こんばんは、アドバンス ロルファーのユキです★夜の長いつぶやきです☆


映画「ピナ・バウシュ 夢の教室」を観てきました。
http://www.pina-yume.com/




「ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」


も観たけれど、それとはまた違う良さ!


「夢の教室」は、10代の男女がピナ・バウシュというダンサー/振付家の作品を10ヶ月かけて学び舞台に立つまでを描いたドキュメンタリーです。(詳しくは上記ホームページを)


ダンス経験がない10代の見ず知らずの男女が、
週に1度何ヶ月もかけて、
「踊る」ことを知り「作り上げていく」。


それまでは、「できない」「よくわからない」
と発言することもあった子どもたちの顔が、
ある時を境目に、大人な表情になり、真剣さを増していく。
目にも深みが増して、研ぎすまされていく。
作品を作り上げていく過程へと自然に、そして自分の意思で引き込まれていく感じがすごく伝わってきて、心うたれました。


時間をかけて、
動くことを知り、表現することを知り、
そこが身体や心や気持ちの中の何かを動かしていく。


セラピーではないけれど、セラピーです。


プロの先生に、プロの衣装にメイクに舞台。
なんて良い経験!!
若いうちから質の高いものに触れるって大切ですね。
空気が学んでいく子どもたちの姿がすごかった。
彼らのこれからの人生の、自信、支え、輝きになっていくでしょう。



アメリカにいた頃参加していたダンスカンパニーの1つでは
市や州から助成金をもらって、
地元の中高へダンスレッスンに行ったりしていました。

中高生の男女にボールルームダンス(ソーシャルダンス)を教えるんだけれど
最初はみんな照れくさそうだったり、
どうでもいいやって感じだったりしても
しばらくすると、楽しそうだったり、
照れくさそうでもやり始めたり
こっそり陰で仲間内だけと練習していたりするんですよね。
そういう子に限って、ちゃんとわからないところを質問してくれたりとか。


私は映画のようにじっくり付き合う機会はなかったけれど
映画によってそんな記憶を思い出し、
子どもたちにああいう機会は大切だな~と、なんだか考えさせられました。



ダンス経験のない人たちをダンサーとして使うことができる振付家が
私はとても好き♡
そういう振付家の元で踊ることが多かったからかもしれません。


あぁ、本当にいい映画だったな~!
子どもたちに魅せられてしまった…!!

あの舞台の空気感。
作品を作り上げていくあの感覚。ちと恋しい。