昨年末から観たい映画が重なっていてこんなに観たい映画リストが目白押しのことは私の人生初かもしれないくらいです

で、その時、今から観られる映画で、早く観たい方がいいもの、というチョイスで選ばれたのが、

『中島みゆき 縁会2012~13』でした。

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~~私が行ったなんばパークスシネマでは、同じシアターで坂東玉三郎さんの歌舞伎もやっているようで、玉三郎さんがCMやってるエアウィーブのクッションが完備されたその名も“エアウィーブシアター”でした。


もちろん、座り心地最高でした~~


これは、タイトル通り、2012、3年ツアーの映像版を映画館の大画面で観られるというもの。

DVDでも同じものなのかな
なので、なんでわざわざ映画館行ったのとも言われましたが、大画面で見る臨場感は家の小さい画面ではとてもかなわないものなので、映画館で観る価値大のものでした。


20数年前はコンサートにも行ってたのですが、いつの頃からか、足は遠のき、曲もテレビでかかると聴く、くらいになっていたのですが、久しぶりに聴き、観るみゆきさんは、昔とは全然違う人に大進化していました


20数年、30年前だと、『うらみ・ます』(今の人は知らない
知らなかったらyoutubeで検索してみてねかおに代表されるように詩を作った時の感情に身を任せて歌う感じだったと思うのです。

私はそれも大好きで、昔の曲を今聴いても相変わらず好きなのですが、今のコンサートの中のみゆきさんは20年くらい前にボイトレをした成果なのか、ひとり芝居の『夜会』で得た表現力なのかしら…と素人なりににあれこれ想像してみる。いや、自然としてしまう
それくらいすごく、別人になっていたのです

歌い手さんなので、歌がうまいのは当たり前かもしれないけれど、こんなにうまかったかしら
1曲目の始まりから思わされる歌声と声量。

先ほど、感情に身を任せて歌うと書きましたが、そんな感じなので、以前は正直歌がうまいとか、声量をどうこう気にしたことはなかったのですが、ライブであの歌唱力と声量
ファンじゃない人でも魅了されること間違いなしでした

そして、表現力。
自分の感情ではなく、詩の世界を伝えるための表現なのでした。
歌の上手い下手は、私にはよくわからないところがあるけれど、表現力はもうちょっと感じるところがあるのですが、もうそれがすごくて…
詩の世界を何倍にも拡げてくれていました。感動です

ってなところはテクニックともいえるところかもしれませんが、それより印象的だったのは、みゆきさんが歌を歌うことが楽しくて楽しくてたまらない
という感じで歌っている姿でした。

映像ではMCをすべてカットして歌のみだったのですが、最後に、

“いろいろと忙しいところをお越しくださる方に、少しでも楽しんでもらえればと思いながら歌わせてもらいましたが、一番楽しませてもらったのは私でした。ありがとうございました。”

と言ったあと、会場全体に深々とお礼をし、颯爽とステージを降りていくのですが、すごいエンターテイメントショーでした。

決して、イリュージョンも派手な演出も、豪快なダンスもないけれど、十分に観客を楽しませてくれるプロのステージでした。これなら、1万円でも1万5千円でも高くない、本物のショーだと思いました。

満足、満腹~