「チャンスの神様には、前髪しかない」という言い方をする人がいる。
チャンスは、その時を逃したら、つかむことができないということを表現したものだ。
チャンスをいつも待っている人は、たまに訪れるチャンスを逃してしまっては、その言葉を思い出すのかもしれない。
チャンスを待つ生き方をするのであれば、いつもチャンスがつかめずに、そんな言葉を口にしなければならないだろう。
しかも、チャンスをいつも待つのでは、本当にチャンスがやってくるのかどうかもわからない。
そうではなく、いつもチャンスをつかんでいる人は、自分でチャンスを起こせる人だ。
つまりは、チャンスの神様の前髪をつかんだままで走り出すという行動を起こせる人だ。
つかんで放さなかったその前髪こそが、自分にとってのチャンスだったのだと知るのは、何もせずにじっとしている時ではない。
走り続けている時に、手に握りしめている前髪を見て、そう感じるだけだ。