リップクリームの種類と使用上の注意 | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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以前の記事がこちらですね↓


唇荒れの原因とリップクリームの選び方



リップクリームは

油脂と鉱油のバランス、

及び紫外線対策が大切だというお話でしたね!



それで今回は、


リップクリームの種類その使用上の注意


について説明していきます。




◎リップクリームの種類



まぁ化粧品類と言えば、


「あの種類分け」ができますよね~・・・。





そう、


「化粧品」 「医薬部外品」 「医薬品」


ですよね。



リップクリームはこの種分けがとても顕著です。



これはロート製薬のホームページですが、

ロート製薬 製品リスト


こちら、ベビーセバメドのリップクリーム【化粧品】です。



そしておなじみのメンソレータム【医薬部外品】


そしてこちらがあまり馴染みがないかもしれませんが、

【第三類医薬品】メンソレータムメディカルリップです。




ロート製薬のホームページではこれを全部表記してくれているので、

とても分かりやすいですよね(*^^*)





◎リップクリームの種類の違い


この違いはこの画像を見るととてもわかりやすいです↓


つまり、

上の画像で言うベビーセバメドのリップは


効果は小さい代わりに副作用のリスクがありません。



逆に医薬品のメンソレータムメディカルリップは

高い効果を見込める代わりに、

副作用のリスクを持っています。



医薬部外品のリップはその中間…という感じですね!




◎ケースバイケースで選ぶ!


これらのリップクリームは、

現在の唇の状態や使う相手に合わせて適宜選んでいく必要があります。



まず

赤ちゃん用やお子さん用、

大人でも単なるちょっとした乾燥程度
であれば、


できれば【化粧品】のリップクリームを選びたいところです。


これには医薬部外品有効成分などが配合されないので、

単なる保湿や紫外線予防の効果しか期待できません。



その分副作用を懸念する必要はないので、

小さいお子さんにも安心してお使いいただけます。





しかしちょっとした炎症や乾燥によるヒビなど、

唇の状態があまり良くない場合は


【医薬部外品】のリップクリームを選ぶといいと思います。


医薬部外品のリップクリームには

「酢酸トコフェロール」「グリチルリチン酸2K」

などの有効成分が配合されています。


これらの抗炎症成分や代謝促進剤が作用して、

唇の荒れをある程度治癒させる効果が見込めます。




最後に、


乾燥でパックリ避けてしまった唇や炎症がひどい唇など、

明らかに状態が悪い場合
には


【医薬品】のリップクリームを使うと良いでしょう。





これらのリップクリームは経皮吸収性を付与してあり、

効率的に皮膚内に有効成分を届けることができます。


配合されている成分としては、

「グリチルレチン酸」「アラントイン」

などの抗炎症剤や創傷治療剤が配合されている場合が多く、


傷や炎症を素早く治せる効果が見込めます。






ちなみに中には殺菌剤などを配合しているケースもあります。


バイキンが入って化膿しないように…という、

いかにも医薬品な感じですね(^_^;)




◎リップクリーム使用上の注意!



上では状態が悪い場合には

【医薬部外品】と【医薬品】のリップクリームをおすすめしていますが、


これらのリップクリームにはいくつか問題点もあります。



例えば、

【医薬部外品】リップクリームの有効成分の中には

「dl-カンフル」「メントール」

のように、

適度の刺激を与えることで細胞の活性を促すタイプのリップクリームもあります。





有名な↑のリップクリームにはこの成分が入っていますが、


元から敏感肌の方には合わなくて逆に唇が荒れることもあります。



【医薬部外品】にはこのような副作用のリスクもある程度ある…

ということは忘れてはいけません。







また、【医薬品】のリップクリームとしては

資生堂の「モアリップ」が有名ですね!


これにもアラントインやグリチルレチン酸などが配合されています。

またパンテノールなどの細胞活性剤も入っているようですね!




しかし当然ながら【医薬品】なので

かなり大きな副作用のリスクがあります。



唇は普通の皮膚に比べて角層が薄く、

薬剤の吸収性が高いため副作用が大きく出てしまうことがあります。


例えばアラントインなどは創傷を素早く治癒しますが、


使いすぎると皮膚過敏症を発症する場合があります。


モアリップの使用感が良いからと

普通のリップクリーム代わりに使用を続けると、


いつしか何を塗っても唇が荒れるようになってしまう…


という状態を招く可能性があるのですね!



この状態になると副作用を抜けるまでしばらく時間がかかってしまうため、


【医薬品】のリップクリームは絶対に長期使用してはいけません!



必ず、唇の状態がある程度良くなったら


【化粧品】もしくは【医薬部外品】のリップクリームに戻すようにしましょう!



【医薬品】のリップクリームは、

あくまで最後の手段なのです。









ネット上では


「化粧品や医薬部外品のリップクリームはほとんど効果が無いから

医薬品のリップクリームを積極的に使いましょう!」


と触れ回っているサイトが数多く存在します。



これは大変な状況ですね!


【医薬品】には効果に則したそれ相応のリスクがつきまとうので、


絶対に気軽な気持ちで使用してはいけません。



たかがリップクリームですが、

女性にとってはかなり重要なものだと思います。



綺麗なリップを維持するためにも、


リップクリームの種類や効果・副作用をしっかり把握して


正しいリップケアを行いたいですね!



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