こんばんは。

魂響書占 たまゆらしょせん 恵理子です。

 

両親の老いを見て 

思ったこと 感じたことを書いています。

 

 

老いを生きる(1)両親の老い

 

老いを生きる(2)老いの容量

 

老いを生きる(3)母の衰え 認知症

 

老いを生きる(4)認知症の対応

 

老いを生きる(5)延命治療

 

老いを生きる(6)死への向かい方

 

老いを生きる(7)老いとの色々な関わり方

 

 

 

現在78歳の母は

10年以上前に糖尿病を患い

一昨年 家の中で転倒 

その後背骨の圧迫骨折がわかった頃から

認知症の症状が出始めました。

 

病気とケガで 身体は痩せ細り 背中が曲がり

認知症で意識的な容量が愕然と落ちて。

 

心身共にどんどん小さくなっていると感じます。

 

 

 

先日 一緒に行った旅行の時も 前日準備で

何をどの位持っていけばいいのかがわからなくなり

薬関係は父が 衣類などは私が 

そばについてカバンに詰めました。

 

 

それなのに 母は当日 

別に一袋 自分の荷物を用意していて。

 

 

宿泊先の部屋で父と中身を確かめたら

今は使っていない数年前の薬手帳やら洋服や下着がごっちゃり。

 

 

結局 持って行った袋の中身は1つも使うことなく

ただ多くなった荷物の仕分けで混乱する母でした。

 

 

これが日常でも行われている母の余計な行為。

 

 

母のやることなすことは

ハッキリ言って無駄が多いの。

 

 

例えば 洗濯物干し。

 

身体の弱くなった母が

効率的に楽に短時間で干せるよう

洗濯物の干し方を工夫して簡単に出来るよう 

父と私で同じ提案をしました。

 

母は一時的にその提案を受け入れるものの 

次回はまた自分の非効率なやり方に戻ってる。

 

それでいて

 

「もう動けない~お願い助けて~」

 

と倒れこむので 

仕方なく父や私が効率的な方法で干す。

 

 

次に洗濯物を見てみると いつの間にか 

母の非効率なやり方で全部干し直してある。

 

こうして

人のしたことをことごとく無碍にする母。

 

 

もうね 私もあったまにきたわよムキー

 

 

これが毎日だったんだもの 

父が疲労困憊するのもうなづける。

 

 

母は自分のやり方を絶対変えないし

倒れこんでも 少し休めば干し直す体力がある

 

ってことで 以来 

 

「もう動けない~お願い助けて~」

といくら母が訴えようが

 

「時間かければ出来るでしょ」 

「自分のやり方がいいんでしょ」

 

って父も私も放っといてる。

 

 

 

…とまぁ ひと悶着はあるにせよ

 

洗濯物は干せているし 

旅行でも余計な物ごっちゃりだったけれど

結果的には無事つつがなく日々を送れています。

 

 

 

 

効率的に物事を運びたい父は 

この無駄に混乱する母のやり方を1つ1つ訂正し

 

「こうすればいいんだ!」

 

と時に叫ぶように言う。

 

 

 

確かに 父の言う方法は正論です。

 

 

私も 「そうすれば楽なのに」 と思う方法なのね。

 

 

 

でも両親が繰り返す

同じようなやり取りを見ていて

以前から どうも引っかかるものがありました。

 

 

父もあまりに同じ状況が続き

母がガン!として言うことを聞かないので

精神的にかなり参って このことを父の方から

「カードで見てほしい」と言われ 

母にも同席してもらい

先月リーディングしたのです。

 

 

 

カードに出たメッセージはまとめると

 

母は「自分のやり方を父に認めてほしい」

 

父は「自分とは違う母のやり方を認めること」

 

でした。

 

 

 

「良い方法を伝えているのに

    ばぁばは言うことを聞かない!」

 

これが父の言い分。

 

 

一方の母は 

 

「お父さんがでっかい声で叫ぶから 

   それが本当にイヤ!」

 

 

 

父が伝えているつもりでいたい方法」は 

母にはまったく届いておらず

 

母には

 

「ただお父さんが怒鳴っている嫌なこと」

 

でしかなかったのね。

 

 

 

父は理論派 母は感覚派 です。

 

 

父の説明は正論で理に適っているけれど 

畳みかけるように続けるし とにかく長い。

 

 

「あーでこーで そーなるから こーするのがいい」

 

 

まず最初の「あー」が大声だと 

母はその時点でシャットダウン。

 

手を耳に当てなくても 

耳をふさいでいる状態になっていました。

 

 

父が落ち着いて話したとしても 

私でも長いと思う説明を

今の母の容量では全く理解出来ません。

 

 

現に母は

 

「お父さんが言っていることはわからない」

 

って言ってましたから。

 

 

 

それでも一応「わかった」と言わないと

父は納得しないから

その場をおさめるために 母は

 

「はいはい わかりました」

 

と言っていただけ。

 

 

ここがすれ違ってました。

 

 

 

さらに 父は自分のやり方が正しいと信じ 

それで事を進めたい派。

 

失敗なく効率的な方法を取ります。

 

 

母は今まで 

父のやり方をすればうまく行くことも承知の上で

内心は言い分に反対。

 

でも言うことを聞かないと父が怒り

それが怖くて 

ほとんどのことを父に従ってきました。

 

 

そうすれば 

自分で責任を負わなくていい

というメリットもあって。

 

 

失敗したりうまくいかなければ

父のせいに出来るからね。

 

 

 

だけど本当は父よりも強いエネルギーの母。

 

そして 承認欲求が強い。

 

 

父と母ではやり方が全く違うし

そもそもの性質が凸と凹。

 

 

父が

母のヒジョーに不条理で非効率なやり方を

「そのまま」認めることで

母は父に認められ 父は母に干渉しなくて済む

 

よって 調和の状態になる

 

 

カードの見解はこうでした。

 

 

 

と ここで難しいのが

 

「そのまま」認める 

 

なんだけどね。

 

 

 

キッチリキチンと正論で 

何事にも筋を通すように79年生きてきた父が

 

見ていてイライラするような

母の非効率なやり方を

 

そのまま認められるか?

 

 

そう出来れば 父は精神的に楽になるけれど。

 

 

 

母の認知症の症状は 

 

自分のやりたくない方法を提示された時

「すっ飛んじゃった(忘れちゃった)」

「覚えてない」として

 

「今までお父さんにずっと従ってきたけれど

    私のやり方を知って!認めて!」

 

と父に訴えるのにとても都合がいい

と言えるのです。

 

 

 

この部分は私自身 思い当たることがある。

 

引っかかりはたぶんここ。

 

 

 

私は子供の頃から 父に聞いた父のやり方で

色々なことをこなしてきたのね。

 

結果 失敗することなく 

順風満帆に生きてこられた。

 

それは感謝しています。

 

 

でもね たとえ非効率でも

結果的にうまくいかなくても

「自分のやり方」を試したかった。

 

 

別居という出来事も

そのひとつの方法だったと今は思うのです。

 

 

 

要因は 夫との不和だけでなく

父のやり方と決別するため だったって。

 

親離れ子離れのため

夫と不和になったんじゃないかとさえ思う。

 

 

別居してからのこの4年間 

かなり父には反発反論してきたからね。

 

「私はそうは思はない!」

「私はこうする!」

 

って超遅~い反抗期^^;

 

 

カードのメッセージと一緒にこのことも父に伝え

父もそれは納得してました。

 

 

 

でもね この間の旅行中

 

「なんかもう そんなのどーでもいいか」 

 

ひと悶着も見ながら そう思った。

 

 

 

父は 

 

「ばぁばはもう海に来るのは無理だろう。

    だから2人の写真を撮ってほしい。」

 

と言ったんです。

 

 

 

 

この写真を撮ってね

 

父が正論を怒鳴っても 

母が感情的にパニックになっても

 

「もう どーでもいいな」

 

って思った。

 

 

そういうことさえ 楽しんでる

 

って見よう と。

 

 

 

今まで一切の愚痴や弱音を吐いてこなかった父は

母によって 

やっと愚痴や弱音を吐けている 

 

って言えるし。

 

 

母は認知症が進んで

あれだけ理不尽かつ非常識に振舞っても

 

「お父さんは最期まで私の面倒を見てくれる」

 

って100%なんの疑いもなく信じているし。

 

 

母の記憶があまりに母に都合良過ぎて

私は認知症だとは認めないことにしたし。

 

 

 

なんか この2人は大丈夫だって。

 

 

 

母は一緒に入った温泉で

 

 

「この人生は本当に幸せだった。

 

 お父さんもよくて 

 子供たちもよくて 

  孫たちもみんないい子で

 後はもう ぽっくり行けたらいいの。」

 

 

って急にしみじみと言いました。

 

 

母は自分が理不尽な言動をしていることを

よーくわかっている。

 

 

後で反省の言葉をつぶやいているのを聞いたことがあるし

身体も頭も自分の思うように扱えないいらだたしさで

パニックになるのもわかる。

 

 

認知症がもっと進めば 

何もかもわからなくなって

母にとってはその方が楽なのかもしれない。

 

 

今が症状的に

母が1番苦しい時だと思います。

 

 

 

でもまぁ 翌日 保養所の方々に

 

「また来年来ますね~音譜

 

って笑顔で手を振っていて

 

 

なんだ 生きる気満々じゃん。

 

 

こういうギャップが母の強みで

父も認めている所なんだけどね。

 

 

 

最近 思うのね。

 

 

カードリーディングは

かなり心の奥の部分をみつめられて

こうすると精神的に楽だよ 

などという具体的なメッセージも出る。

 

 

けれど

 

そんなすべてをまるっと抱きかかえるような

人間的な強さというか 

長年の絆というか

意識で見えているものを

軽々と飛び越えるほどの大きなパワーが

人間の中にはあるんだな

 

って。

 

 

父と母の老いを見ていて 

ここの所が確信になりました。

 

 

 

 

つづく

 

 

老いを生きる(9)死の話合い 末期がん

 

 

 

 

(青)エンジェリックウィスパーカード22 

Love Who You Are ありのままのあなたを愛する

 

矛盾 まるごと そのまま ○

 

自分の中で相反する気持ちがあり葛藤しているところ

かもしれませんね

 

AかBか 今までのようにどちらか一方でなく

AもBもある 矛盾した気持ちでも良いのです

AもBも紛れもないあなたの大切な思いなのですから

 

今まで自分に×をつけ 責めたり後悔していたのなら

もうそれは終わりにして ○つけをする時

 

ありのままのそのままの自分をまるっと○しましょう