はじめ、ただのホラーかと思って見ていたが違った。
ある男ファントムは世間から隠れるようにパリのオペラ座の地下に住みつく影の支配人だった。
彼は自分の容姿にたいし、強いコンプレックスを持っていた。その事によってオペラ座では殺人、混乱が次々と引き起こされる。やりたい放題の彼だったが、一つだけ自分の自由にならないモノがあった。
それは愛だった。
そんな彼もある日一人の美しい少女に恋をする。彼女はオペラ座の歌姫だった。ファントムは嫉妬心、支配心からどんな手を使ってでも彼女とその恋人の愛をひきさこうとする。
ここからは見ていない人の為に詳しく言えないが、見終わった後、私はせつなさが残った。
最後
「ゆがんでいるのはあなたの顔ではなく心だわ。」
と言って少女がファントムにキスをするシーンがある。彼は泣き崩れ、私はその時本来のファントムの姿が見えた気がした。
もともとファントムはとても寂しくて、心の奥では愛を求める、普通の一人の人間だった。
この映画は、コンプレックスによって屈折した心、嫉妬、世の中への憎しみ、その反面寂しさ、愛・・・それらが絡まりあって見る人をせつなくさせる。
どんな人間にも愛は必要なのだ。それを強く感じた。
またこの素晴らしい歌声、ダンス、豪華な舞台装置が、私達を華やかな気持ちにさせてくれる。
特に主人公の女の子はかなり注目!!!!私の一個下でまだ若いのに、美しすぎるだけじゃなく、歌もダンスも素晴らしい!
この映画は、
「さすがミュージカルの代表作だなぁ」
と感じさせる素敵な作品だった。