天ぷらカー生活も、もうすぐ4年目を迎えようとしています。
と、いってもここ3か月あまりは、燃料買っての生活ですがwww
しかし、定期的に廃油は回収してきておりまして、久々に濾過済みストックが200lを超えました。
ああ、薪とか燃料に余裕があるって、なんて幸せなことでしょう。
天ぷら油の濾過装置は、ブログ書きだしのころに一度だけ書きましたが(濾過装置)、あれから年月相応の(笑)汚れと、ちょこっとのバージョンアップがされたので、濾過済み200Lをこえた良い気分のこの機会に、我が家の廃油濾過装置をご紹介いたします。
昔の写真と見比べてみましたが、いやあ、いい感じに年を重ねています(笑)
では、一番上から見てみましょう。
ここは50Lくらい入るドラム缶。
ここに投入した廃油が、ゆっくりと濾過装置を流れて最終的に、ストックタンクまで自然落下していきます。
100均のザルは、ドラム缶に油を投入する時に、ドラム缶の底に沈んだオリをかき混ぜないようにするための工夫。 (別にあのザルで濾過しようなんてモノではないですよ。)
結構、ドラム缶の底には細かいゴミが沈むんです、それを新しい油を投入するときにかき混ぜたら、せっかく沈んだゴミが次のステージに流れてしまうので、それを防ぐ目的です。
僕の濾過装置は3段濾過ですが、すべてのステージにトラップ(と、僕は呼んでいる、下からちょっと浮かしたところに蛇口つけてるの)を設けています。
ゴミを、物理的に濾過するのと同時に、すべてのステージで沈殿濾過も行なえてると考えています。
では、2段目です。
100均の不繊布、これが冬場の動物質対策におおきな力を発揮します。
ズテンの金物で底上げしてあり、ペール缶下部には少しのゴミが蓄積しています。
動物質が入り込んでいても、冬場の気温で自然落下で濾過していたら、大体ここでブロックできます。
ボールタップのおかげで、1段目に沢山仕込んでもあふれることはありません。
ちなみに↓が、不繊布でキャッチした動物質の固まった油(もしくは、オリーブオイルとの可能性もアリ)。
見た目はメッチャ液体の油なのに、良く見るとぼんやりしたものが浮いてたりするアレです。(下の方に白く固まってるアッチは、濾過装置に投入すること自体、無いようにしています)
動物質を車に入れてしまうと、配管内壁に付着して起きる「動脈硬化現象」や、フィルター詰まりなどの症状をおこすことが危惧されます。
温度で液体にも個体にも姿を変える、ややこしい「動物質」の油、、あらため「脂」。
天ぷらカー乗りの大敵です。
でも、性質を見抜けば、対処は可能ですね。
↑こんなん流れて来たら、燃料フィルターは困るでしょうね(笑)
暖かくなって来たら、せっかくキャッチした動物質らがまた、溶けだしては面白くないので交換したものです。
この不繊布は袋のサイズが大きいので、めったに詰まることはありません。
そして、仕上げの3段目。
衣装ケース2段重ねのティッシュペーパー1箱分を、キッチンペーパーで3層くらいのミルフィーユにして置いてあります。
最悪、ここまで動物質が降りてきて詰まってしまうこともたまにあります。
濾過を急いでいて、放置濾過を怠ったものを投入すると、たちまちこの3段目が詰まります。
本当に細かい、濾過しなくてはいけないゴミは、上部の2段では濾過はできないのです。
そしてまあ、詰まったら、、、上の一層目のキッチンペーパーのところだけを交換すれば、ベットり着いた動物質や沢山来ちゃったゴミを簡単に除去できて、ティッシュの交換頻度を下げることができています。
でも、年に3~4回は全とっかえもしますよ。
このティッシュを使ったろ過方式は、発案者の名前をとり「やまの式」と呼ばれています。
このシステムを取り入れる方は、やまのさんへのリスペクトをお忘れなく!
ちなみに、衣装ケースのトラップには、4年間たってもゴミはたまっていません。
綺麗に濾過できているという証拠と思っています。
そして綺麗になった廃油、、あらため燃料という意味での呼び方、WVO(ウェスト・ベジタブル・オイル)は、ストックタンクの200Lのドラム缶へと流れていきます。
手前のドラム缶が満タンになったら、次のドラム缶に勝手に流れてくれます。
そして、ストックのドラム缶は圧抜きできてないとWVOが流れていかないので、圧抜きの配管 兼 給油ノズルスタンドとなっています。
給油は、ホームセンターなどでも売っているギアポンプに、乾燥機のモーターとテンションを組み合わせた給油システム。
給油ノズルの手元についたスイッチひとつで、とっても楽でスピーディーに給油可能となっています。
そして、最近追加したこの濾過前ストック沈殿タンク!
これのおかげで、今年の冬はホントに濾過が楽でした。
とりあえず、頂いてきた廃油は全部、この中に投入します。
(下部に溜まったオリや動物質などのクソミソは、それだけまた違うのに溜めて沈殿させ、綺麗に分離したら上部に綺麗な油が見えてくるので、ころあい見てから、ここに投入。 このクソミソから分離できる油も、結構いい量がとれる!)
そして、よこの窓で動物質やゴミの混ざり具合やその後の沈殿を確認。(必ず3~4日は置いておく)
そして、上の綺麗な廃油のみを抜き取り、濾過装置へ投入する。
このひと手間のおかげで、格段に濾過装置の管理が楽になりました。
(でも、これでも、動物質は2段目に溜まるのよー。)
天ぷら油で車を走らせるときのトラブルで、、車側のシステムが原因の場合と(配管の継ぎ目からエアー混入など)、入れる燃料の質でおこるトラブル(フィルター詰り、動脈硬化)と、天ぷらタンクのガス欠と、、あとはまあ、噴射ポンプが何らかの原因で壊れるといった、大きく4つに分けて診断して対処しています。
上記の理由で、なるべくトラブルなく乗り続けるにはキチンとした濾過が必要だと思っています。
以上、マニアックな世界のお話しでした。