いつも心に~若き肉ヲタの日々~

いつも心に~若き肉ヲタの日々~

12歳の肉ヲタが繰り広げる愛と友情のオタッキー活劇!!
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アナ「さぁ!
続いては、皆様お待ちかね、あのスーパーヒーローの入場です!どうぞ!」


リングに~
いーなづま
は~しり~


聞き慣れた曲。
みな心を踊らせる。



わたしは
(ドジで)
強い
(つもり)


かつての彼の姿。

ああ~心に~
あ~いがな~けーれば~
スーパーヒーローじゃ~
ないのさ~


ドジ超人と馬鹿にされても、心に愛が無かったことはない。
それどころか、たくさんの人、超人に「愛」を教えた。

彼の名は。

キン肉マ~ン
GOファイト!


ふゅー!
ワァァァァーー!

会場がわく。
わかないはずがなかった。

数々の悪行超人を破り、地球を護り続けてきた正義超人の中心ともいうべき人物。

今はキン肉星の大王となった彼は、この大会のために戻ってきた。



観客には、興奮のあまり涙を流す者もいた。

それは観客だけに限らなかった。

超人達は、笑い、静かに涙を。





キン肉マンの目。
いつものふざけた入場ではない。

決意と威厳。
彼を包む。




彼が大会でどんな結果を残すのか。
何をもたらすのか。
何を得るのか。











アナ「続きましては、一般応募の中から、見事予選会で優勝した超人です!
どんな闘いを魅せてくれるのか、見ものであります!どうぞ!」





??「グオゴゴゴーーーー!!!!!」



会場がざわつく。
彼を知らない者はいた。
だが。
彼を知っている者の方が多かったのだ。

「記録より記憶に残る超人」。
彼にぴったりだろう。

王位争奪戦に出場。
強力チーム所属。
試合、瞬殺。
ゴングも鳴らされていなかったため、記録には残っていない。

だが。

彼の姿は、たくさんの人々に衝撃を残した。


そんな彼が今、名だたる超人達と同じラインに立っている。

ジェロニモ、ウルフマン達を抑えて優勝を果たした彼は、気合の声をあげた。

以前聴いたものより、格段に大きく勇ましいものだった。



彼の名は、レオパルドン。


そして、王位争奪戦で彼を殺したマンモスマンは、同じ大会に出場している。

「偶然?
必然?」


強いていえば、「運命」だろう。
彼の努力による出場。
「偶然」でも「必然」でもない。
正しくは「運命」でもない。

努力の結果なのだ。

倒された彼の眼には復讐の炎が、小さく燃えていた。
今は火焔と化し、マンモスマンを包み込もうとしている。





それぞれの想い。
闘う理由。

最強、自分、完璧、復讐。

思いのまま闘え。
焔を燃やせ。
情熱を宿せ。

満足するまで闘うがいい。


最強を決める戦いは、もうすぐ幕を開こうとしている。

己の力で道を開け。


役者は、
揃った…………!!