今回でようやくおしまい、「私はストーブだ」の報告、最終回です。
ロケットマスヒーターの隣の部屋にあった、一見ロケットマスヒーターと似たようなベンチが併設されたデカいヒーター。
韓国の旅から帰ってきた今思うことは、このシステムをもっとしっかり聞いとけばよかった。。
これは、ペチカのようなモノとオンドルの合体したモノ。
なぜにレンガ組だけで、これほどうまいこと横引きまで持って行けるのか。。
アップドラフトとダウンドラフトを上手にコントロールしているであろうことは図面からも想像できるのだけれども、その気流の流れをどういう造作で作り出しているのか、、
ってか、煙をわりと最初のタイミングで落とすのがポイントなのかな?
もし、来年も行けるんなら、こいつの仕組みをモノにしたい、、とか、今から思ってしまっています(笑)
なにって、今ある薪ストーブの背中に、こんな感じのレンガの蓄熱体を作れないか思案中なのです。
薪ストーブ単体ではどうしても燃費が悪すぎると痛感しているので、この気流を上手に操る造作をマスターして、排熱の有効利用をしたいものです。
いやー韓国では手作りストーブはものすごい盛んなのも実感したけれど、なにってこの煙をコントロールする術も熟知てるなーと感じました。
いやー、堪能したな、ほんと。
「私はストーブだ」 のイベントの夜は、手作りストーブの良い点や改善点などの意見交換が行われていました。
キム・ソンウォンさんが司会、進行しながら進んでいきます。
ちなみにキム。ソンウォンさんからは、創意工夫されたストーブが出てきて大変良いけれども、もう少し燃焼室内の強度なども考えて作らないと、今は良くても長い目で見た時に心配なモノが多い。
気密性もしっかりすること、、
など、ざっと感想を述べられた後、何人かのストーブビルダーの方が前に出てきて、色々思ったことを熱く語っていました。
そして面白かったのが、ストーブビルダーの人間性グランプリ。
一番人がいいのは誰だ? ってので、ビルダー達が投票するんです。
そして選ばれた人には賞金もでる!
まあ、たったの10万円ですが。
「きっと彼は、みなさんにマッコリをおごる為にこのお金を使うでしょー(笑)」
なんて言われながらの受賞www
なんとステキな賞でしょう!
そして、音楽も。
日本代表・ピカレーー!!
今回の旅が彼の歌と共にあったことは、僕らにとってとっても幸せななことでした。
そして、歌は言葉の壁なんて簡単に超えてくんだなと感じれました。
ハジャセンターの学生たちの歌も、ホントに素晴らしかった。
あの子らまじカッコいいーわ。
最終日にもさ。。
学生たちがまた見せてくれるんですわ。
パーカッションだけで、もおすごいのなんのって!
可能ならば、生でもう一回聞きたいと本気で思ってます。
やっぱ来年も行くかな、、
ピザ釜も、完成していました。
途中、写真撮りそこねたんだけど、最後に記録写真をプリントアウトして後悔してくれるという心遣い。
スゴイよねー。
だいたい完成ですね。
ロケットストーブの土のベットやこのピザ釜には、赤土がとっても上手に使われていました。
土の比率を聞いたところ、砂:3 赤土:1 石灰0.6 だそうです。
砂が構造材で、赤土が接着剤というイメージだそうです。 石灰は強度をあげる役割だったと思います。
なるほど、赤土だけじゃスゲー割れるけど、そんだけ砂混ぜたらあんまり縮まないんだろうなーと、すごく納得。
赤土の質によって、砂の割合は変化するからとのことでした。
勉強になります。
最後に、キム・ソンウォンさんと昼食を呼ばれながら多少の質問と、来年行われる広島での「私はストーブだ」の話も少々。。
あ、また詳しく告知しますが、2014年3月15~16日に、「私はストーブだ in広島」 を行います。
このブログを興味持って見てくださったみなさん、ぜひ来てください。
記念のナイフも頂きまして、オジサンたちは楽しそうにはしゃいでいました(笑)
(詳しい報告ブログを書いてるわたなべさんと、キム・ソンウォンさん)
これにて、「私はストーブだ」の報告は終了です。
とても先進的なイベントで、すごいボリュームと情報量、それに参加者の人数に圧倒されました。
良い学びをさせてもらったし、まだしかし学びきれんかったし!
なにより、主催者やイベントスタッフ、ハジャセンターの学生の子たちの お・も・て・な・し に感激しっぱなしでした。
あんな心遣い、なかなかできたもんじゃないです。
燃焼や手作りストーブの技術だけでなく、心遣いや人を迎える姿勢も学ばさせていただきました。
次の人に僕も恩返し、、ではなく恩託し?
教えてもらったことを、バトンを渡すように次の人に上手に渡せることができたらと思いました。
韓国の旅の報告は、もう少し続きます。
旅の核心、オンドルに迫ります!!