アメリカ、ミシガン州の小学校、


スティーヴランド・モリス君の話





その小学校では、理科の授業で、マウス(ネズミ)を


使って、実験するため、マウスが教室にいました。



ある時、そのマウスが逃げ出し、皆で探しましたが、


見つかりません。


教室の扉は閉まっており、外に逃げ出すことは考えられないのに、


どこにもいないのです。




そこで、先生は全員を席に座らせ、こう言いました。


「これだけみんなで探しても見つからないから、


これからは、マウスを見つけられる可能性の一番高い人に


見つけてもらうことにします。


モリス君、お願いします。」



え~先生、モリスには無理だよ!


先生、モリスは目が見えないの知ってるんでしょ!




騒然となる教室


先生は、皆を黙らせこう言います。


「モリス君は、目は見えません。


 でも、モリス君には、どんな音でも聞き分けられる


 神様から与えらえれた素晴らしい耳があるのです」



「マウスを見つけることができるのは、モリス君しかいません、


 モリス君、お願いします」




そして、見事、モリス君は、神様から与えられた素晴らしい耳で


マウスを探しだしたのです。




この少年、スティーヴランド・モリス君は、先生の言葉通り


12歳で、全米デビューを果たします。



そのデビュー名が、




スティーヴィー・ワンダー




後に、スティーヴィー・ワンダーは言います、


あの日、あの時、あの言葉がなかったら、


今の私はなかったと・・・。



あの日、あの時、先生が、


神様から与えられた素晴らしい耳があると


言ってくれたことで、その耳を使った


音楽の世界に進むことができたのです。




そう考えると、


あの日、あの時、あなたの発した言葉が、


人の可能性を消してしまった可能性もある。



反対に、


あの日、あの時、あなたの発した言葉が、


その人が前へ突き進む力となった。




同じ言葉を使うのなら、


あの日、あの時、発した言葉が、


私を支えてくれているという人が


周りにたくさん出てくるような


言葉の使い方をしたい。




言葉は、自分の元を旅だったら、


消えてしまうものではなく、


人々の心の中で、いつまでも


生きているのです。






あの日、あの時、あの言葉、



それは、今日、私が、


今日、あなたが発した言葉です。