昨日の“準備をしていない時に限って…”の記事の続き。


災害時、さすがに余震も続いていたので
あまり眠れなかったり不安だったりはあったものの
比較的おだやかに夜を過ごすことができました。


その大きな理由の1つが
テレビがなかったので、テレビを見なかったこと。
だと思います。


震源がどこか、震度はどうか、
電車はどうなっているのか、
そういった情報はやはり必要なので
ネットで調べたりしていましたが

被災地の映像は、一部をUstreamで見たくらいで
ほとんど見ていませんでした。


見ていたら、さすがに恐怖で
おだやかでいにくくかったでしょうね。


私たちは視覚から莫大な情報を得ます。

思っている以上に視覚からの情報は
脳にも体にも影響します。



今回、震災の夜に滞在させていただいたリラクゼーションサロンには
ご家族が阪神大震災の被災者だという方がいて

その女性が

「私はその時東京に住んでいたんだけれど、
 家の中でテレビに釘付けになってしまって
 かなり精神的に参ってしまった。


 だけど、家から外に出たら
 笑顔で普通に生きている人がいっぱいいて
 “私は日常を忘れてしまっていたな”
 …と思い知らされた。

 だから不必要にテレビで無惨な災害の映像は見ない方がいい」

と、ご自身の経験も話してくださっていました。


本当にそうだと思います。


アメリカにいた時に911が起こりましたが
あのとき、現場のリアル過ぎる写真の掲載に
多くの批判があったことを思い出します。

視覚的な情報が記憶に残すインパクトはすごいです。
(そしてきっと引きつけられてしまう力もすごい)


今回は日本での出来事で、
狭い日本、似ている場所も多いし(海とか山とか)
実際に被害にあっていなくても
知らないうちに、脳の中で仮想被害にあってしまうことだってあると思います。


情報収集は大切ですが
くれぐれもビジュアル的な情報に引きつけられすぎないように。


メディアをコントロールすることは難しい。
自分で自分の身を守っていきましょうね。



被災地にいない私たちの在り方が大切な時です。