと思って、切り替えることにした。


初めて行く学校の入試を次の日に控え、息子にとっての偏差値的にはそこまで厳しくないものの

もう後期に差し掛かっているので倍率がとにかくものすごい。そして募集人数もほんの少しという不安要素大。

 

過去問を塾で用意してもらって、様子を見るために軽めに解いているのを見て、違和感に気がついた。

 

算数はほぼ満点。

国語、また苦戦している。

 

何かと思ったら、いつもの解き方をしていない。

長文を読み進める時の線を全く引かず、丸もつけていない。

聞くと、1日目の午前中に受けた学校の問題の1ページ目の途中まではいつもの解き方をした痕跡があったのに、その後が真っ白。

きっと極度の緊張の中で、やばい時間が間に合わない!と焦り

とにかく早く早く!と

いつもの解き方ができずに、そのままずるずるときてしまっていた。

 

線引いていつも通りの解き方でやってごらん。と伝えると、スルスルと解けた。

今までの×の原因はきっとこれだった。

 

息子の顔がハッとしたのを今でも覚えている。   

そしてそれをサピに伝えると

これから会えますか?と、先生が塾に呼んでくれた。


国語の先生に、再度解き方ポイントをおさらいする。これを忘れていました。と言った息子。


いつもできていたことが、緊張のあまりできなくなり

そのことにも気づかなくなってしまう入試。

本当に怖さを思い知った。


各教科の先生方に激励の言葉をいただき、

先生は、連日午前午後と受けているキミの体力が心配です。と心配してくださっていたけれど

息子は、僕は体力は全然大丈夫です。

思い出せてよかったです。


と、憑き物が取れたように顔が変わった。

やはり、長年見てきてくださった塾の先生の言葉ってすごい。

かなりの生徒数の大手塾だけど、一人にかけるこの細やかさにもとても救われた。

最後、私たちが見えなくなるまで

外で先生方が見送ってくださっていた。

 

残り数回になった志望校の入試。

引き続き連敗を更新し続け

2月入試に○が1つもない状態で、私もものすごく怖かった。

偏差値を下げて受けて、確実に○をもらいに行くのか

そのまま志望校に突き進むのかの選択。

1日にどちらかしか受けられない。

倍率も目を覆いたくなるものだし…と。


怯んでいたのは私だけだった。


息子は他に偏差値を下げた学校を受ける気はなかった。

ママ、受けなきゃ受からないよ!この学校行きたいもん。絶対あきらめない!と。


この時点でまだ○一つもない状態なのに

この精神力の強さはかなりのものだと思った。

私には到底できない。


息子の受験なので、最後に近づいたこのチャンスを

息子の意思を尊重することにした。


緊張を表には出さなかったけれど、

いつもの解き方ができなくなっているほどにきっと緊張が大きかったであろう息子。


私は、入試だからと、落ち着いてね。などと慎重になるような言葉はあえて投げかけず

いつものサピの授業点とる感じで、

同じ教室の中で1位になってやる!くらいの気持ちでやればいいよ!

と声をかけたら、

ああ!授業点ね!!おっけー!!

と、さらに顔が明るくなった。



その後、受けた残り数校の入試。


なんと息子は憧れの志望校含め連勝した。


1校目の、合格おめでとうございますの画面を見た時、私は初めて声を出して泣いた。

だめだ、今これを書いていてもまた泣けてくる。。


自分で大きなスランプを抜け出すことが出来た。


ずっと×続きだった暗黒の期間からの連勝で

私も気持ちが追いつかず。


いくつかある志望校の中で、息子的には元々あまり第一第二などの順位がなく、どれも行きたい学校。


合格をいただいた学校から、

息子は先の目標を見据えて、自分で進学先を選びました。


息子に強制はしないけれど

夫と私は、いくつかの学校の説明会に参加する中で

学校と先生方の方針が最も好きだと思っていた学校。


ふわふわとしながらも

きっちりと入金は済ませました。


この中学受験を通じて

想像以上に息子が成長していたことに、今でも驚きを隠せません。

大変だったけど、たくさん喧嘩もしたけど、何度もテキスト捨てようとしたけど

こんなにたくましくなった姿を見られたから、我が家はやってよかった。と思っています。


この先、楽しいことばかりじゃなく、大変なこともたくさんあると思うけれど

きっと息子はやっていける。


かまいすぎずに、少し離れたところから見守って

どうしてもの助けの時にはいつでも力を貸せる距離で

これからの成長を見られたらいいなと思います。


とても長くなりましたが

読んでいただきありがとうございました。


これが我が家の息子の迎えた中学受験の終わりでした。


さあ、

今年もまた娘が受験生😇


きっとまた息子とは別のストーリーがあると思うけれど

娘には娘に合った、納得する道を選んでもらいたいと思います。


ひとまずもう少しぼーっとしてから

復帰します!!




受験前は毎日日の出前に起きて

この風景を見て目を覚ましていました🌅


今はもう起きられない😪