10年前の311

 

あの日、私は都内の雑居ビルの9階で番組の収録をしていました。

今まで経験したことがないほどの激震に倒れてくる大きなラックの間をはって出口まで行き、階段も立てずに両膝をつきながら降りてビルの外まで逃げました。

自分がどこにいて、誰といて、どんな恐怖と不安の中で家までたどり着いたのか今まで生きてきてこれほどまでに鮮明にその日の記憶がよみがえる出来事はありません。

 

 

 

被災地からこんなに離れた場所にいた私ですら、足の震えが止まらないほどの恐怖を味わったのだから、被災地の方々の恐怖や不安は想像を絶するものだったと思います。

 

 

 

大切な人、家、場所を一瞬にして奪われてしまった出来事を時を戻してなかったことはできないけれど、若い世代の誕生や成長と共に、あの出来事を教訓に被災地の復興が日々進むようにと願います。

 

風評被害に苦しむ福島の農産物をスーパーで買ったり、コンビニの被災地支援の募金箱に募金する、常に防災意識をわすれないこと…などなど。

 

この10年の間、ずっとやってきたこと、自分にできることを変わらずにやって行こうと思います。



つぼみ