お話①無期懲役
お話②治るって心を決めるの

全ての出来事は私にとって必要なものでした

この経験にとても感謝しています

それまでの私は世の中の自分しか見えていませんでした

歩けなくなってはじめて、障害をもつ人と、もたない人の両方の気持ちを知りました

障害者になったわたし

わたしに優先席はありませんでした

わたしにエレベーターはありませんでした

障害者になったわたしの使えるものはありませんでした

例えば通勤

優先席に座るためには

始発の駅で2本は見送って列の一番前に並ばなければいけませんでした

それでも突き飛ばされたし、あからさまに嫌な目を向けられました

車椅子や杖でエレベーターに乗るためにはエレベーターの目の前につく車両のドアに乗りますが

電車が駅についても

わたしはエレベーターに乗せてもらえませんでした

エレベーターはいつも他の誰かを乗せていってしまいました

悔しかった、これを書いていると涙がでる

わたしは

「わたしは待たなくてはいけない、いつも2番目なんだ

という謎のルールを学びました

「じゃあ通勤ラッシュに乗らなければいい、人混みにくるな」

そう考える方もいると思います

私は毎日朝の始発で出かけていました

そんなの常にやってます

だけど、わたしたちは

既にいつも十分に疎外感を味わい、人に迷惑を掛けているという気持ちをもって生きています

無茶苦茶がまんして、めいっぱい遠慮しています

自分を嫌いになり、恥ずかしく思うように突き付けられているんです

それが、治る病気を心から治らなくしている原因のひとつでもあります…

迷惑ならもっと優先席を増やしてください

フレックス勤務を取り入れやすくしたり

使えるバリアフリーを増やしてください

とは言え

正直にね、障害をもつ人の中にはちょこっとズルい一面をもつ人もいます

それについてはつづきに書きますね

つづく