もう、五年以上も前の試合。あどけない少年の日のこと。
現在その投手は、プロも注目する選手らしいのだが、彼から息子はピッチャーライナーを打っていた。
そんな昔の動画を、いまこの時期に見つけて送ってくださったことが、驚き。
ドラマなら、映画なら、ここは激情的な音楽が流れて、人生の岐路となるシーンなのでしょう。起承転結でいうところの、「転」。
現実は、何の波風も立たず、凪の状態。本人は大きなパスを投げてもらっているのに、気が付いていないまま。
映画のようにわかりやすく音楽は流れない。
どこをどう描くかで、ストーリーは脚色されていく。
きっと誰にでも、「転」となる瞬間はある。
疎遠になっていたからの再会は、ストーリーとしては、大きく動く瞬間でもある。
自分が主人公になった気持ちで、日常の「転」を見極めることが重要だ。
きっかけの瞬間になった時には、案外それにまつわる何らかのつながりがあるものだ。例えばそれに関する会話を別の誰かとしたとか、掃除をしていたら出てきたとか。
ぜひ、つながっていくストーリーを見つけてほしい。