私はそもそも、
ピラティスをする時に
「おへそを背中の方にぐっと引き寄せて~」とか
「お腹をへこませて~」とか


そういうキューイングがあまり好きじゃない。
(使い方と使うタイミングによっては有効に働く時もあるんだけどね)

…というのも

アメリカにいた頃、長い間その指示に従い
お腹をうまく使える=下腹を凹ますこと、だと思い
一生懸命下腹に力を入れていたけれど


その後ロルフィングのトレーニングにいってから
“下腹の筋肉が硬くなり過ぎてる。これだと子宮を圧迫しちゃうよ”
…と言われ、

そして、その後ロルフムーブメントのトレーニングに行って
生まれて始めて、腹横筋が働く感じを感じた時に

「これ、ほとんど力が入ってないじゃ~~~~ん!」
と驚いた。


それまでの下腹の意識をして、先生に確認してもらうと
「それは完全に腹直筋が働き過ぎている状態だね~」
と言われ、

あぁ、私のこれまでのピラティスはなんだったんだ…叫び
…と一瞬(いや、しばらく)むなしくなった経験があるから。


その後、いろいろなトレーニングを経て
うまくからだの深部のグループが働いている時が感じられるようになり
まだまだマスターではないけれど

結局、深部を活性させるには、
感覚とイメージ、そしてからだを信じてあげることが
一番効率良く働くんだな~


自分のからだを通じても
クライアントのからだを通じても感じる。


先月通訳した、ポールスターピラティスのトップであるBrentも
なーんとなんと同じ意見で。
ロルフィング業界では当然のことなんだけれど、
ピラティス界のそれも上の方の人でそういう意見を持っている人に出会った事なかったから
びっくり仰天。

お腹がうすくなったり、へっこむのは、
“へこませよう”としたからではなく
うまく深部やからだを意識して動いた結果、生じるもの。


ピラティスを教えていくうえでも
ロルフィングを教えていくうえでも
気をつけたいことですね~。