いつもありがとうございます。アドバンスト・ロルファー™のユキです。
★アメリカの大学のダンス学部で学ぶということ②★
今回はアメリカの大学でダンスを学ぶにあたる施設とパフォーマンスについて。
私が通った、コロラド大学ボルダー校ダンス学部。
施設
・ダンススタジオ
こちらはメインとなるダンススタジオ。
とにかく広く、高さは建物の2〜3階分。
ここの空間の広さのおかげで、私の小さい身体なりに、大きく動く、ということを習得できました。
ここでは150人まで収容できるパフォーマンスが可能。
・その他にダンススタジオは2つ。
1つは、メインスタジオの1/3くらいの広さ。
バレエのグランアレグロをしても十分飛べる、十分な広さ。
もう1つは、少し狭めで、実技のダンスのクラスは難しいけど、リハーサルなどはできるくらいの大きさ。
もう1つ小部屋があり、座学などで利用するけど、ちょっと一人で動いたりするときにも使用。
・それぞれのスタジオに音響システム完備。
パフォーマンス
・金夜、土夜、日マチネの3公演が定番。
水木の夜にドレスリハーサルで、本番のような通し稽古をしました。
出演者だけでなく、スタッフも生徒により運営されているので、準備は念入りに。運営トップには舞台装置のクラスも教える先生がついていて、照明デザインなどは先生がつくってくれます。
・衣装
衣装は、卒業公演などだと予算があり、学校からお金が出ます。ほかの作品については各自。衣装部屋で借りることも可能でした。
先生の作品を出す公演が年に1回ありましたが、その公演は演劇学部の衣装担当がデザインして作ってくれるオーダーメイドです。感動的！
・出演料
出演料さえ出ないものの、出演料をダンサー側が支払うことは皆無。時間、エネルギーを注ぐのみ。
公演は当時は一席10ドルで一般販売もしていました。
パフォーマンスの条件も、本当に恵まれていたなぁと思います。
ダンサーはゲストチケットを各公演2枚もらえました。
リハーサル
自分が振り付けをしてリハーサルする時などは、早い者勝ちでスタジオをおさえます。
参加する生徒のスケジュールを合わせて、場所をおさえて調整。
コロラド大学在学中、ニューヨークの大学に編入しようと試験を受けたことがありました。マンハッタンにある小さな私大だったこともあり、スタジオも狭く、人数に対してスタジオの数が少ないことに驚き。合格しましたが、設備が圧倒的にコロラド大学の方が良く、結局コロラドに居続けることに。
作品を作りたくなったら、贅沢な広さのスタジオを自由に無料で借りることができたのは、本当にダンサーにとってはこの上なく幸せな環境でした。
ミュージシャン
ちらっと書きましたが、コロラド大学ボルダー校ダンス学部のミュージシャンのレベルは高いです。
当時、ミュージシャンは、バレエクラスのピアニストは2人、モダンダンスのクラスのミュージシャンは5〜6人。1クラスに2人のミュージシャンが参加することもあれば、ゲストインストラクターなどが来て合同クラスの時は全ミュージシャンが集まるので、とっても贅沢な生演奏になります。
バレエで生演奏は日本でもよくありますが、モダンダンス（コンテンポラリー）のクラスでも生演奏というのは本当に贅沢。その時とっさに浮かんだ先生の動きに、プロフェッショナルに合わせてきます。毎日インプロビゼーションのジャムセッションのようなものです。
そして、毎週違うミュージシャンが来るので、音の雰囲気も変わり、それも楽しい。
モダンダンスのクラスに来てくれるミュージシャンの中には、プロミュージシャンのKitaroさんのボルダー公演でバックでパフォーマンスした人も数人。誇らしいレベルです。
私は最初はここしか知らなかったのでそれが普通だと思っていましたが、ダンスフェスに大学代表として行った時に、我が校のミュージシャンのスキルの高さを他校生にべた褒めされました。
アフリカンダンスも、ボルダーには頑張っているアフリカンダンスのチームがあり、本格的なミュージシャンが来てくれます。さまざまな楽器も勢揃い。かなり本格的な音の中で練習できます。
カウントがなくても、どこの音で入ればいいのかを学べるのも、ミュージシャンと空気で会話することを学ぶのも、とてもとても重要な時間でした。
日本の大学で学んでいないので、どう違うとは言えませんが、施設、パフォーマンスの条件、ミュージシャンなど、コロラド大学ボルダー校は本当に恵まれていました。
他の大学や日本の大学を知らないので比べられないけれど、後悔のない環境でした。
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