あんなに大好きなものだったのに、どうしてすぐ手に取れなくなってしまったんだろうo
ある意味では夢を叶えたはずなのに、足りなくなったものばかりが目に付くoこれからも落っことしたままで進んでいかなきゃいけないのかなo
「やりたいことがやれたら、そんなにいいことはないよね(できる訳がないけど)」
じゃあ私は何のために大好きなものを守ろうとしてきたんだろうoどこかで捨てなきゃいけないと分かっていたら距離を置いたのかなoそれでも、未だに捨てる気になんてなれないo心のどこかでは「まだ取り戻せる」と思ってしまうo取り戻すにしても、方法はきちんと選ばなくちゃねoたどり着く結果が同じでも、逃げて後戻りして取り戻すのと、先に進んで迂回しながらもう一度同じ道に戻るのとじゃ全然違うo
今必要なのはいつか手に出来るはずって信じられる「結果」oだからね、回り道しながらでも私は進んで、同じ道に戻らなくちゃo「似ている道だから」って誤魔化したところで、違うものは違うo私が選んだのは偽物の道でしたo本当に行きたい道は臆病故に逃してしまいましたo
「心配をかけさせてしまうから」「迷惑をかけるわけにはいかないから」
そう言い聞かせて無理やり飲み込んだつもりでいたけれど、喉に詰まらせていただけだったみたいoだってずっと息苦しかったo叶えたはずの夢が重苦しくて仕方なかったo夢が叶った喜びや幸せなんて一瞬たりとも感じなかったものoただひとつ、「これでもう何も言われない」「そっとしておいてもらえる」って安心しただけo誰かからの期待のために、誰かの安心のために(私にとっての)異物を飲み下せるほど、私はお人好しではないみたいoたくさん恩があるし、大好きなのも確かo喜ばせて、安心させてあげたいことも確かoだけれど、そのために私自身が大好きなものを捨てて、目を伏せて生きていくのは、ごめんなさい、私にはできませんo
それができたら大人なのでしょうが、あいにく私が知っているかっこいい大人というのは、大抵が自分の大好きなことを心から楽しんでいる人々ばかりなのですo私の視野が狭いだけで、そんなのはほんのひとにぎりだけなのでしょうoだから、あなたたちは、私により良い時間を過ごして欲しいから、身近にあるとは思えないひとにぎりの幸せにかけることなどよせと言うのでしょうo
気づいてしまった私の中には、期待を裏切るような選択肢が生まれていますoこれが一時の気の迷いだと言うなら、私はもうどこにも楽しみなんて見出さないまま目をつぶって生きていきますo好きなんて気持ちも、好かれたい気持ちも、何ものにも執着することなくただ日々を浪費するでしょうoそれがあなたたちの望んだ私の姿ですか?私の望んでいる私を迷子にさせたくないoお願い、私を帰してくださいo