先日ストレッチなどを教えていらっしゃるクライアントからこんな質問が届きましたメール→


ストレッチしていて、お腹の筋肉がつる方がいます。腹直筋がつれてるようなのです。よくつるのは前屈の動作や、座位であぐらのように足裏を身体の正面で合わせたポーズの時などです。前屈は膝裏を突っ張らずにゆるみを作り、その方はどちらもお尻に座布団やバスタオルを入れて少し高くして行うようにしています。時々は臥位でストレッチしている時もちょっとした拍子にお腹の前側がつってしまいます。どうしてお腹がつるのでしょうか?ストレッチの際に何か気をつける事はありますか?


あいにく私はまだ出会ったことがないケースなのですが
私的に考えられることをシェアしたいと思います☆


細かいところは実際にその症状が起こる人にお会いしないとわからないのですが、


前屈の動作でお腹がつれる
…ということに関しては


前屈で、お腹に力を入れてムリにからだを倒そうとしてしまっている可能性があります。


また座位での前屈やあぐらでお腹がつってしまう場合、

前屈に関しては上記のことに加えて
座位の状態で、骨盤が後ろにコロンと転がってしまい
(いわゆる後傾)
上半身をまっすぐにしようとする際に
腹筋に力を入れておこなってしまっている可能性が考えられますね。


座位での動きはストレッチでもヨガでも何でも
座り方が鍵になってきます。




質問によれば、おしりの位置は座布団などで高さをつくってあげているようなので
まず、それで少しはただ床に座るよりやりやすくはなっていると思いますが

坐骨の上(細かく言うと、坐骨でも少し前方)にしっかり座れるような
サポートを入れてあげる
ことが肝心です。


また、あぐらの時には
股関節などの硬さによっては
足を置く位置を調整する必要があるかもしれません。

手前に寄せた方が
坐骨の上には座りやすくなることが多いですが
もし、それをする際にお腹に力が入ってしまうのであれば
少し足の位置を遠ざけてあげるといいかもです。



前屈でもあぐらでも何でも
上半身を前に倒すという動きをする際には

とにかく、股関節から前に倒す
…ということを伝えることも肝心。
(もちろん、背中のストレッチをしたいのであれば、背中を丸めてもいいのですが、その時にも、お腹を縮めることで丸くするのではなく、背中を広げるつもりで丸めたいですね)


股関節の位置がわからない方も多いので
それを教えることも、動きを伝えていくうえで欠かせませんね☆



質問を読む限りでは
上半身を前に倒そうとして
もしくは、骨盤の真上にできるだけ頑張って保とうとして
腹筋に必要以上の力を入れて
むりくり何とかしようとしてしまっている可能性
が大。


最初はたくさん前に倒せないと思いますが
できるだけ上半身は長いまま
背中を丸めずに股関節から倒していくこと

改善していく一つの手段になるのではないかしら。


質問にある、仰向けの状態でも、
多分、腿裏を伸ばそうと脚を引き寄せたり
膝を引き寄せたりするようなストレッチで
お腹がつれてしまうのではないかと思います。

これもまた、ムリに手前に引き寄せようと
お腹の力を使ってしまっているがゆえに起こりやすい
ので

手で引き寄せられなければ
タオルやヨガベルトを利用してみるのもおすすめ。


これぜーんぶ気をつけていてもそうなってしまう場合は、

そのストレッチをしている本人が
からだの力を抜けていない可能性も大!(・・*)+++


力を抜くということを伝えていくのは
なかなか至難の技ですが(特にグループの場合)

仰向けであれば背中を感じてもらいながら
座位であれば、
上半身が坐骨から頭部へと両方向に伸びていくことを意識してもらいながら

力を抜いたままでできる範囲内でOKですよ~

…ということを伝えていけるといいんではないかな~と思います顔



すべて推測の範囲内ですが
参考までに☆


身体が硬い人にとっては
動きを大きくできることが
柔軟性が増してきた証拠のような気がしてしまいがち
なので

ムリにたくさん前に倒したり、脚を引き寄せたりできるよりも
上半身のバランスができるだけ伸びやかなまま、その動きができる方が
結果としては本当の柔軟性に近づくこと
を伝えてあげたいものですね♪


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