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皆さんこちらのニュース、ご覧になりましたでしょうか…!!👀。。
少しでも美容に明るい方であれば、このニュースがいかに凄いことかというのが分かるのではないかと思います。
実は今年に入ってからすぐに僕の耳には届いていた情報だったのですが、
少しずつ補足情報が明らかになってきているので
まだこの技術を搭載した日焼け止めは未発売ではありますが
期待を込めて、現段階の情報から色々考察していきいたいと思います😉
◎【紫外線】≒【老化光線】!?人類史上最大の難敵について
有史以来…というか人類生誕以来
人間にとっての最大の難敵こそが「紫外線」です。
一定量の紫外線はビタミンDの生成に必要なので完全に悪というわけではありませんが、
ある研究によれば「紫外線は老化原因の8割を占める」とする光老化説が提唱されており、この説を肯定するならば
『紫外線によって人は老いている』と言っても過言ではありません。
なぜ紫外線が老化を引き起こすのか?それは一言で説明は難しいですが、
簡単に言えば
紫外線を構成する光線が肌内部に到達すると、その部位の細胞に損傷を与えて肌を構成するコラーゲンやエラスチンなどの繊維質をうまく作れないようにしてシワを作ってしまったり、
かつ紫外線に対して黒色の色素「メラニン」を作ることでシミを作ってしまったり、
単純に紫外線のエネルギーによって肌が炎症を起こしてしまったり…
様々な紫外線の影響によって我々は日々ダメージを負っています。
長年に渡るこの蓄積が≒老化となって現れるというわけです。
【最大のアンチエイジングは日焼け止めである】
というのは、有識者であれば誰もが首を縦に振るであろう美容の格言だと僕は考えています。
◎【紫外線を美容効果の光に変える】ことの凄さ
そしてその上で、今回の資生堂のニュースをもう一度見てみましょう。
簡単に要約すると、まさにタイトルの通りなのですが
特別な新技術を搭載した日焼け止めによって、
肌を老化させるはずの「紫外線」を、『美容効果の光』に変換する
ということです。
これが事実であれば、
個人的にはノーベルかずのすけ賞(?)を進呈したいほどの革新的な発明です!!
(※ノーベルが人名であることはもちろん知っています。笑)
だって我々は紫外線のダメージによって老化しているんですよ。
その紫外線ダメージをむしろ美容効果の光に変えてくれるんだとしたら
それは「人類にとっての最大の難敵を味方につけた」と言い換えることができるでしょう。
極論を言えば、紫外線でむしろ若返ることができる可能性すら示唆されているのです!!
◎…とは言っても、まだまだ十分な検証が行われている段階ではないことにも注意
しかし、、
化粧品のこういったニュースっていうのは少々言い過ぎる傾向があるんですよね…🥺
これまでも「第二の皮膚!」とか「塗る幹細胞!」みたいなハイテク技術搭載系の化粧品とかをニュースでどかっと大きく扱ったは良いけど、
しばらくしたらなんの音沙汰もなくなるということもよくありましたよね…。
化粧品って、発売すると薬機法という法律に縛られて表現がかなり制限されるということもあって、
発売前にわざとちょっと(だいぶ)大げさな表現で最新技術のプレスリリース出したりするんですよね🙂
今回もそういう傾向があるんではなかろうか…という懸念もやはりあります。
先程も言いましたがまだ発売前ですから少々言い過ぎた表現がまかり通る状況ですし、
実際この技術はまだまだ最新のものであって第三者機関によって検証を受けた状態とも言えないわけです。
もしかしたらいつものように肩透かしを食らうケースもあり得るのではないか…?
という気もするので、
現状公開されている情報や文献などを見て
どのくらい期待できるものなのか?考察してみます。
◎資生堂のプレスリリースから分かること
まず、資生堂のプレスリリースを見てみましょう。
▶資生堂、紫外線を肌に良い作用をもたらす光へと変換する革新技術を開発
実はこの技術のリリースは昨年の11月にまで遡ります。
この当時はあまり注目されていなかったのですが、今年に入って(日焼け止めシーズンが近づいてきたからかな?)徐々に話題を集めるようになりましたね。
内容を確認すると、なんだか難しいので一般の方が見てもよくわからないや🙂となったのかもしれません。
(ニュースは多分に話を端折っているので分かりやすいけど説明不足感はやはり否めなかったですね😅)
リリースの内容をかいつまむと、
以下のように新技術を搭載した日焼け止めは、紫外線を照射すると可視光に変換することができるそうです。
さらにこの可視光線には美肌効果があるとのことです。
そしてこの新技術の肝になるのは「Spirulinaエキス」と「蛍光酸化亜鉛」という二つの成分であること。
一旦UVを照射しして活性を低下させた培養細胞を用いた試験によると、
このエキスの美肌光を照射すると細胞活性が回復(むしろ向上?)したそうです。
さらに二つの混合エキスを使うと、UV照射後の炎症因子の産生を低下させると。
ただこれは「蛍光酸化亜鉛」が紫外線散乱効果があることによるものの可能性も高そう😅
(酸化亜鉛にも抗炎症効果があるからね)
なので重要なのは1つ目の図の現象だと思います。
◎「紫外線を美肌効果の可視光に変換する」ことは理論上可能なのか?
まず第一に考察するべきはこちらについてですね。
そもそも「紫外線を美肌効果の可視光に変換」というのが理論上可能なのか?ということ。
結論を先に言いますが、これは理論上可能だと思います。
光の変換については、従来の「紫外線吸収剤」などがそもそも紫外線を吸収して熱エネルギーに変換していたりするので、
利用する素材によってはそのエネルギーへの変換を別の光に変換するということができてもおかしくありません。
実際に衣類の洗剤などに利用されている「蛍光増白剤」は紫外線を当てると蛍光色の可視光に変換して放出する作用があります。
このような素材の中に、美肌効果の光に変換するものがあれば
今回の技術も十分信憑性を帯びてきます。
◎スピルリナエキスの主成分『フィコシアニン』の蛍光反応と美肌効果について
そして今回利用されているSpirulinaエキス=スピルリナエキスには、
『フィコシアニン』という青色色素が含まれています。
このフィコシアニン、平常時の見た目は青い色素なのですが、
大変面白いことに紫外線を照射すると赤く見える=「赤色光」を発する性質があるのです。
そして、美容系の識者の間ではよく知られていますが、
近年の研究で赤色光には線維芽細胞の活性を促して、コラーゲン産生やヒアルロン酸産生を増やす働きがあることが分かってきているのです。
実際にフィコシアニンがUVBによる細胞損傷を抑制したり、UVB照射によって細胞の活性を増加させるという研究報告も世界中で多数寄せられています。
そのため、このフィコシアニン(スピルリナエキス)の紫外線変換による美容効果は、まだまだ研究段階とはいえ、かなり信憑性の高いものではないかと考えられます。
蛍光酸化亜鉛については今の所調べきれていませんが、
フィコシアニンの効果だけを見ても
あながち誇張表現をしているわけではなさそうです。
◎日常利用で十分な効果は得られるのか?【アネッサ デイセラム】の成分を見てみる
というわけで、この技術の根幹成分であるスピルリナエキスに大変面白い効果があることはわかりましたね。
しかし、最も重要なのはこのスピルリナエキスがどのくらいの量で効果を発揮し、実際の製品にその十分量が配合されているのか?ということです。
試験管試験で一定の効果があったとしても、それは通常使用しない過剰な量を利用していたりして
実際の利用時には十分な効果を発揮しないということも考えられます。
よく考えればフィコシアニンは紫外線を照射すると赤く見えるわけですから、
あまりに高濃度だと日焼け止めを塗った後の肌色が赤っぽく見えてしまう可能性が高いですよね…😅
しかし先程見せた写真では、どちらかというと青っぽい光になっているので…
(多分これは蛍光酸化亜鉛の色だと思います、、色々調べても蛍光酸化亜鉛に美肌光に変換するとか美肌効果のエビデンスは見当たらなかったので、赤色をカモフラするために青い蛍光を発する蛍光酸化亜鉛を入れた可能性あり?)
スピルリナエキス自体はそんなに多くないのではないか?と予想します。。
化粧品では酸化亜鉛は10%~20%とか配合できますが、
エキスは1%以下の配合に抑えられるのが一般的です。
実際、2月21日にこの技術を搭載したとされる
「アネッサ デイセラム」が発売するのですが
全成分が公開されているので見てみますと
ジメチコン,水,酸化亜鉛,メトキシケイヒ酸エチルヘキシル,エタノール,セバシン酸ジイソプロピル,カプリリルメチコン,BG,オクトクリレン,酸化チタン,シリカ,グリセリン,トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸,ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル,PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン,パルミチン酸デキストリン,トレハロース,イソドデカン,セスキイソステアリン酸ソルビタン,PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル,マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル,ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン,PEG/PPG-17/4ジメチルエーテル,ポリアクリル酸Na,グリチルリチン酸2K,チャエキス,トルメンチラ根エキス,プランクトンエキス,アセチルヒアルロン酸Na,イザヨイバラエキス,スピルリナプラテンシスエキス,水溶性コラーゲン,PPG-17,トリイソステアリン,ジステアルジモニウムヘクトライト,PEG-10ジメチコン,イソステアリン酸,水酸化Al,ステアリン酸,トリエトキシカプリリルシラン,EDTA-3Na,BHT,トコフェロール,ピロ亜硫酸Na,タルク,クエン酸Na,クエン酸,トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルジメチコン,ハイドロゲンジメチコン,フェノキシエタノール,香料,マイカ,酸化鉄,合成金雲母
酸化亜鉛はやはりとても高濃度なのですが、スピルリナエキスはあまり多くないですね。
あと全体的な構成を見ていると、酸化亜鉛と紫外線吸収剤を主体とした従来の処方にスピルリナエキスをちょっと入れてるだけ、という印象…🙂💦
これで本当に効果があるのかどうかは何とも言えない気がします。。
◎実際に効果を発揮する濃度は何%なのか?資生堂の特許から分かること
次に実際の効果発揮濃度について、資生堂が2019年に出している関連の特許が昨年公開されていたので見ていきます。
普通に読むだけでもかなり面白いのですが、
断腸の思いで関連している資料だけ見ます😅
まずポイントになるのは、この新技術日焼け止めの基本の考え方は
先程のアネッサの日焼け止めで感じたように
「通常の日焼け止めの構成に、スピルリナエキスの美肌光変換効果を付与したもの」
という感じです。
まず大部分の紫外線を通常の日焼け止めの技術で遮断します。
しかし通常の日焼け止めは、完全に紫外線をカットしているわけではなく
ある程度の紫外線を透過してしまうのです。
(SPF50の場合理論上98%遮断しますが、2%漏れ出てきます。)
この漏れ出た分の微量の紫外線を、スピルリナエキスなどの効果で美肌光に変換する、
という二段構えのロジックになります。
そのシュミレーションとして試験している試験法が以下のもので、
一旦UVフィルターを通した透過光を波長変換物質(フィコシアニン溶液)の光に更に通して線維芽細胞に照射するというもの。
その結果が以下のものです。
左端の何も照射していない細胞に対して、
UVBのみと、0.4%のフィコシアニン溶液と、2%のフィコシアニン溶液で比較しています。
(縦軸が大きいほど、細胞活性が高いことを意味しています)
48時間も照射しているので、通常の条件とはだいぶ違う点には留意しなければなりませんが、
2%溶液の方はなんと元の細胞よりも活性が上昇している結果です。
スピルリナエキスが2%入っていたとしたらむしろ塗って日光浴した方が肌きれいになるかもしれない結果です😅
ただし0.4%の方は、紫外線に直接当たるよりはだいぶマシだけど、当たらないに越したことはないよね、という結果です。
0.4%程度ですと、紫外線の影響をかなり緩和しているけどそれでも紫外線による細胞障害を完全に防止できません。
もう一つ別の検証では、
一旦UVを長時間当てて細胞の活力を低下させて、再度同じように試験すると、
0.4%の方がむしろ細胞の活性低下を抑制したというデータもあるのですが、、
まぁ実際の使用だと一回細胞活性をわざわざ低下させる行程が存在しないので、
この結果はあまり重要ではないと個人的には思いました。
なので参考にするべきは最初の試験データだと思います。
◎アネッサデイセラムは1%以下配合が確定なので、美肌効果といえるほどの効果はないかも…?次期発売のものにも期待!
これを考慮するとスピルリナエキス1%以下の配合では
漏れ出た紫外線を多少の美肌光に変えることはあっても、
大きなマイナスを小さなマイナスに変える程度の効果(プラス効果まではない)しか期待できないのではないか?
と僕は感じました。
故に来週発売するアネッサデイセラムは、やや効果が弱いのではないか?と思うところです🙂💦
※紫外線のダメージを通常の日焼け止めよりもさらに抑制してくれる可能性は大いにあるので、それはもちろん素晴らしいことだと思います!
しかし5月にはより高額(30mL:5280円)の
【SHISEIDO アーバントリプルビューティサンケアエマルジョン】
が発売されるということですから、
さらにスピルリナエキス高濃度のものを期待させてもらいたいと思います😉
こちらも注目ですね!
ちなみにアネッサ デイセラムは既に予約したので、また届いたら使用感等についてブログor動画化したいと思います!💡
それでは長くなりましたが本日は以上です!
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